-
教授 MCCANDIE TANJAEducation Can Change Lives: Learning, Communicating, and Leading
Education Can Change Lives: Learning, Communicating, and Leading教授 MCCANDIE TANJA総合科学部 社会総合科学科 国際教養コースI became a researcher because I believe education can change people’s lives. As a teacher, I wanted to understand how we can help teachers and students learn, communicate, and grow. My research focuses on teacher education, English education, gender equality, communication, and leadership. I work with universities, schools, and international organizations in Japan and other countries to improve teacher training and create better opportunities for teachers and students. At Tokushima University, students can learn from teachers who are working on real educational issues in Japan and around the world. They can also meet people from different countries and learn through international projects. I hope my research will help create a future where everyone can learn, share ideas, and become a leader in their own way. If you are interested in people, languages, education, or making a difference in the world, I hope you will join us!【2026年度掲載】 -
講師 紺田 俊スポーツが人と地域をつなぐ力を科学し、レジリエントな地域づくりへ
スポーツが人と地域をつなぐ力を科学し、レジリエントな地域づくりへ講師 紺田 俊総合科学部 社会総合科学科 心身健康コース私が研究者になったのは、幼い頃から私を育ててくれたスポーツに、少しでも恩返しがしたいと考えたからです。スポーツには、人のこころを動かし、人と地域をつなぐ不思議な力があります。とりわけスポーツイベントは、人々を地域へと誘引する力を有することから、地方創生の有効な手段として注目を集めています。スポーツ経営学研究室では、スポーツイベントが人や地域にもたらす効果(社会効果や経済効果など)を明らかにする研究に取り組んでいます。本学の魅力は、スポーツ科学に限らず多様な学問分野の視点から学べることです。総合科学部では、幅広い学びを通して、自分の興味や関心を多角的に深めることができます。徳島大学での学びや出会いを楽しみながら、スポーツを通して人や社会をより良くする方法を、一緒に考えていきましょう。【2026年度掲載】 -
教授 内藤 直樹世界を歩いて、暮らしと環境の未来をデザインする
世界を歩いて、暮らしと環境の未来をデザインする教授 内藤 直樹総合科学部 社会総合科学科 地域デザインコース「きれいな自然」と聞いて、どんな風景を思いうかべますか。私が保全に関わってきたFAO(国連食糧農業機関)の世界農業遺産・にし阿波の傾斜地農耕システムは、急斜面を耕す人びとの日々の手入れによって保たれています。「文化」とは、祭りや言葉だけでなく、ものごとを「きれい」と感じる価値観や、人の手が加わったモノすべてが含まれます。その意味では、環境もまた文化です。また本研究室では、アフリカで進む再エネ開発が、暮らしや環境をどう変えるのかを現地で調べています。さらに微生物や化学物質など目に見えにくい存在の動きにより、人が「住める/住めない場所」がどのようにつくられるのかを世界各地で研究しています。人と環境の関係を深く知ることは、商品や政策を「デザイン」する出発点です。研究成果は国内外の地域計画・環境保全・防災の実務に生かされています。徳島で環境保全事業に関わり、アフリカでフィールドワークをし、FAO本部があるイタリアで学ぶ機会もあります。文系と理系の枠をこえて、国内外の現場で考え、使える力を一緒に身につけましょう。【2026年度掲載】 -
准教授 横谷 謙次AI(人工知能)で精神疾患の予防・治療メカニズムを解明する
AI(人工知能)で精神疾患の予防・治療メカニズムを解明する准教授 横谷 謙次総合科学部 社会総合科学科 心身健康コース私は精神疾患の予防・治療メカニズムを大量の計算資源を用いて解明する研究をしています。精神疾患や犯罪を深層学習モデルで予測・予防したり、精神疾患を治療し得るAIセラピストを構築したりすることが主な研究テーマです。精神疾患の予防・治療メカニズムについては、臨床心理学や精神医学のアプローチがとても有名ですが、情報工学のアプローチを取る研究室は世界的に珍しく、その点は本研究室の特徴と言えます。私が研究者になれたのは、大学2年生の時から博士号を取るまでの間、恩師が私に自由に研究できる環境を与え続けてくれたからです。本学には自由に研究できる環境が整っていますので、情報工学のアプローチで精神疾患の予防・治療メカニズムを解明して、精神疾患にかかりにくい社会を私たちと一緒に構築していきませんか?【2026年度掲載】研究室ウェブサイト https://www.psychoinformatics.info/ -
教授 段野 聡子地域経済を救う ―産学官連携によるプラットフォームの構築―地域経済を救う ―産学官連携によるプラットフォームの構築―教授 段野 聡子総合科学部 社会総合科学科 地域デザインコースいま、人々の生活を支える地域経済の発展が大きな注目を集めています。私の研究は、地域経済活性化の手法としての「エコノミックガーデニング」です。エコノミックガーデニングとは、アメリカのコロラド州リトルトン市で編み出された、地域経済の持続的成長を目指す新手法です。その名の通り、地域経済を「庭」、地元の中小企業を「植物」に見立て、地域という土壌を活かして地元の中小企業を大切に育成していく施策です。この施策は、税収の増加や雇用の創出など、地域に大きな経済効果をもたらします。近年では、日本においても様々な地方自治体で導入されています。地域に根差した中小企業の振興を目的として、産学官が連携して支援するネットワークのあり方をアンケート調査などの実践的なアプローチにより模索しています。本学で探究的な学びを深化させましょう!【2025年度掲載】
-
教授 山本 哲也未来の心理療法:徳島大学が切り開くデジタル臨床心理学の世界
未来の心理療法:徳島大学が切り開くデジタル臨床心理学の世界教授 山本 哲也総合科学部 社会総合科学科 心身健康コース私の研究室では「人の心を調整する」ことをテーマにして、情報学や神経科学といった多様な観点を融合した、新しい臨床心理学のアプローチを検討しています。特に近年では、人工知能(AI)を活用した心の可視化・予測や、VR(仮想現実)/AR(拡張現実)を使ったセルフカウンセリング、光を活用した心身の調整方法に重点を置いて、研究を進めてきました。これらの技術は、従来の心理療法が抱えていた課題を解決し、これまで支援が行き届かなかった方々に対しても支援を提供できる効果的な介入方法になることが期待されます。このような先端デジタル技術を融合した臨床心理学の観点を学べるのは、我が国では徳島大学だけです(臨床心理士と公認心理師の資格取得にも対応しています)。ぜひ本学で、共に楽しく学びを深めていきましょう!【2024年度掲載】研究室ウェブサイト https://www.catlab.info/ -
