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【日時】平成23年12月22日(木)14:00~15:20
【場所】授業研究インテリジェントラボ(大学開放実践センター3階)
【参加対象】本学教職員
【授業実施報告者】
  大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
    准教授 田嶋 敦先生
【授業名】『人類遺伝/公衆衛生』

【内容】
田嶋先生の授業ビデオを一部視聴し、田嶋先生の解説や大学開放実践センター高等教育支援研究開発部門等の教員を交え、自由討論を行いました。
先生の授業では、授業の要所で「質問」を提示し、学生の思考を促す時間を設定されていること、また、遺伝学への興味や理解を促すための事例や工夫を取り入れられ、丁寧な授業をされています。
先生が設定されている「質問」では、「Hardy-Weinbergの法則」に関する計算をしたり、親子や兄弟など遺伝子を共有している割合はどういった組み合わせが高いかを答えたりするといったように、理解を促したいポイントで考える時間を設けられていました。また、特定の範囲の色の差を感じにくい視覚特性を持った人に対して配慮した「色覚バリアフリー」を意識した資料を作成され「遺伝的多様性」の理解へつなげる工夫や、集団遺伝に関する法則のシュミレーションを準備するなど、多くの工夫がなされていました。
自由討論では、国家試験に遺伝学の領域が少ないこともあり、授業が少ないので、今後ますます発展していく分野としては、新たな科目を設定する必要性があること、現在は短い時間の間で、基礎から応用まで多くのことを伝えることの難しさがあることなどが話されました。また、参加意欲のない学生を参加させるために、座った席に名前を記入してもらい、誰がどこに座っているか確認できるようにすることで、学生も参加しようと努力するようになり、クラス全体の雰囲気もよくなることなどが話されました。

主催:徳島大学 大学教育委員会・FD専門委員会
共催:徳島大学 医学部FD委員会

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