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【8/22開催】城南高校で出張講義を実施

 スーパーサイエンスハイスクールの指定を受け、国際的に活躍できる科学技術人材の育成に取り組む徳島県立城南高校と、地域の発展に貢献する人材の育成を目指す徳島大学が協力し、令和4年8月22日(月)に、同校にて出張講義を実施しました。
 当日は、福井清副学長が同校を訪問し、1年~3年の学年の枠を超えた生徒10人とご担当教諭1人に対し、昨年10月に海外特別講演会として開催したテクニオンーイスラエル工科大学Aaron Ciechanover教授の『The Revolution of Personalized Medicine』の録画(字幕版)を教材に、個別化医療について紹介しました。
 Ciechanover教授は、「ユビキチン依存性たんぱく質分解機構の発見」により、ノーベル化学賞を共同受賞しているほか、「ATP依存性タンパク質分解ファクター-1(APF-1)」の発見でも知られています。また、酵素学領域での研究交流を通じて、徳島における酵素学研究の発展に所縁の深い方です。
 本教材は、個々の患者が有する分子・変異プロファイルに適合した(tailored)治療を行うPersonalized Medicine(個別化医療)の現状と展望について、医学・生命科学研究の世界のトップランナーとしての視点から分かりやすく解説いただいたものです。
 講義終了後の質疑応答では、講演の中でCiechanover教授が強調された「医学研究と工学研究の学際的な連携研究」についての質問のほか、個別化医療に必要となる遺伝子レベルの個人情報について情報保護の観点、また医療倫理の観点からの問題についての質問もあり、今後の医学研究・医療技術の発展についての深い興味と高い関心を示す、熱意ある意見交換が予定時間を超えて行われました。
 地域振興を目指す次世代ひかりトクシマ事業として、徳島大学は今後もこのような県内高校生への出張講義を実施し、国際感覚を身に付けた次世代を担う人材の裾野拡大や今後の地域の発展に貢献する人材を育成する取組を進めてまいります。

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