教授 田口 太郎人口減少社会にも対応できる、市民が主役のまちづくりのプロセスデザイン
人口減少社会にも対応できる、市民が主役のまちづくりのプロセスデザイン教授 田口 太郎総合科学部 社会総合科学科 地域デザインコースまちづくりの主役は、そこに暮らしていたり、活動していたりする市民です。その市民が主役となったまちづくりを実現するための方法を研究しています。社会では「人口減少」が大きな問題として言われますが、問題は人口減少そのものではなく、人口が減少することにより低下する利便性です。そう考えると、課題解決に向けた方法は人口増加に限りません。古くからある習慣や知恵、新しい技術を上手に使いこなすことで、人口減少下でも活力あるまちを創り出すことが可能です。 また、まちづくりは研究だけでは実現しません。地域でのワークショップやディスカッションを通じて実際にまちづくりに関わりながら、地域の文化や歴史、楽しさを内包したようなよりよいまちづくりを実現するためのプロセスデザインやその支援の仕方について探求し、日本や海外のまちづくりへの応用可能性を提案しています。【2023年度掲載】研究室ウェブサイト https://www.taguchi-studio.net/ -
教授 佐原 理成層圏に気球を打ち上げて“総合科学を飲む”プロダクトデザインを
成層圏に気球を打ち上げて“総合科学を飲む”プロダクトデザインを教授 佐原 理総合科学部 社会総合科学科 地域デザインコースデザインは多様な領域を結びつけ1つの答えを処方する総合科学的学問です。成層圏における微生物動態が生命進化や生命起源に関与している? という学術的問いはNASAを始めグローバルに研究者が取り組む課題です。そうした問いに対し、惑星生物学、栄養学、文化人類学、地理情報学など多様な学問領域の研究者と協力して研究に取り組み、気球で成層圏に観測装置を打ち上げる実証的プロジェクトをデザインしています。また、ローカルな地方創生という課題に対し、酵母菌を成層圏に打ち上げ、最先端の科学的知見をビールとして飲めるプロダクトを地元のブリューワリーと共同で開発し、地域の持続可能な成長のためにデザインという視点から探求を行なっています。【2022年度掲載】
-
教授 渡邊 謙吾「健康」を探究し、近未来の医学を拓く
「健康」を探究し、近未来の医学を拓く教授 渡邊 謙吾医学部 医学科医学では病気の原因解明や診断・治療法開発が研究の中心ですが、私は病気になる前の健康状態に着目しています。生体内の膨大な分子情報を解析し、計算機上の仮想実験だけでなく細胞・モデル生物を用いた実験も取り入れながら、健康から病気へ変化する仕組みの理解を目指しています。基礎研究を積み重ねた先に、生体内の現象を分子レベルで再現する完全なデジタルツインを実現することが究極の夢です。このような研究に取り組む私も、中高生の頃から研究者を目指していたわけではありません。大学の研究室で最先端の研究に没頭し、世界で誰も答えを知らない問いに挑む面白さを体験したことが出発点でした。徳島大学では、医学・生命科学・情報科学など多様な研究者と協力し、分野を越えた研究に挑戦できます。皆さんも、先入観にとらわれず興味の幅を広げ、まずは自分から行動してみてください。 【2026年度掲載】 -
教授 野村 和弘「食べる」「動く」で、体はどう変わる? ― からだの代謝の秘密を科学する ―
「食べる」「動く」で、体はどう変わる? ― からだの代謝の秘密を科学する ―教授 野村 和弘医学部 医科栄養学科私たちは、食事をしたり、運動したりしながら生活しています。では、こうした生活習慣が、私たちの体の中でどのようにエネルギー代謝を変化させているのでしょうか。私たちの研究室では、骨格筋や脂肪組織、肝臓などに注目し、栄養、運動、生活習慣が健康や病気に影響する仕組みを研究しています。細胞や実験動物を用いた基礎研究に加え、大学病院での臨床研究、ゲノムやメタボロームなどの解析を組み合わせ、糖尿病、肥満、サルコペニアの予防や治療につながる新しい方法を探っています。徳島大学では、医学・歯学・薬学などの分野と連携し、基礎研究から臨床研究まで幅広く学び、研究することができます。栄養学を学びながら、まだ誰も答えを知らない「なぜ?」に挑戦してみませんか。【2026年度掲載】 -
教授 鳥羽 博明肺の再生医療に貢献したい!
肺の再生医療に貢献したい!教授 鳥羽 博明医学部 保健学科 看護学専攻私は呼吸器外科医として肺癌の手術をしています。手術で肺は切除してしまうと再生しません。また、肺線維症や慢性閉塞性肺疾患のような病気も進んでしまうと、同様に再生しません。これまでは肺移植しか解決策はありませんでした。ただ、山中先生のiPS細胞の登場によって、様々な臓器の再生が試みることができる時代になってきています。肺は多くの細胞で構築された複雑な臓器で、ガス交換の機能を持たせる必要があるため、その再生は非常にハードルの高い臓器の一つと言われています。私たちはマウスiPS細胞から気管支肺胞幹細胞(肺・気道の両方に分化する前駆細胞)の分化・誘導に成功しました。同じような細胞がヒトにも存在することが分かっており、今後ヒトに応用し、肺の再生医療に貢献できるように研究をしています。【2026年度掲載】 -
教授 芳賀 昭弘物理で、未来の医療をつくる
物理で、未来の医療をつくる教授 芳賀 昭弘医学部 保健学科 放射線技術科学専攻私は、大好きな物理学を医療に生かしたいという思いから、医学物理の研究を始めました。現在は、放射線と物質との相互作用をシミュレーションする国際的なソフトウェア「Geant4」の開発、人体やCT撮影をコンピュータ上に再現する「仮想CT」、CTや超音波などの医用画像を解析する画像AIの研究に取り組んでいます。徳島大学では、医療現場と連携しながら、実際の臨床課題を題材に研究できることが大きな特色です。こうした研究は、放射線診断や放射線治療を科学的に支える「医学物理士」の仕事にもつながります。物理学を駆使して医学の発展に貢献できることは、この分野ならではの大きな魅力です。皆さんも、自分の得意な科学を医療に生かす面白さを体験してみませんか。【2026年度掲載】 -
教授 遠藤 逸朗患者さんの治療に貢献できる基礎研究を
患者さんの治療に貢献できる基礎研究を教授 遠藤 逸朗医学部 保健学科 検査技術科学専攻私は内分泌代謝内科医として働くとともに、骨カルシウム代謝と脂質・糖代謝の連関について研究しています。急速に高齢化社会が進行する我が国において、骨粗鬆症やメタボリック症候群、糖尿病といった加齢に伴う疾患の予防や治療はデマンドの高い分野です。これらの病態の解明や治療の鍵となる分子および代謝経路を発見・解析する基礎研究は、すぐには患者さんの治療にはつながりません。しかしながら、基礎研究の成果を積み重ねることにより、将来的に医学の進歩と数多くの患者さんの治療に貢献できる可能性があります。徳島大学は、同じ分野の研究者同士のつながりが強く、切磋琢磨しあえる良い研究環境です。是非、一緒に患者さんの治療に貢献できる研究をしましょう。【2026年度掲載】 -
教授 和泉 唯信神経研究は面白い!~治らない病気が治る時代に~
神経研究は面白い!~治らない病気が治る時代に~教授 和泉 唯信医学部 医学科私の診療科である脳神経内科は治療が困難な「治らない病気」が多いとされていましたが、近年は治療法の開発が急速に進んでいます。私は筋萎縮性側索硬化症(ALS)を専門にしており、長年の研究成果として、2024年に高用量メコバラミンをALSの新薬として社会実装することができました。現在は、さらなる新規治療の開発に加え、治療効果を最大化するための早期診断体制の構築に、基礎教室との連携のもと取り組んでいます。脳神経内科はALSなどの難病だけでなく、脳血管障害や認知症など患者数の多い疾患も対象にします。これらに対しても複数の診療科と協力し、包括的な診療・研究を行っています。大学は「大きく学ぶ」場所です。広い視野と果断な実行力を持てるよう、充実した大学生活を送ってください。【2026年度掲載】 -
教授 寺井 健太光で解き明かす生命の謎
