1.背景

 徳島大学では平成30 年度に「徳島大学における教育の内部質保証に関する方針」等が定められ、学部等ごとに「教育プログラム評価委員会」が設置されました。各教育プログラム評価委員会では、「プログラム評価・改善実施手順」を定め、令和元年度の大学教育員会の調査によると、全教育プログラムで評価・改善が進められていることが確認されています。
 令和2年1月22日に中央教育審議会大学分科会より示された「教学マネジメント指針」においても、教育プログラム評価・改善をエビデンスに基づき、実質的に実施していくことが強く求められており、徳島大学でも実態を把握し、全学的な支援及び情報提供、組織間の連携等を進めることが必要であるといえます。
 そこで、令和2年7月~9月にかけ、FD委員会と大学教育委員会が連携し、各教育プログラムの実態を把握するために、「教育プログラムの評価・改善に関する実態調査」を実施しました。その結果、プログラム評価の意義や必要性に関する理解を共有すること、技能領域や態度領域も含めて客観的に評価するための具体的な方法とエビデンスを整理することが、多くの学部・学科等で必要であることが分かりました(実態調査の結果はこちら)。

2.目的

 徳島大学における各学部等の教育プログラムの評価・改善について、客観的な指標に基づいた透明性のある評価、改善の計画を作成することで、教育プログラムの改善を行い、当該学部における学生の育成、学部評価、有能な入学者の獲得につなげる。

3.効果・利点

  • 大学の組織評価において、指標とされている項目に対して、組織的な対応を検討することができ、その結果インセンティブ経費の獲得につなげることができる。
  • 令和3年度から大学教育委員会において取り組みが実施される予定である、各学部等のプログラムレベルの評価に関する重点項目への対応ができる。
  • 大学教育委員会から示されるプログラム評価に活用するための指標例について、どの指標をどのように活用することで評価が可能であるかについて、高等教育開発のスタッフと一緒に学部の実態に合わせて計画することができる。

4.内容

 高等教育研究センター教育改革推進部門スタッフと学部の教育プログラム評価に関わる担当者が、当該学部等の教育プログラム評価・改善に関する現状を共有し、実際に次年度以降に実施することができる具体的かつ実質的な計画の作成を行います。
 具体的には、プログラム評価の取り組みを確認し、当該学部等が目指す取り組みの実現に向けて課題や対応策等を検討します。打ち合わせを重ねながら、部門スタッフが必要な情報を提供し、当該学部等の文脈に合わせた実現可能な評価・改善計画を作成します。計画の実行やその後の運用においても必要な支援を継続して行っていきます。

5.対象

希望する学部等の教育プログラム評価に関わる担当者

6.日程・場所

随時(学部等の担当者の都合に合わせて設定する)

7.主催

徳島大学FD委員会
高等教育研究センター教育改革推進部門

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