国際連携大学院共同学位プログラムについて

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大学院医歯薬学研究部看護管理学分野 教授 谷岡 哲也

はじめに
 徳島大学大学院保健科学研究科生涯健康支援学領域では、外国連携大学と結んだ学術交流に関する協定書に基づき、共同して、それぞれの大学に所属する学生が本研究科及び外国連携大学の学位を取得できる国際連携大学院共同学位プログラムを開設しています。
 本プログラムの学生は、両大学の指導教員の指導のもと、両大学から博士の学位(保健学)およびPhD in Nursing(看護学博士)の取得を目指します。外国連携大学としては、シリマン大学大学院看護学博士課程(フィリピン)とセントポール大学フィリピン(SPUP)大学院看護学博士課程と協定を結んでいます。
 このコースの入学試験および入学後の授業はすべて英語で行われます。シリマン大学で、看護学博士号を取得するためには60単位のコースワークおよび論文研究、また、SPUP で看護学博士号を取得するために66単位(2022年からは48単位)のコースワークおよび論文研究を必要とします。
 2022年3 月1 日に、SPUP と徳島大学の大学間協定更新のための調印式をオンラインで実施しました。その内容をご紹介いたします。

オンライン調印式
 SPUP からは、Sister Merceditas Ang 学長、Agripina B.Maribbay 副学長、Inicia C. Bansig 大学院研究科長、
Anunciacion T. Talosig 保健学部長、Ma. Elizabeth C, Baua 大学院コーディネーター、Jeremy Godofredo Morales 国際部長が参加しました。

 一方、徳島大学からは、苛原稔 前医歯薬学研究部長、赤池雅史 前医学部長、安井敏之保健科学研究科長、ロクシン・ロザーノ名誉教授、近藤和也保健科学研究科教育・研究委員会委員長、奥田紀久子看護学系主任、谷岡哲也保健学科国際交流委員会委員長が参加しました。
 最初に、SPUP のSister Merceditas Ang 学長より、ご挨拶がありました。
 「本日、徳島大学およびSPUP の関係者が集まり、バーチャル調印式を開けることを大変嬉しく思います。歓迎の言葉として、徳島大学とSPUP との適切な連携が構築され、継続・発展することを強調したいと思います。今年は、共同学位プログラムにSPUP 教員のAllan Paulo Lim Blaquera 氏が入学しました。彼は、このプログラムを修了するために鋭意努力することと思います。また、このプログラムは人間性志向の共同学位プログラムであり、徳島大学との共同研究が進み、その成果として医療と看護の発展に寄与することを期待します。徳島大学は研究大学であり、先進的なテクノロジーを用いて研究を行っています。今後、徳島大学とSPUP との共同研究がさらに進んでいき、科学の発展に貢献できるような研究成果を得ることを祈っております。そして、近い将来徳島大学の皆様をSPUPにご招待したいと思います。本日は、ありがとうございました。」
 その後、調印式を実施し、各参加者が祝辞を述べました。
 最後に徳島大学の谷岡哲也保健学科国際交流委員会委員長より、「SPUP と徳島大学で看護学の博士号と保健学の博士号を取得することは、国際的に評価される教育プログラムであり、この協力関係が、国際共同研究と教育の成果に前進させるものであり、さらに、両大学の連携を深めていきたい」と述べ、オンライン調印式を締めくくりました。
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おわりに
 本プログラムに入学が認められた外国連携大学の学生は,徳島大学の正規学生として入学することができます。現在シリマン大学とSPUP からそれぞれ1名の大学院生が徳島大学に留学して研究しています。
 日本人でこのコースに入学した人はまだいません。シリマン大学もしくはSPUP に正規学生として入学し、このコースを
英語で修了することは、日本人にとっては、ハードルが高いと思います。しかし、学部学生のうちから英語で医療や看護を学習する習慣を身に付け、このコースに進学する学生が出てくるよう期待しています。

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