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【日時】平成24年1月24日(火)13:00~14:20
【場所】授業研究インテリジェントラボ(大学開放実践センター3階)
【参加対象】本学教職員
【授業実施報告者】
  大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部
    講師 吉岡 宏祐 先生
【授業名】 『アメリカ社会の諸問題』

【内容】
吉岡先生の授業ビデオを一部視聴し、吉岡先生の解説や大学開放実践センター高等教育支援研究開発部門教員のコメント、大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部等の教員を交え、自由討論を行いました。
先生の授業では、学生-教員、学生間の相互のやり取りを重視した授業をされています。具体的には、先生が講義をしながら「ワーキング・プアとはどのような人々のことでしょうか?」といったように要所で質問し、学生に応えさせることで理解を促す工夫や、学生がペアになり、アメリカ社会の諸問題について様々な論争をテーマにディスカッションを行うといった工夫をされています。ディスカッションでは、「刑務所ビジネスの実態」や「アファーマティブ・アクションに関する経済的理論」を取り上げ、テーマに基づいた議論を行った後、学生の考えをワークシートにまとめるというプロセスもとられています。
自由討論では、ディスカッションを行う際に、対立する考え方(理論)提示した上で議論させてみてはどうかといった提案や、質の良い議論を導くために、教員が意図する議論を誘導するような設問を設定することの重要性、より議論を促すために、議論の準備と思考のプロセス(言葉の意味の理解→個人の意見のまとめ→議論→議論のまとめ)を誘導する工夫について話されました。
その他、座っている席に名前を記入してもらうよう記名表をまわすといった出席の取り方、配布資料を冊子として配布する方法、講義の際に学生が考えるきっかけとなる問いを配布資料等に入れこみ、課題の際にその問いの中から出すようにすること、手を動かしてノートをとるようにあえて詳しい資料を提供しない方が、学生も緊張感を持って集中して臨むようになることなどが話されました。

主催:徳島大学 大学教育委員会・FD専門委員会
共催:徳島大学 総合科学部FD委員会

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