開催日時

平成28年11月9日(水) 14:00~15:30

場所

徳島大学工学部共通講義棟3階 K307講義室

講師

京都三大学教養教育研究・推進機構 特任教授 林 哲介

題目

「大学教育のこれから」-教養教育再考-

概要

戦後日本の大学教育は、専門教育と一般(教養)教育の2つの柱で構成され、現在もその基本的な構造は大きくは変化していない。しかし専門学部単位で構成されている大学の主体はあくまで専門教育であり、いわゆる「教養教育」は学生にとっても教員にとっても付加的、装飾的なものという受け止め方が支配的である。一方近年、子供たち、生徒、さらには一般の人々においても「理科ばなれ」さらには「学問ばなれ」が顕著になっている。これは単に学校教育の欠陥によるのではなく現代科学と社会の抱える問題性を反映しており、科学の“危機”とも考えられる。ここから、大学教育・学部教育における専門教育と教養教育の関係の再検討、再構築の課題が浮かび上がる。
理系リベラルアーツ科目の授業経験に触れながら、大学教育のこれからを議論したい。

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