【日時】平成29年6月1日(木)16:30~17:30
【場所】(蔵本)医学部臨床A棟1Fスキルスラボ5,6
【参加対象】本学教職員
【授業実施報告者】大学院医歯薬学研究部 准教授 松本高広 先生
【授業名】「動物実験学・放射線概論」 (受講学生:医学部医学科1年生他110名)

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【内容】
「実験動物学・放射線概論」の授業は、前半の実験動物学を松本高広先生、後半の放射線概論を原田雅史先生が担当している、教養教育院の医療基盤教育科目の授業です。松本先生の実験動物学の授業の目的は、医学研究のため動物実験の必要性を理解し、基礎的生物学を学びながら、最先端の医療技術を学ぶことです。当日の授業は「再生医療の担い手としてのiPS細胞」というテーマでした。授業の到達目標は、多能性幹細胞の概要とiPS細胞の仕組みを理解し、再生医療への応用を概説できるようになることでした。授業ではテキストは使用しないで、先生が作成されたパワーポイントのレジメに沿って行われました。授業は前回の復習でノックアウトマウスの作出方法から始まり、ゲノム編集技術の概要が講義された後、小レポート課題として次世代の遺伝子改変技術について自由にアイデアを書く時間がありました。最後は再生医療に活用できるiPS細胞について説明がありました。
授業研究会では、授業を撮影した映像を一部視聴し、また学生への授業アンケート結果の内容を検討しました。授業アンケートでは、「難しい内容を丁寧に分かり易く説明してくれている」とか「授業の合間にジョークを挟んでくれるので眠くならない」といった意見が多くみられました。また先生の意図する医療に対する動機付けに関して「iPS細胞などの最先端の研究で医学に強く惹き付けられた」という意見がみられ、学生たちの学習意欲が高められていることが分かりました。改善して欲しい点には「パワポのスライドの文字が小さすぎるので大きくして欲しい」とか「パワポの写真の背景が暗くて書き込めないので明るくして欲しい」などのレジメに関する意見が幾つかみられました。これらについては改善するよう努力するということです。それから先生の希望として、医学部の大講義室ではホワイトボードを使えないので、パワポと同時に用語の説明などが行えないので、何とかして欲しいという要望が出されました。

主催:徳島大学FD委員会
共催:徳島大学医学部FD委員会

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