光で解き明かす生命の謎教授 寺井 健太医学部 医学科私は研究者になる事を高校生の頃から考えており、大学卒業後に基礎医学の道に入りました。そこで出会った人たちのおかげで、現在も続けています。専門は「蛍光生体イメージング」で、蛍光を利用して、生体内で起こる分子や細胞の動きを「見る」技術です。病気の際に細胞の中でどんな変化が起こるのか、薬がどのように効いているかを観察し、病気の早期発見や新しい治療法の開発を目指しています。徳島大学では、光学技術を活用した研究が特徴の一つです。蛍光イメージングや光操作技術を用いたバイオメディカルサイエンスの研究が盛んで、生体内の分子や細胞の動きをリアルタイムで観察できる独自の手法を学べます。見えなかった物を可視化する研究は、ものを分解する感覚に近いと考えています。「興味本位」の大学生活を送ってみませんか?【2025年度掲載】 -
教授 野間口 雅子新たなアプローチでウイルスの謎を解き明かす新たなアプローチでウイルスの謎を解き明かす教授 野間口 雅子医学部 医学科ウイルスは全ての生物に存在しています。この内、ヒトに病原性を示すものは僅かですが、ヒトが生存する限りウイルス感染症はなくならないでしょう。ウイルス学とその研究は、これらの感染症に対処する術を提供するために必須です。種々のウイルスは固有の形態を維持し、自然界で生存し続けますが、これらの仕組みは謎だらけです。私達は、進展の凄まじい計算科学や人工知能などの技術を取り込みながら、新たな視点で謎解きを進めています。研究結果に一喜一憂しながら研究室の仲間と前に進んで行けることが研究の魅力の一つであると思います。研究は歴史です。先輩、同僚、後輩と共に新たな歴史を作る只中にいます。私達が行う謎解きの一歩が、今ではなくとも、将来の科学・医学・医療の大きな前進に繋がると信じて研究に取り組んでいます。【2024年度掲載】
-
教授 常山 幸一さまざまな「光」が有するポテンシャルに注目し、これまで見えなかった細胞や臓器の情報の可視化に迫るさまざまな「光」が有するポテンシャルに注目し、これまで見えなかった細胞や臓器の情報の可視化に迫る教授 常山 幸一医学部 医学科病気になると細胞や臓器には機能的・形態学的に特定の変化が生じます。たとえば「がん細胞」は正常の細胞に比べて、個々の形がいびつになり、細胞が集合して作り出す構造も変わってきます。病理医はそのような「形の変化」を顕微鏡で捉え、細胞や臓器に何が起こっているのかを判断し、病気がどのような種類のものかを診断しています。ただ、「形」だけの情報には限界があり、病理診断の精度向上には、より早く・確実に形以外の情報を獲得することが重要です。私たちは病理診断を補助する新技術として、さまざまな「光」が有するポテンシャルに注目しています。現在、ポストLEDフォトニクス研究所の研究者と共同で、特別な光を使った顕微鏡を駆使して、「これまで見えなかった細胞や臓器の情報」の可視化に取り組んでいます。【2023年度掲載】 -
教授 西良 浩一腰痛治療の世界の最先端がここに!整形外科を学ぶための最高の環境が整っている
腰痛治療の世界の最先端がここに!整形外科を学ぶための最高の環境が整っている教授 西良 浩一医学部 医学科プロフェッショナルとは未来の教科書を作る人。現状に満足することなく、常により良い医療を目指し、挑戦し続けることが大切です。そのために各年代で目標とすべき事柄を、それぞれの頭文字をとって “人生のVSOP”と言っています。VはVitality、SはSpecialty、OはOriginality、PはPersonality。20代はバイタリティを持って様々なことに挑戦し、経験を積む。30代は専門性を磨き、40代はそこに独自性をプラスし、50代になったら人間力を磨き、後進を育てる。そうすることで医療の未来を切り拓き、新しい教科書を作る人になって欲しいと思います。ここには膝関節、股関節の人工関節手術及び脊椎手術に対応する手術支援ロボットなど、最先端の設備も揃っています。さらに基礎研究にも力を入れ、青色LEDの抗腫瘍効果の研究を行っています。整形外科を学ぶための最高の環境が徳島にあります。【2023年度掲載】 -
教授 西岡 安彦全国から研究者が集まる最先端の肺疾患研究が行えるラボ
全国から研究者が集まる最先端の肺疾患研究が行えるラボ教授 西岡 安彦医学部 医学科徳島大学医学部長であり、徳島県新型コロナウイルス感染症対策専門家会議座長も務める西岡教授の専門分野は、呼吸器病学。入局後、最初の10年は肺のがん免疫の研究を、その後の10年は肺線維症の研究を主に行ってきました。一人の研究者が2つの違う領域の研究を行うのはとても珍しいこと。この別々の研究を繋ぐきっかけとなったのが、線維細胞という細胞の研究です。この研究は学術雑誌『Nature Communications』に掲載されました。「患者さんに還元するような研究をしたい」と話す西岡教授。がんと比べ肺線維症を研究している人は少なく、基礎研究から臨床研究、新しい薬剤の開発まで幅広い最先端研究に携わることができます。【2022年度掲載】
-
教授 細木 眞紀歯科から広げる、金属アレルギーのない未来への挑戦
歯科から広げる、金属アレルギーのない未来への挑戦教授 細木 眞紀歯学部 歯学科私は、かぶせ物や入れ歯などで「かむ機能」を回復する補綴(ほてつ)歯科を専門としています。患者さんが安心して食べたり笑ったりできる毎日を支えたい。その思いから、歯科材料や金属アレルギーの研究にも取り組んでいます。デジタル技術やセラミックのような金属以外の材料を活用し、一人ひとりに合った治療を目指しています。また、身につける金属製品の成分や溶け出す金属を調べ、全国調査と合わせて、アレルギーを防ぐ手がかりを探っています。徳島大学では、こうした診療と研究に加え、消費者や企業、行政と協力して研究成果を社会に届ける活動にも触れることができます。歯科の可能性は、口の中にとどまりません。皆さんも身近な「なぜ?」を出発点に、人々の健康と暮らしを守る研究に挑戦してみませんか?【2026年度掲載】 -
教授 藤原 奈津美ニッチだけど必要!お口の健康を科学する歯科衛生研究ニッチだけど必要!お口の健康を科学する歯科衛生研究教授 藤原 奈津美歯学部 口腔保健学科歯科衛生士は「歯科医院で働く人」というイメージがあるかもしれません。私も以前、歯科診療所で働いていた歯科衛生士の一人です。患者さんから「気持ちよかった!また来るね!」と言っていただけることが仕事の励みでした。そんな中、もっと自分の知識を深めたいと思い、歯周病やむし歯に関わる「細菌」に興味を持ち、基礎研究の世界へ進みました。現在は、口の中の細菌と口腔がんとの関係について研究しています。歯科衛生士がより専門性を高め活躍するために、研究はとても大切です。当研究室では、歯科衛生士の視点から「なぜお口の健康が大切なのか」を科学的に探究し、患者さんや国民に還元できることを目指します。みなさんと一緒に、まだ知られていない「お口の謎」を解き明かせる日を楽しみにしています。【2026年度掲載】
-
教授 栗尾 奈愛咬み合わせの手術で笑顔の人生をデザインする
咬み合わせの手術で笑顔の人生をデザインする教授 栗尾 奈愛歯学部 歯学科私は、あごの形や咬み合わせの異常によって、食べにくい・話しにくい・見た目に悩みを持つ患者さんを手術で治したいという思いから、口腔外科と顎変形症の研究を志しました。現在は、あごの骨の手術後に顎や顔面の機能がどのように回復していくのかを、三次元画像を用いて詳しく分析しています。あごの咬み合わせの手術は、顔の「見た目」を整えるだけでなく、「食べる」「話す」「笑う」といった人としての大切な機能を取り戻す治療です。徳島大学には、最先端の3D解析装置やCTデータを活用できる研究環境があり、手術と研究の両方を深く学ぶことができます。手術後に見せてくれる患者さんの笑顔は、この仕事の何よりの喜びです。さらに、治療を通じて患者さんの人生が前向きに変わっていく瞬間に立ち会えることも大きな励みです。一緒に、患者さんの笑顔を生み出す手術や研究に挑戦しましょう。【2026年度掲載】 -
教授 松本 真司美と醜を生む上皮の謎に迫る
美と醜を生む上皮の謎に迫る教授 松本 真司歯学部 歯学科私は、大学院時代の研究室で上皮という組織が見せる二つの表情に魅了されました。一つは、私たちの体の様々な臓器や器官を形作る美しい姿。もう一つは、がんのような病気になった時に見せる暴走した醜い形です。この相反する表情を持つ上皮の不思議さに強く惹かれ、研究者の道を選びました。現在は、唾液腺や口腔粘膜などの上皮が自ら形を作り上げる仕組みを、オルガノイド技術を用いて研究しています。培養皿の上で上皮組織を再現し、形づくりや機能獲得の仕組みを分子レベルで解明する一方で、がんなどの病気による破綻のメカニズムも探っています。両者には思いがけない共通点があることに、私たちは大きな興味を抱いています。本学には、学内で歯学、医学、薬学、理工学など異なる分野の研究者との連携が活発な環境があります。多角的な視点で上皮の神秘に迫る私たちの研究に、皆さんも参加してみませんか?【2025年度掲載】 -
