開催日時

平成29年2月13日(月)15:00~16:30

場所

共通講義棟3階 K307講義室

講師

東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻 教授 堀井 秀之

題目

イノベーション教育の方法論 − i.schoolと日本社会イノベーションセンターの試み−

概要

大学の教育改革の速度が加速している。従来の教養教育、専門教育という枠組みでは、社会の変化、時代の要請には対応することが難しくなっている。教養教育、専門教育に加え、価値創造教育が求められている。価値創造教育とは、社会問題の解決や、新しい製品やサービスの提供など、革新的な価値を創造する能力を育成する実践的な教育であり、イノベーション教育や問題解決教育、リーダーシップ教育、起業家教育など、多様な教育が含まれる。本講演では、i.schoolと日本社会イノベーションセンターの試みを紹介し、イノベーション教育の方法論と、イノベーション教育を担う教員の養成方法を論じる。
i.schoolは2009年より、新しい製品・サービス・ビジネスモデル・社会システム等を生み出す力を育てるイノベーション教育を東京大学において全学的に実施してきた。社会的課題にフォーカスしているところに特長があり、単位も学位も出さないが、志が高く優秀で積極的に課題に挑戦する人材を排出してきた。さらに、その活動を発展させる方策として、一般社団法人日本社会イノベーションセンター(JSIC)を設立した。JSICでは、社会的課題を解決する事業、すなわち社会イノベーション事業を推進する企業の活動を、政府と協働し、大学生が事業構想の策定や事業の推進に参画することによって支援することを目指している。

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