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2005年6月11日(土)~12日(日)まで、独立行政法人「国立淡路青年の家」にて今年度最初の全学FD推進プログラムとなるFD基礎プログラムと同時進行でFDリーダーワークショップが開催されました。参加者は各学部から選ばれた教員11名、学外講師1名、運営メンバー教員1名でした。

平成17年度「FDリーダーワークショップ」実施報告

平成17年6月11日(土)~12日(日)に、平成17年度リーダーワークショップを実施しました。
リーダーワークショップでは今年度、対象者、目標、プログラムを全面的にリニューアルしました。
10年以上の教育経験を有し、各学部・学科でFD企画を立案・実施する立場の教員を対象とし、FDニーズの把握から企画の立案及びプログラム評価の方法までを、レクチャーとワークショップを通じて体得し、FD企画の立案能力を向上させようとするものです。昨年度までと異なり、明確な目標と実践的内容をもったプログラムにしました。
当日は、愛媛大学教育開発センターの佐藤浩章先生を講師・ファシリテーターとしてお迎えし、プログラムを実施して頂き、参加者へのアンケート結果に見られるとおり、所期の目的を十分に達成することができました。

実施日時と会場

日 時:平成17年6月11日(土)~12日(日)
会 場:独立行政法人 国立淡路青年の家

2005年度リーダーワークショップ参加者
  氏名 所属
1 川上 博 副学長(教育担当)
2 寺嶋 吉保 医 学 部
3 西田 敏信 医 学 部
4 堀尾 哲也 医 学 部
5 吉本 勝彦 医 学 部
6 大石 美佳 医学部・歯学部附属病院
7 滝口 祥令 薬 学 部
8 村上 理一 工 学 部
9 久保 智裕 工 学 部
10 櫻庭 春彦 工 学 部
11 岸本 豊 全学共通教育センター

 

2005年度リーダーワークショップ・実施プログラム
第1日(2005年6月11日・土曜日)
時刻 内容   場所
9:30-10:00 ・鍵の受け渡し、部屋の確認   第7研修室
10:00-10:30 (1)オリエンテーション
・徳島大学とFDへの期待、新任教官
への期待
・研修のねらいと意義
・進め方とスタッフ紹介
副学長(教育担当)
大学開放実践センター長
(進行)曽田紘二
宮田政徳
第7研修室
10:30-11:00 (2)アイスブレーキング 曽田紘二 第8研修室
11:00-12:00 (3)「メンターとは?必要な能力は?」 川野卓二 第8研修室
12:00-13:00 昼食(12:15-12:40) 休憩   食 堂
13:00-14:00 (4) 講演「パフォーマンス・マネジメントの視点から授業改善を探る」 島宗 理先生(鳴門教育大学) 第7研修室
14:00-15:30 (5) FD企画の立案と実施I「FDと教育改善」
(6) FD企画の立案と実施I「ニーズの把握」
ワークI「ニーズの把握」
佐藤浩章 第8研修室
15:30-16:00 基礎プログラムとの共有 15分発表、10分討議 大学教育委員会 第7研修室
16:00-16:15 コーヒーブレイク    
16:15-17:30 (7)FD企画の立案と実施II「プログラム作成と研修技法の選択・手順」 佐藤浩章 第8研修室
18:00-19:00 夕食(18:00-18:30)
風呂他(入浴時間16:00~22:00)
  食堂・浴室
19:00-20:00 (WS予備の時間)   第8研修室
20:00-21:00 交流会   第7研修室

22:00 消灯

第2日(2005年6月12日・日曜日)
時刻 内容   場所
7:10-7:20 朝の集い   つどいの広場
7:30-8:30 朝食(7:50-8:10)
掃除 8:25部屋点検・退室・朝の散歩
  食堂・吹上浜
8:30-10:45 (8) FD企画の立案と実施III「研修当日の流れ」
ワークII「実施要項作成」
佐藤浩章 第8研修室
10:45-11:40 (9) FD企画の立案と実施IV「研修の評価」 佐藤浩章 第8研修室
11:40-12:00 (10)徳島大学でのメンター・メンティシップの在り方 川野卓二 第8研修室
12:00-13:00 昼食(12:15-12:40) 休憩   食 堂
13:00-13:30 基礎プログラムとの共有 15分発表、10分討議 大学教育委員会 第7研修室
13:30-15:30 (11)「ミニ授業」発表会
[授業紹介(2分)+発表(15分)+コメント(3分)+討議・検討(10分) ]×3G
若泉誠一 第7研修室
15:30-16:00 (12)プログラムのまとめ
・修了証書授与式
(13)アンケート
(14)おわりの言葉
副学長(教育担当)
大学開放実践センター長
(進行)曽田紘二
宮田政徳
第7研修室