教授 尾崎 和美オーラルサイエンスに留まらず、慧眼を持った研究家・臨床家を育成する環境が徳島大学にはあります
オーラルサイエンスに留まらず、慧眼を持った研究家・臨床家を育成する環境が徳島大学にはあります教授 尾崎 和美歯学部 口腔保健学科“健口”が健康に寄与することが、基礎・臨床研究により共通認識となりつつあります。オーラルサイエンス(口腔科学)は医学、薬学、材料学 (バイオマテリアル)など他の学問領域も巻き込み、その成果は歯科医療や口腔保健の領域に留まらず医工・歯工連携、医科歯科連携の強化といった形で社会に還元されています。また、デジタル化がAIや高精度化の観点で研究環境の飛躍的な進化と発展をもたらす一方で、ICTの視点で研究成果を用いたポピュレーションアプローチの多様化をもたらしつつあります。この潮流は、地域包括ケアシステム構築における歯科保健医療の役割や重要性とともに口腔健康管理の方向性に影響を与えつつあります。現在、生活習慣病や老年症候群と口腔疾患の関連性解明のための基礎研究に加え、ICTを駆使した認知・口腔機能低下に関するデータベース構築とPHR 利活用による新たな口腔健康管理方法の開発に取り組んでいます。【2024年度掲載】 -
教授 保坂 啓一世界をリードする研究!“Super Tooth”。生物物理化学的に強化された歯と生体材料との接着界面形成に挑む
世界をリードする研究!“Super Tooth”。生物物理化学的に強化された歯と生体材料との接着界面形成に挑む教授 保坂 啓一歯学部 歯学科世界中で多くの人々を悩ませ続けている、むし歯、歯周病、損耗などから歯を守る学問を歯科保存学といいます。日進月歩の新素材や新技術開発を背景に、日本が世界をリードしている歯科医学研究領域の一つです。私自身は、その中でも、“Super Tooth Formation”と呼ばれる、天然の歯を越えるほどに、生物物理化学的に強化された歯と生体材料との接着界面形成の研究に取り組んでいます。研究成果は現在、むし歯になりにくくする歯のコーティング治療、健康な歯を削らない低侵襲の白いつめもの(コンポジットレジン)治療などに用いられており、注目されています。少子超高齢社会、グローバル化、デジタルトランスフォーメーションという、ニューノーマル時代の3大メガトレンドを意識しながら、研究室メンバーが一丸となり、また、他学部の研究者との連携を大切にしながら、世界一の研究室を目指しています。【2023年度掲載】研究室ウェブサイト https://rdm-tokushima-u.jp/ -
教授 工藤 保誠口腔がんの研究をライフワークとしつつ、国際的な歯科医療人の育成を目指す
口腔がんの研究をライフワークとしつつ、国際的な歯科医療人の育成を目指す教授 工藤 保誠歯学部 歯学科2020年7月、歯学部の生化学教室(分子医化学分野)と薬理学教室(分子薬理学分野)が融合して誕生した口腔生命科学分野。ここで口腔生化学および歯科薬理学の教育を担当しつつ「口腔がんにおける細胞周期制御の異常」に関する研究をライフワークとしている工藤教授。独創性のある研究を遂行し、国際的に活躍できる歯科医療人の育成を目指して、学生発案の新たな挑戦のサポートにも力をいれています。例えばAIを用いて口腔がんの予後にどのような遺伝子が関わっているのかを調べる研究もそのひとつ。研究テーマはもちろん、バックグラウンドも違う研究者が集まり、科目と科目の垣根をこえて、より柔軟に学べる環境が相乗効果を生んでいます。【2022年度掲載】研究室ウェブサイト https://yasusei6.wixsite.com/yasuseikudo
-
教授 井貫 晋輔有機化学の力で、分子をデザインし、未来の薬を創る
有機化学の力で、分子をデザインし、未来の薬を創る教授 井貫 晋輔薬学部 薬学科有機化学は、私たちの暮らしを支える様々なモノづくりの基盤となる学問であり、新しい薬を生み出す上でも重要な役割を担っています。その最大の魅力は、目的に合った分子を自在に設計し、自分の手で作り出せることです。私はこの「分子を創る」面白さに魅了され、研究者になりました。現在は、自ら作った分子を使って、免疫細胞の働きを調節したり、細胞同士の相互作用を調べたりしています。目指しているのは、分子の力で生体を理解し、その機能を制御することで、新しい薬や治療法の開発につなげることです。徳島大学薬学部では、分子の設計・合成から生命現象の解析、創薬への応用まで、幅広い研究に挑戦できます。自分で考え、作った分子が、将来、人々を救う薬になるかもしれません。皆さんも一緒に、未来の薬づくりに挑戦してみませんか。【2026年度掲載】 -
准教授 田中 直伸元気に長生き!を目指して、薬用植物が秘める未知の天然物を探る
元気に長生き!を目指して、薬用植物が秘める未知の天然物を探る准教授 田中 直伸薬学部 薬学科植物や動物、微生物が作る化合物を天然物といいます。我々は、食糧や薬として摂取するだけでなく、香料や染料など多様な用途で天然物を利用しています。研究室に配属後、新しい薬のシーズとなる未知の天然物の探索研究をはじめ、新規天然物を発見するワクワクとそれらの化学構造を証明する難しさ、発見した天然物に命名する喜びにふれ、天然物研究の虜になりました。現在は、徳島や北海道の薬用植物、中国の伝統薬物、漢方薬構成生薬などを素材として健康寿命の延伸(元気に長生き!)に寄与する天然物を探索するほか、健康食品や化粧品素材の探索、地域特産品に関わる未利用天然資源の有効利用法の開発研究を行っています。薬学部の研究室では、それぞれ多様な観点から薬に関わる研究を行っています。一緒にロマン溢れる薬の研究をしてみませんか?【2026年度掲載】 -
教授 金沢 貴憲Drug Delivery Systemの力で、患者さんに“やさしい”薬物治療を実現する
Drug Delivery Systemの力で、患者さんに“やさしい”薬物治療を実現する教授 金沢 貴憲薬学部 薬学科Drug Delivery System(DDS)は、「必要な薬物を必要な時間、適切な場所」に届けるための技術の総称で、現在の医薬品開発に欠かせない創薬技術の1つです。DDSの目的は、薬の作用を最大限高めるだけでなく、患者さんの「生活の質(Quality of life; QOL)」を考慮して、副作用の低減や自己服用など患者さんにやさしい薬物治療を提供することです。私は、薬学部3年次の講義ではじめてDDSを知って以来、迷うことなくDDS研究の道へ進み、有効な治療薬・治療法のないパーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)といった脳の病気に対するDDS製剤の開発を進めています。本学には、薬学部を中心にDDS研究に強い先生が結集しており、1年次から「コアDDS講義」や「研究体験演習」などを通じて、最先端のDDS研究を学ぶことができます。本学で、次代の創薬・薬物治療を担うDDS研究者を目指してみませんか。【2025年度掲載】 -
准教授 田良島 典子化学の力で新しい核酸分子(DNA・RNA)を創造し、夢の創薬を実現する
化学の力で新しい核酸分子(DNA・RNA)を創造し、夢の創薬を実現する准教授 田良島 典子薬学部 薬学科薬剤師を想定して薬学部へ入学した私は、大学の研究室で「あの美しいDNA/RNA二重らせん構造を、自分の手で合成できる」という感動に出会い、『核酸創薬研究』の道を志しました。DNAやRNAからなる核酸医薬品は、理論上、塩基配列を適切に設計すれば、いずれの疾患に対してもアプローチできる夢の創薬技術です。現在までに、18品目の核酸医薬品が臨床応用に至り、それまで有効な治療法が存在しなかった患者さんを救う大きな希望となりました (2023年 8月時点)。しかし、核酸医薬品による治療の拡大へ向けては、生体内での安定性の向上、副作用の原因となる免疫応答の回避、薬物送達技術の確立など、解決しなければならない問題が山積しています。我々の研究グループでは、化学の力で、天然型のDNAあるいはRNAの構造に“修飾”を加えた新しい人工核酸分子を創造し、それらを活用することで核酸医薬品が抱える問題を解決すべく、『核酸創薬研究』に取り組んでいます。創薬研究はチーム力です。【2024年度掲載】 -
