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【9/30開催】徳島文理高校で出張講義を実施

 「自立協同」の建学精神のもと、21世紀をリードする国際人の育成を目指す徳島文理高校と、地域の発展に貢献する人材の育成を目指す徳島大学が協力し、令和4年9月30日(金)に、徳島文理高等学校にて出張講義を実施しました。

 当日は、福井清副学長が同校を訪問し、医学・医療系への進学を目指す2年生37人と学校長並びに担当教職員に対し、 昨年10月に海外特別講演会として開催した、ノベール賞受賞者(2004年)でテクニオンーイスラエル工科大学のAaron Ciechanover特別教授の『The Revolution of Personalized Medicine』の録画(日本語字幕付き)を教材に、個別化医療について紹介しました。

 本教材は、個々の患者が有する分子・変異プロファイルに適合した(tailored)治療を行うPersonalized Medicine(個別化医療)の現状と展望について、医学・生命科学研究の世界のトップランナーとしての視点から分かりやすく解説いただいたものです。

 90分に及ぶ英語での講演受講後の感想コメントでは、ゲノム解析に基づく個別化医療の可能性に対する大きな期待と個人情報の管理、遺伝子情報に基づく予防治療の是非、高額な治療費が原因の経済格差による治療格差の問題など、最先端のこれからの個別化医療の光と影について、今後の医療を担うという具体的な目標を持った生徒さんならではの意欲的な数々の感想が寄せられました。また、治療が高度化する中で、医療系、工学系、理学系など様々な専門分野の研究者が協力する必要が増していることも学んでいただきました。さらに、本学医学部生や大学院生が大変熱心にCiechanover先生に質問する様子を見て、「英語を学ぶのではなく、英語で学ぶ」姿勢の大切さと、Ciechanover先生から学生や若い研究者へ向けて贈られた「世界へ出て学びなさい。やりたいことを研究できる優れた環境に身を置き、そこで得た成果や人脈をもって徳島へ戻りなさい」というメッセージが強く印象に残ったようです。

 地域振興を目指す次世代ひかりトクシマ事業として、徳島大学は今後もこのような県内高校生への出張講義を実施し、国際感覚を身に付けた次世代を担う人材の裾野拡大や今後の地域の発展に貢献する人材を育成する取組を進めてまいります。

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