16:20バス発車 - 17:20常三島キャンパス着
灰色部分は「基礎プログラム」と共通

プログラム終了後のアンケート結果

[参加前に比べてFD企画力が向上したと思うか]
●向上した 8名
●無回答 1名

[今回のプログラム内容について]
1. 良かった
2. FDを企画する立場のWSとして興味深いものであった。
3. 初めてワークショップを立案する機会であり、未経験であったものが実体験できた。教育学or心理学などの異分野の先生の話が非常に参考になった(島村先生)。メンターについては留学中に耳にしていたが良く理解できた。
4. このような合宿への参加は初めてでありグループの人たちについて行くのが精一杯で、積極性に欠けたと思う面があった。
5. WSとしては、環境が異なる参加者間でひとつのプログラムを仕上げるには難しい内容だった。
6. 参加者自身が手と頭を動かして作業する時間が多く、退屈せず、内容が濃いという印象が残った。
7. 講義あるいはWSは通常の教育活動ではほとんど経験できないもので、いい刺激にはなると思う。WSの時間はもう少し長い方が良い。
8. FD企画の立案に関する内容とメンタリングに関する内容の位置づけがいまひとつ明確でなかったような気がする。パフォーマンス・マネージメントに関する講演は新鮮だった。
9. 適切であったがプログラムの目的を明確にした方が良い。

[今回のプログラムの運営について]
1. 良かった
2. 時間に余裕のあるWSだった。もっと追い立てられてもよかった。
3. 時間的にはタイトすぎることなく適当であった。
4. 予備知識がないため、ミニレクチャーの内容を十分には理解できないことがあった。グループ討議で理解度を深めることができた。
5. 事前にある程度情報をもらっていれば良かった。
6. 作業時間や課題などが適度にdemandingで良かった。作業や講習内容についてのサポートも適当であったと思う。
7. 特になし
8. 特になし
9. スポーツ、散歩などリラックスプログラムを入れることも必要?

[今回のプログラムの会場について]
1. 良かった
2. 良かった
3. 特に問題なし
4. 前に一度来たことがあるので、とまどうことは少なかった。
5. 可もなく不可もなく。
6. 研修施設としては整っていると思うが、宿泊施設としては快適とは言えないと思う。学内施設を利用する方が移動時間、経費の節約になるのではないかと考える。
7. 場所、環境は良かった。1泊2日にする場合、大学より1時間程度が良いと思う。
8. 良い
9. 適切

[今回のプログラムの全体的な印象について]
1. 学科FDを企画する予定があったので良い機会だった。蔵本地区のFDを考える機会になった。
2. このWS受講者として、今後各部署で反映するにはどのようにすれば良いのかという心配がある。というのは各学部で人選した人がこのプログラムの趣旨を理解していたのかなと思うから。
3. 他学部、他学科の人たちとの交流が役立った。リーダーWSでも教育スキルについての情報がいただければ参考になると思う。
4. 学科としてこれまで実施した経過を知らなかったので内容を十分に把握するのにとまどった。
5. 各学科、授業の状況や求められる内容が異なるため、ひとつの方法、システムがあるということを紹介して頂けるのは有り難いが、画一的に導入するのであれば如何なものかと思う。今後はもう少しニーズ別に必要とする参加者で構成された方が効果が高いと思う。
6. 今後FDを運営する側の人間を対象とした講習として適当な課題設定で、ノウハウを学ぶことができたと思う。私自身は基礎プログラムを受講せずにこのプログラムに参加しましたが、やはり基礎プログラムへの参加をしたうえで参加した方が良いと考えられる。
7. 今回はリーダーワークショップの方の参加で、この手のプログラムの初の参加であった。通常の教育活動ではほとんど経験することがなく、企画・立案等大いに参考になり、いい経験だと思う。ふだん交流のない他部局の教員と話のできるいい機会である。
8. 2日間ぎっしり、みっちりという印象。
9. 企画実施運営が大変である。

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