名誉教授 大髙 章“失敗を言語化”することで、薬のもとになるタンパク質やペプチドの創製を目指す
“失敗を言語化”することで、薬のもとになるタンパク質やペプチドの創製を目指す名誉教授 大髙 章薬学部 薬学科2022年春に日本薬学会賞を受賞しましたが、受賞までにはいくつもの失敗の山を築いてきました。研究を続けていると、何年か経って『あのときの失敗はこういうことだったのでは?』と疑問に思う瞬間があります。その時、積み重ねた失敗を論理的に整理、解析すること、すなわち“失敗を言語化”することが大事です。理系でも国語は重要です。正しい論理構築なくして、すばらしい研究はありません。正しい日本語でしっかりした文章を書き、論理的に思考する力を磨いて欲しいと思います。日本語で書けるようになれば、次は海外発信に向け英語で書く努力をする。その訓練を重ねて身につけた力は将来、必ず役に立ちます。現在、薬のもとになるタンパク質やペプチドの創製に“失敗を言語化”の成果を応用しています。【2023年度掲載】 -
教授 佐藤 陽一男性不妊症原因遺伝子を解明し、精子機能の改善薬の開発を目指す
男性不妊症原因遺伝子を解明し、精子機能の改善薬の開発を目指す教授 佐藤 陽一薬学部 薬学科不妊症の約半分は男性に原因があることをご存知でしょうか。その多くは精子形成障害で、男性不妊症は厚生労働省が認めた治療薬もなく、治療法自体もないのが現状です。佐藤教授は世界に先駆け、精液の質や生殖ホルモン値も収集してゲノムワイド関連解析(GWAS)を実施。精子の運動率と関連する遺伝子を特定しました。また、生殖に関するホルモンについてもGWASを行い、生殖機能に影響を与えているホルモンの分泌に関連する遺伝子を発見。現在、精子機能の改善薬の開発を目指す一方で取り組んでいるのが副作用の予測モデルの構築です。薬の服用前にゲノム情報を調査することで副作用を回避し、個別化医療の提供が行えるよう目指しています。【2022年度掲載】徳島大学薬学部・大学院薬学研究科ホームページ https://www.tokushima-u.ac.jp/ph/faculty/labo/inf/
-
准教授 花田 康高カオスという予測不可能な現象の衝撃
カオスという予測不可能な現象の衝撃准教授 花田 康高理工学部 理工学科 数理科学コース幼いころ、夜空の星々がどのように動くのかに興味をもち、大学では物理学を専攻しました。高校や大学で習うのは、二つの天体の運動のように「手で解ける」問題です。しかし天体が三つになると、カオスと呼ばれる予測のつかない運動が現れます。この事実に衝撃を受けて研究の道に進み、現在は、カオスなどの複雑な運動の背後にある数理を研究しています。数学は特定の分野にしばられない自由な学問で、その応用は現代社会のあらゆる場面を陰で支えています。本学の数理科学コースは、純粋数学に加え、情報科学などの応用数学も学べる全国でも珍しいカリキュラムをもっています。数学の「深さ」と「広がり」の両方を知ることは、皆さんの将来の選択肢をきっと広げてくれるはずです。【2026年度掲載】 -
准教授 平田 章100℃でも生きる微生物の謎に迫る!RNAはなぜ壊れずに働けるのか?
100℃でも生きる微生物の謎に迫る!RNAはなぜ壊れずに働けるのか?准教授 平田 章理工学部 理工学科 自然科学コース地球上には、100℃近い環境でも生きる「超好熱菌」と呼ばれる微生物が存在します。本来、生命活動を支えるRNAやタンパク質は熱に弱いにもかかわらず、超好熱菌では高温環境でも安定して働いています。私の研究室では、RNAやタンパク質の構造と機能を調べ、「なぜ100℃でも生きられるのか」という生命の謎に挑んでいます。最先端の構造解析技術や質量分析技術を用いて、生命進化の秘密や極限環境への適応機構を分子レベルで解き明かしています。私自身、好きな実験に夢中になり、気がつけば研究者になっていました。答えもゴールも見えない研究の世界に、何より魅力を感じたからです。大学では、教科書で生命科学を学ぶだけでなく、まだ教科書にない生命のしくみを自分の手で発見することができます。100℃で生きる微生物のRNA研究を通して、徳島から世界最先端の研究に挑戦してみませんか。【2026年度掲載】 -
教授 馬場 俊孝津波死者ゼロを目指して
津波死者ゼロを目指して教授 馬場 俊孝理工学部 理工学科 社会基盤デザインコース甚大な被害をもたらす南海トラフ巨大地震を乗り越えることは、西日本だけでなく日本全体の重要な課題です。地震工学研究室では、「津波死者ゼロ」を合言葉に研究に取り組んでいます。その実現には、津波予測技術の高度化、津波の地域特性の評価、迅速な避難、防災インフラの整備、地域住民の防災意識の向上など、多方面からの取り組みが必要です。本研究室では特に、地球の弾性効果を考慮した津波シミュレーションコードを開発しています。このコードは遠地津波を高精度に再現でき、日本国内だけでなく、世界の研究機関でも利用されています。また、津波避難シミュレータを用いて、津波の襲来が予想される地域での避難方法も検討しています。【2026年度掲載】研究室ウェブサイト https://www.toshitaka-baba.com/ -
准教授 佐藤 克也メカニクスを利用して体を活性化させる
メカニクスを利用して体を活性化させる准教授 佐藤 克也理工学部 理工学科 機械科学コース私の研究分野は細胞バイオメカニクスです。メカニクスとは力学のことであり、簡単に言うと力の作用を取り扱います。体に作用する力はメカニカルストレスと呼ばれており、例えば運動すれば体が強くなる。これはメカニカルストレスが筋肉や骨を活性化させることの一例です。私の研究では、振動刺激が骨や筋肉の細胞をどのように活性化するのか。効果的な振動とはどのようなものかについて明らかにすることを目指しています。機械科学コースでなぜバイオの研究が行われているのか、意外に思う人もいるでしょう。実は振動をはじめ力学を習い、取り扱う学部・学科は思いのほか少ないのです。中でも機械工学は力学を専門にしている学問分野の代表格です。その知識・手法をバイオに応用して医療につなげる。それがバイオメカニクスなのです。【2026年度掲載】 -
准教授 野口 直樹極限の圧力で、物質の謎に迫る
極限の圧力で、物質の謎に迫る准教授 野口 直樹理工学部 理工学科 応用化学システムコース物質に非常に高い圧力をかけるとどうなるのか?このような素朴な疑問を出発点として、私は高圧力下での物質の性質について研究しています。圧力をかけると、その物質の思わぬ素顔が見えてくることがあります。例えば、大気圧下では電気が流れない物質が数万気圧では電気が流れるようになったり、磁性が変化したり、色が変わったりすることがあります。日常生活でなじみ深い水も1万気圧以上の圧力をかけると、写真のように「室温」で氷になります。このような変化の背景となっている物理法則を明らかにし、さらに、そこで得られた知見を産業に役立てることができないか、ということ考えながら研究するのは難しくもありますが、とても魅力にあふれています。皆さんも私たちと一緒に教科書にまだ書かれていない新しい発見をしてみませんか?【2026年度掲載】 -
講師 片山 貴文水中ロボットの“目”と“頭脳”を支える集積回路技術の研究
水中ロボットの“目”と“頭脳”を支える集積回路技術の研究講師 片山 貴文理工学部 理工学科 電気電子システムコース私は、子供の頃から電子デバイスが動く仕組みに興味があり、電気電子工学を学びました。電子回路は現代社会に不可欠であり、スマートフォンやカメラ、自動車、ロボットといった身近な製品から重要インフラまで、あらゆる領域を支えるコア技術です。これまで私は、映像処理や画像認識を効率的に実現するための要素技術を研究してきました。現在は、海や川の中で働くロボットやカメラが周囲を正しく理解するためのAI技術と、それを高速・省電力に動かすハードウェア技術を研究しています。電気電子システムコースでは、電子回路、情報通信、制御、プログラミングなど、幅広い分野の知識を学ぶことができます。学びを深める中で自分の興味があるテーマを見つけ、先端研究へと発展させられる点が大きな魅力です。 皆さんの知的好奇心を、ぜひ研究につなげてみてください。【2026年度掲載】 -
講師 伊藤 桃代人の行動を解析して、その意味を探る!
