当分野では、「臨床ニーズの高い難治性疾患に対する革新的な薬物治療システムの開発」を目的とし、新たな医薬モダリティである核酸医薬や細胞材料に着目して、それらの治療効果を最大限高める投与ルート(経鼻、経口、経皮、腹腔内等)や新たな薬物送達ルート(Nose-to-Brain、組織・細胞間隙、膵島集積等)の開拓と送達機構の解明、およびそれら様々なルートに適するナノ治療製剤を設計し、その治療効果を細胞実験や病態モデル動物により検証しています。また、送達技術だけでなく、臨床医や薬理学・分子生物学・遺伝医学研究者らと連携し、根本治療が狙える治療標的分子の探索も進めています。
 現在、対象疾患として、中枢神経系疾患(認知症、パーキンソン病、ALS、ウイルス脳感染症)、がん(膵がん、脳腫瘍、腹膜播種)、糖尿病、大腸疾患(潰瘍性大腸炎)、線維性疾患(NASH、肺線維症)、等に取り組んでいます。
画像3.png
現在取り組んでいる研究テーマ
・アルツハイマー病、パーキンソン病に対するNose-to-Brain型ナノ治療システムの開発
・ALSに対するイオン液体併用Nose-to-Brain型ナノ治療システムの開発
・腹腔内腫瘍・腹膜播種に対するがん組織浸透性ナノ治療システムの開発
・糖尿病に対する膵臓・膵島集積型ナノ治療システムの開発
・神経細胞分泌エクソソームを利用した脳内感染症の新規ナノ治療システムの開発
など

TOP

閲覧履歴 このページと関連性の高いページ