口腔保健基礎学講座
口腔保健医療従事者として必要な基礎医学の知識を中心に教授する。すなわち人体の構造を理解したうえで顎口腔領域に特徴的な構造と機能を習得させる。また歯科用薬物とその薬理作用、唾液分泌を中心とした内分泌の生理機能などについて理解させる。さらに口腔保健衛生の基礎的知識をして必要な公衆衛生学や衛生行政、歯科衛生統計等について教授する。口腔衛生学においては様々な口腔疾患の概要とその予防法について教授する。さらに医療情報処理学を教授することで、将来のチーム歯科医療や口腔保健医療における教育者を養成することが可能となる。
口腔保健支援学講座
成長発達期や成人における従来の歯科医療学の知識と技能を教授するとともに、将来歯科医療の現場で口腔保健衛生の指導者となれる人材を育成する。またこれまでの衛生士教育にはない全身麻酔法や近年注目されている救急蘇生についても教授し、医療従事者としての自覚を養成する。さらにチーム歯科医療学と基礎実習を取り入れ、他の医療従事者と連携できる能力を習得させる。また国民の口腔健康の維持増進を図るための口腔保健管理の理論と技術を教授する。特にこの講座では嚥下・摂食障害学も開講されており、さらに各施設での臨地実習を通して高齢者、障害者の口腔保健衛生学への理解を深め、口腔ケア、口腔リハビリテーションを主体的に展開できる人材を育成する。
口腔保健福祉学講座
地域の保健施設や福祉施設における口腔保健活動、在宅ケアなど、他の関連機関と連携して口腔保健活動を行うために必要な知識をはじめ、訪問医療を実施するために不可欠な全身の介護知識や種々の社会福祉論など、社会福祉士としての知識と技能を教授する。
また、QOLの向上、健康増進、介護予防に果たす食・咀嚼の役割、意義について学ばせ、口腔保健の立場から健全な咀嚼機能の維持と咀嚼障害の予防に取り組むことができる人材を育成する。