人の行動を解析して、その意味を探る!講師 伊藤 桃代理工学部 理工学科 知能情報コースまだ明らかになっていないことを世界で初めて知ることができる、そんなところにワクワクを感じて研究者になりました。大学教員という立場では、学生のみなさんと一緒に研究や勉強をしていけることにやりがいを感じています。私は人の行動を画像や様々なセンサデータから解析し、自動車事故防止のために注意散漫な状態が生じる前兆を検出する方法や、スポーツ中の動作を効率的に改善していくシステムなどについて研究しています。 また、他コースや他学部の先生方と共同で色々な社会課題に対して情報科学を適用する研究も行っています。徳島大学では、コースや学部をまたいで共同で研究ができる環境があり、自分の所属で学んだ専門知識を広い世界に使って研究ができます。ぜひ皆さんの自由な発想で、社会を変える研究をしませんか?【2026年度掲載】知能情報コースヒューマンセンシング研究室 https://www.is.tokushima-u.ac.jp/wp/%e7%a0%94%e7%a9%b6%e5%ae%a4%e4%b8%80%e8%a6%a7/ -
准教授 岸川 博紀徳島名物で高速・大容量インターネットが実現可能!?
徳島名物で高速・大容量インターネットが実現可能!?准教授 岸川 博紀理工学部 理工学科 光システムコースキャッチフレーズにある徳島名物とは、徳島を代表する産業を表す「光」と、観光資源である「渦」をかけあわせた「光渦」という技術のことです。通常のレーザー光とは異なり、波面が回転した渦状の光を使うことで通信容量を大幅に増やすことができ、年々増加する通信需要を満足する有望な技術です。私がこの分野の研究者を目指すようになったのは、大学4年生当時に研究室を選ぶ際、ちょうど光ファイバ通信の商用利用が始まった頃だったため、光技術による通信の高度化がとても魅力的に見えたからです。これは現在も同じで、通信需要を満足するための様々な通信技術が研究開発されており、引き続き魅力的な研究分野だと思っています。基礎科学、電子工学、機械工学、応用化学、応用物理、情報工学等を体系化した「光」を学べる全国でも珍しいコースで、ぜひ一緒に研究しましょう。【2026年度掲載】 -
教授 古部 昭広時間分解分光で見る、光がエネルギーに変わる瞬間
時間分解分光で見る、光がエネルギーに変わる瞬間教授 古部 昭広理工学部 理工学科 医光/医工融合プログラム私は学生時代、レーザーを使うと目には見えないほど速い現象を観察できることに魅力を感じ、研究者を目指しました。現在は、1秒の1000兆分の1という「フェムト秒」のレーザーを使った時間分解分光で、光を受けた材料の中を電子やエネルギーがどのように動くのかを研究しています。特に、金属ナノ粒子が光を強く集める物理現象を利用し、太陽光で水を分解して水素をつくる光触媒の研究に力を入れています。徳島大学には、光の研究に特化したポストLEDフォトニクス研究所があり、最先端のレーザー装置を使って超高速の現象を研究できます。光やエネルギー、目に見えないナノの世界に興味がある皆さん、ぜひ徳島大学で一緒に新しい発見に挑戦しましょう。【2026年度掲載】 -
准教授 宮谷 和尭数論幾何学の奥深さ
数論幾何学の奥深さ准教授 宮谷 和尭理工学部 理工学科 数理科学コース私は幼い頃から数が好きな子どもでした。そして大学で数学を学ぶうちに興味を持ったのが、現在の専門でもある「数論幾何学」でした。 数論幾何学は、主に幾何学の知見を駆使して整数の性質を調べる分野です。 図形や微分積分・微分方程式といった、一見すると整数とは関係なさそうな対象が、コホモロジー論や p-進数などの数学的対象を通じて整数と結びつくことに強く惹かれたのです。 現在は超幾何関数と呼ばれる関数について、代数的整数論や p-進解析的な側面から研究を行っていますが、一貫して難しくもエキサイティングな分野だと感じています。 徳島大学には幅広い分野の数学を専門とする教員が在籍しています。ぜひ一緒に数学を学びましょう。【2026年度掲載】 -
教授 小笠原 正道「原子配列」を自在に制御する合成手法の開発に挑む!
「原子配列」を自在に制御する合成手法の開発に挑む!教授 小笠原 正道理工学部 理工学科 自然科学コース化学は「物質/化合物」を取り扱う学問領域で、世の中に存在する全てのモノが化合物(およびその組合せ)からできている以上、化学者が世界をコントロールしているとも言えます。私の研究領域は化学の中でも「有機化学」という分野で、生命体の主要な構成要素である有機化合物(炭素を中心とした化合物)を「立体選択的に合成する手法の開発」を行っており、遷移金属元素を含む有機化合物を「触媒」として利用することで、新たな分子変換反応を数多く実現しています。私の研究室では国内外の他の研究グループとの国際共同研究も活発に行っており、外国人研究者の招聘、本学大学院生の派遣、国際学会での学術発表などグローバルに活躍する機会があります。【2026年度掲載】 -
教授 小川 宏樹地域にある材料を活かした建築・まちづくり −木質材料の可能性を追求する−
地域にある材料を活かした建築・まちづくり −木質材料の可能性を追求する−教授 小川 宏樹理工学部 理工学科 社会基盤デザインコースわが国の森林資源はこの半世紀で2。6倍になっており、山にはかつてないほどの資源が充実しています。徳島県の76%は森林であり、これらの資源の活用が求められています。私の専門は建築計画で、住宅だけでなく公共施設や都市空間にいたる様々な場面で、木質材料を活用した建築・まちづくりの実践的な研究を行っています。一例として、常三島キャンパスには、私が計画に携わった木製サイクルスタンドが設置されています。社会基盤デザインコースでは、コンクリートや鉄だけでなく、木質材料を用いた建築物の設計教育にも力を入れています。さらに座学だけでなく、地域の林業・木材産業・建築設計・施工業者と協力し、現場で学べる環境を提供しています。【2026年度掲載】徳島大学建築計画研究室ウェブサイト https://arch-lab.net -
准教授 石川 真志「非破壊検査」って知っていますか?
