このたび、令和3年度「授業について考えるランチセミナー」<オンラインでのアクティブラーニング>が開催されました。
ご参加いただいた皆さま、大変ありがとうございました。

■開催日時
 第1回 2021年11月11日(木)12:05~12:50
 第2回 2021年11月18日(木)12:05~12:50

■内容
第1回
 「なぜアクティブラーニングが必要か」という原点に立ち返り、アクティブラーニングの必要性について講義形式でのセミナーを実施した。その中では、単に学生が積極的に授業を聞き理解しようとする内的な能動性だけではなく、アクティブラーニングを通じ学生が外的活動を行うことでより思考が深まる、知識だけでなくさまざまな能力を身につけることにつながる等の利点が示された。そのうえで、単にアクティブラーニングを実施するだけでは不十分であり、「活動あって学びなし」の状況に陥らないよう、学生の内的な能動性を促す仕掛けが必要であることが示された。

第2回
 講師から、前回の内容を振り返り、学生の外的活動と同時に内的活動を活性化するようなアクティブラーニングが必要であること、その条件としてとくに学生へのフィードバック、および「内化→外化→内化」となるような授業デザインが重要となることを示した。続いて、前回セミナー後に参加者から募集していた授業の条件にしたがい、その授業で実施できると考えられるアクティブラーニングについて講師が提案する試みが行われた。また、セミナー中にも同様の条件を募集し、時間内でアクティブラーニングについて即興で考案・提案を行った。

■参加者
第1回 11月11日
 30名(Zoomによるオンライン)
第2回 11月18日
 26名(Zoomによるオンライン)

■コーディネーター・講師・司会・登壇者
第1回 11月11日
コーディネーター・講師
 吉田 博(高等教育研究センター教育改革推進部門)

第2回 11月18日
コーディネーター・講師
 吉田 博(高等教育研究センター教育改革推進部門)

■成果と課題
 プログラム終了直後、参加者を対象にアンケートを実施した。その結果、「本セミナーは今後の教育活動において有益なものであった」という設問では第1回・第2回とも回答者全員から肯定的な回答 (「とても当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」の合計) を得ることができた。また、セミナーの内容についても参考になったという意見が自由記述から多数見受けられた。とくに、学生へのフィードバックの重要性や、「内化→外化→内化」の授業デザインについて言及するコメントが見られた。
 一方で、「セミナーが開催された時期はテーマに適していた」という質問については、多少肯定的でない回答も寄せられた。これは11月と、後期もある程度授業が進んでからの開催であったため、すぐアクティブラーニングを導入しづらい時期であったことが影響している可能性がある。
 アクティブラーニングに関するFDはどうしても講師による事例や方法の紹介という形が多くなるため、同じことの繰り返しにならないよう、運営側も検討を続けている。今回はその一つとして、「なぜアクティブラーニングを行うのか」という、原点に立ち戻って考える形をとった。その点では新たな切り口として有益であったと言えるが、一方で講師の話が長くなり、参加者とのディスカッションやコミュニケーションを取る時間が少なくなってしまったのは課題であった。今後も参加者が新たな知見を得られるようなセミナーについて内容・形式ともに試行錯誤しながら検討を続けていきたい。

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教育支援課教育企画室 メール:kykikakuk@tokushima-u.ac.jp 
           電 話:088-656-7679 内線(82)7124
※令和2年11月27日に常三島へ移転したことにより,内線番号が変更しました。メールと外線番号は変更ありません。

徳島大学全学FD推進事業も紹介していますのでぜひご覧ください!
http://www.tokushima-u.ac.jp/highedu/reform/