研究概要

臨床薬理学分野・薬剤部は、薬学的見地からウェットとドライの両側面で研究に取り組んでいる。ウェットの研究は、心腎血管および神経疾患をターゲットとしたドラッグ・リポジショニングに着目し、in silico・in vitro・in vivoの多岐に渡る研究手法を駆使して薬理学・病態生理学的な解析を行っている。ドライの研究は、医療ビッグデータを活用して難治性疾患および臨床上問題となる薬剤性副作用に対する治療薬を探索し、エビデンスに基づく最適かつ安全な薬物療法の提案に役立てている。

主要研究テーマ

  1. 医療ビッグデータを活用したドラッグ・リポジショニング研究
  2. がん悪性化、循環器疾患、組織線維化、創傷治癒に対する線維芽細胞を標的とした新規治療法の開発研究
  3. ドラッグ・リポジショニング手法を用いた抗てんかん薬の探索および神経疾患に関する研究
  4. 医療ビッグデータを活用した薬剤性腎障害の予防薬に関する研究
  5. 薬剤関連副作用の発現予測因子の同定と副作用予防法構築への応用に関する研究

当分野では、臨床で生じる問題を抽出し研究テーマにすることで、患者さんに還元できる研究を実践している。医療従事者が臨床業務を行う際に求められる能力は、研究を遂行する際に必要とされる能力と多くの共通点がある。したがって、研究を通じて「基礎的・汎用的能力」「論理的思考力」「問題解決能力」などをしっかりと教育している。また、学生個々の研究能力を引き出す目的で、自発的な研究計画の立案・考察を推奨し、議論を活発に行っている。研究成果が出た際は、積極的に学会・論文発表が出来るよう全面的にサポートする。

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