「非破壊検査」って知っていますか?准教授 石川 真志理工学部 理工学科 機械科学コース「非破壊検査」って知っていますか。と授業などで尋ねてみると、知っているという人は決まって数人。多くの人には馴染みのない言葉だと思います。ですがそれは、日々電車が走り、発電所が動き続け、橋やトンネルも崩れない、、、そんな皆さんの毎日を陰ながら支えている重要技術です。ただ、これが結構大変。対象物の大きさ、材料、環境などが変われば、そのそれぞれに応じた最適な検査技術が必要になります。そして、その最適技術を見つけるためには、その技術の背景にある“物理”も理解しないといけません。私たちの研究室では、超音波と赤外線サーモグラフィを利用した非破壊検査技術について研究しています。それぞれは“波”と“光・熱”の物理に基づくものです。それらの特徴を理解したうえで、その特徴を活かした検査技術を研究・開発しています。皆さんが学んできた知識を活かしながら、社会生活と人々の命を守る技術、研究してみませんか?【2026年度掲載】 -
准教授 吉田 健水分子の謎を解き、持続可能な社会を創る
水分子の謎を解き、持続可能な社会を創る准教授 吉田 健理工学部 理工学科 応用化学システムコース地下資源に乏しい日本で、科学の力で社会を支えたいと高校生の頃から考え、研究者の道を選びました。私の専門は「水の化学」です。水は身近ですが、分子レベルでは多くの謎に満ちています。 現在、水分子の構造や動きにあらわれる特殊な性質から、発電に用いられる水と蒸気まで、水に関係する研究に幅広く取り組んでいます。こうした基礎研究が、電力安定供給や環境問題の解決につながります。 徳島大学には多彩な分野の第一線で活躍する教員が多数在籍しており、私自身も学内共同研究を展開し、日々刺激を受けています。最先端設備と恵まれた人的環境で、物質科学を深く学べます。目に見えない分子の世界から、社会を支える技術を生み出す研究に、ぜひ挑戦してみませんか。【2026年度掲載】 -
准教授 上手 洋子発振器たちの“息ピッタリ”を研究中!
発振器たちの“息ピッタリ”を研究中!准教授 上手 洋子理工学部 理工学科 電気電子システムコース私は小学生の頃から理科の実験が好きで、高専では電気電子工学を学びました。卒業研究でニューラルネットワークに取り組み、「まだ誰も知らないことを探る」ことにワクワクし、研究者を志しました。現在は、van der Pol発振器やカオス回路といった振動現象を生成する発振器たちをネットワークでつなぎ、どうやって息を合わせるか(=同期するか)を楽しく研究しています。最近では、それをAIに活かすリザバーコンピューティングへの応用にも挑戦中です。本学では、実際に回路を作って動かせる環境があり、机上の知識をリアルに試せる楽しさがあります。中高生のみなさんへ。「なんか気になる」「ちょっと面白そう」——その直感、大事です!ピンときたら、迷わず飛び込んでみましょう。やってみた人にだけ見える景色がありますよ!【2026年度掲載】 -
准教授 松本 和幸感情認識AIがひらく、新しい心の科学
感情認識AIがひらく、新しい心の科学准教授 松本 和幸理工学部 理工学科 知能情報コース私は「人の感情を情報処理技術で解き明かしたい」という思いから研究者を志しました。徳島大学では、顔の表情・声・言葉を同時に分析し、喜びや不安、ストレスなどを推定する研究を進めています。さらに医学部や企業と連携し、スマートフォンを使って心の状態をリアルタイムで解析するシステムの開発にも挑戦しています。本学では、情報工学と精神医学や心理学の知見を融合した独自のマルチモーダル感情認識技術を学ぶことができ、これは徳島大学ならではの強みです。中高生の皆さんもぜひ本学で、人の心を最新の科学と情報処理で理解し、メンタルヘルスケアをはじめ社会に貢献する研究に取り組んでみませんか。【2026年度掲載】研究室ウェブサイト https://www-a2.is.tokushima-u.ac.jp/ -
教授 山本 健詞映像表示技術(特に立体表示技術)
映像表示技術(特に立体表示技術)教授 山本 健詞理工学部 理工学科 光システムコース映像表示には様々な技術がありますが、私は立体映像に興味を持ち、今は「ホログラフィ」や「ホログラフィックコンタクトレンズ・ディスプレイ」「平面空中像の視認性」を中心に研究しております。ホログラフィは立体像を緻密に表示できますが、そのためにはホログラムデータを計算する必要があります。この計算に、従来の光学での手法にComputer Graphics技術を取り入れる方法などを研究してます。また、ホログラフィの応用先としてホログラフィックコンタクトレンズ・ディスプレイを実現すべく複数の研究機関と共同研究しています。さて、平面空中像とは空中に浮かんでいる平面映像のことですが、平面であるにもかかわらず、例えば丸みを帯びているなど立体的に知覚されやすいことが分かっております。この知覚特性が明らかになれば、効果的・効率的な立体映像の表現方法につながるため解明しています。新たな映像技術に興味ある皆さん、ぜひ一緒に本学で楽しく明るく研究しましょう。【2026年度掲載】 -
講師 長谷 栄治光の使い方を考えて,実践する
光の使い方を考えて,実践する講師 長谷 栄治理工学部 理工学科 医光/医工融合プログラム光には、照明や表示、通信、加工など、目的に応じたさまざまな使い方がありますが、私はその中でも、光を使ってものの様子を調べるという使い方に着目しています。光の当て方や受け取り方を考え、その考えを実験で確かめながら、さまざまな物質を対象に研究を進めています。こうした研究は、光を使って体のしくみや病気に関する様子を,調べる研究など、医療・生命科学の分野にも広がっています。本学では、物理や数学などで学ぶ内容をもとに、光の使い方を自分で考え、実験を通して確かめていきます。このような研究活動を行うことで、ものをよく観察し、確かめながら考える姿勢を学ぶことができます。【2026年度掲載】 -
教授 野田 稔「風を究め,風を制する」をモットーに防災に役立つ風のハザードマップ作成にも着手
「風を究め,風を制する」をモットーに防災に役立つ風のハザードマップ作成にも着手教授 野田 稔理工学部 理工学科 社会基盤デザインコース私は、未知の現象の仕組みを明らかにすることを楽しむために研究者を目指し、学部時代に配属された研究室で風の虜になりました。専門は風工学で、風による構造物の振動や地形周りの流れ、風力エネルギーの活用や竜巻被害など、風が関わる様々な工学的問題に取り組んできました。現在は、都市部での強風ハザードの可視化に挑戦しており、国交省が公開している市街地データPLATEAUを用いて街中の風の流れを解析し、強風リスクの高い場所を示すハザードマップの作成に取り組んでいます。本学には、地方大学には珍しい大型風洞施設があり、これを自由に活用して風工学の研究に取り組める環境があります。私たちの生活に最も身近な存在でありながら直接見ることができない。そんな風がもたらす身の周りの様々な不思議を解明する研究に一緒に挑戦してみませんか?【2025年度掲載】研究室ウェブサイト https://tu-wind-engng-labo.rgr.jp/ -
教授 光原 弘幸リアルな仮想世界を創り、理想的な現実世界を探究する
リアルな仮想世界を創り、理想的な現実世界を探究する教授 光原 弘幸理工学部 理工学科 知能情報コースExtended Reality(XR)※の発展・普及により、仮想世界が身近なものになってきました。さまざまな活動が仮想世界で展開される中、現実世界にそっくりな仮想世界を創り、相乗効果を生み出していく Digital Twinが注目を集めています。例えば、徳島における南海トラフ巨大地震の想定被害を表現した仮想世界で避難訓練を実施することで、これまで見えてこなかった課題や改善策が見つかり、現実世界での備えが強化されます。研究室では現在、授業や避難訓練などを実施できる徳島大学理工学部Metaverseを開発しています。どのような仮想世界が理想的な現実世界につながるのか、多くのことが明らかになっていません。大学から地域、そして世界へ。学生とともに仮想世界と現実世界を行き来する探究の旅はまだまだ続きそうです。 ※XRはVirtual Reality (VR)や Augmented Reality(AR)の総称【2024年度掲載】 -
教授 矢野 隆章レーザーやLEDに代表される「光」を用いて、がんや生活習慣病などの疾病を超早期に発見!
レーザーやLEDに代表される「光」を用いて、がんや生活習慣病などの疾病を超早期に発見!教授 矢野 隆章理工学部 理工学科 医光/医工融合プログラム早期診断によって患者の負担を低減することに加え、感染拡大を防止する観点からも、高感度かつ高速診断技術の確立が渇望されています。レーザーやLEDに代表される「光」を用いると、生体内の組織や細胞に触れること無く、それらを傷つけずに観察・分析することができます。私たちは、最先端の光センシング技術を駆使して、血液や呼気に含まれる微量なバイオマーカー(疾病に関連する生体分子)を超高感度で検出する医療機器の開発に取り組んでいます。がんや生活習慣病などの疾病を超早期に発見することが可能となるため、予防医療への貢献が期待されています。光の聖地である徳島大学発の光診断技術を世界に広げ、健康長寿社会の実現を目指して、教員と学生が一丸となって研究活動に取り組んでいます。【2023年度掲載】 -
教授 伏見 賢一神岡の地下実験室に「ピコロン」を設置、宇宙の謎とダークマターの正体に迫る
神岡の地下実験室に「ピコロン」を設置、宇宙の謎とダークマターの正体に迫る教授 伏見 賢一理工学部 理工学科 自然科学コース宇宙の進化の謎を解く鍵となる正体不明の素粒子、ダークマター。たしかに「ある」と分かっていても、いかなる電磁波を用いても見ることが出来ないダークマターを追って、名探偵のように推理を巡らし、正体を突き止めようと研究を続けています。目視できないダークマターを見つけるため、「おそらく原子核とはごく稀にぶつかるだろう」という仮説のもと、2021年、放射線検出器と同じ原理を用いて開発した実験用試作機ピコロンを岐阜県飛騨市神岡町の地下実験室に設置しました。この実験装置の開発も研究室で行っていて、「やっていることは天文学というより、ほぼ工学」という伏見教授。ダークマター研究において国内有数の研究拠点がここにあります。【2022年度掲載】
-
助教 篠原 侑成有機化学を使って、薬剤への応用を目指した新しい分子を創る
有機化学を使って、薬剤への応用を目指した新しい分子を創る助教 篠原 侑成生物資源産業学部 生物資源産業学科 応用生命コース私は中学校の先生の影響から実学的な理科系の分野にとても興味を持っていました。その後、大学の有機化学で「世界で初めての分子を自分の手で創る」ということに強い魅力を感じ、有機化学系の研究者を志すようになりました。現在は、がん細胞に多く発現しているタンパク質を標的とした薬剤の開発、注射や経口摂取の別の選択肢となる経皮吸収製剤の研究開発などに精力的に取り組んでいます。私たちの研究室では有機合成で得た新規化合物を用いて、細胞や発育鶏卵、マウスに対する影響を自分たちで評価することができる研究室ですので、薬剤の新規開発に興味がある方はぜひお越しください。研究は、「上手く」いくことの方が少ないですが、それを乗り越えての新しい発見を得られたときの感動は筆舌に尽くしがたいものがあります。皆さんもそれを味わってみませんか。【2026年度掲載】 -
教授 田井 章博食品の力で病気を予防!有機化学で健康な未来を創る
食品の力で病気を予防!有機化学で健康な未来を創る教授 田井 章博生物資源産業学部 生物資源産業学科 食料科学コース高校時代は生物が好きで「生命の不思議」に興味がありました。大学で研究室に入り「有機化学」や「天然物化学」に出会ったことで、化学の力で体の仕組み(生体機能)をコントロールできないかと考えたことが、研究者を志したきっかけです。現在は、新しいビタミンC誘導体の開発をはじめ、様々な食品や農業廃棄物から抗アレルギー、認知症予防に役立つ天然成分を探す研究を精力的に進めています。本学部は、農・工・医・薬・栄養学が融合した独自の教育・研究環境が特徴です。私の研究室では、成分の探索から応用までを体系的に学べます。産業界とも連携した最先端の共同研究を通して、社会に貢献できる技術が身に付くのが強みです。みなさん、日々の「なぜ?」を大切に、我々と一緒に食が秘めた未知の謎に挑みましょう!【2026年度掲載】 -
准教授 山田 晃嗣葉で繰り広げられる植物と病原菌の攻防を明らかにする!
葉で繰り広げられる植物と病原菌の攻防を明らかにする!准教授 山田 晃嗣生物資源産業学部 生物資源産業学科 生物生産システムコース私は、植物と病原菌の攻防を「栄養の奪い合い」の観点から研究しています。植物は光合成で二酸化炭素から糖を作れますが、動物や多くの微生物は他の生物から有機物を得るしかありません。そのため病原菌は植物から糖を奪いますが、力ずく以外にも、植物に働きかけて糖を放出させるなど戦略的です。一方、植物は細胞内に糖を隠して病原菌を飢えさせる防御戦略をとることを私たちの研究で明らかにしました。身近な植物の葉で繰り広げられるこの攻防の理解は、病気に強い作物づくりに繋がります。私は大学4年次に研究を始め、自然の仕組みを自らの手で解き明かす楽しさに魅了されて現在に至ります。大学では小さな疑問でも自らの手で明らかにする機会が得られます。その過程は刺激的で、皆さんとともにその経験を分かち合えることを楽しみにしています。【2026年度掲載】 -
教授 榎元 廣文見えない食品成分を見る~品質を理解し、産業界とSDGsに貢献
見えない食品成分を見る~品質を理解し、産業界とSDGsに貢献教授 榎元 廣文生物資源産業学部 生物資源産業学科 食料科学コース私は学生時、食の健康への影響に興味をもったのと、シンプルに研究者への憧れもあり、食品分野で博士(農学)を取りました。その後、医学部の博士研究員時に、質量分析イメージングに出会って以降、その可能性に魅せられ、質量分析イメージングを利用した食品研究を続けています。百聞は一見に如かず、というように、食品成分をイメージング(見えるようにする)ことで、品質理解に繋がる発見が得られます。また、今現在、質量を持たない原子や分子は存在しないので、非常に多くの食品成分が測れるはずと、汎用性の高さも魅力です。質量分析イメージングには産業界も注目していて、食料・生物系企業などと、持続的な社会実現に向けた共同研究も行っています。ぜひ皆さんも、本学部で、最先端の分析技術を身に付けて、産業界とSDGsに貢献しませんか。【2026年度掲載】 -
准教授 山村 正臣植物の代謝を知り、将来的な森林資源の最大活用を目指す
植物の代謝を知り、将来的な森林資源の最大活用を目指す准教授 山村 正臣生物資源産業学部 生物資源産業学科 生物生産システムコース幼い頃から植物が好きだった私は、大学時代に配属された研究室で植物の代謝に興味を持ちました。植物は二酸化炭素と水をもとに、体内で様々な物質へと変換します。例えば、100メートルを超える樹体を支えるのに欠かせない物質や、抗がん剤のような人体に有用な物質など、生産される物質は多岐にわたります。これら物質の生産には数多くの遺伝子や、それら遺伝子を制御するシステムが存在していますが、未だに解明されていない謎が多く残っています。現在は、樹木の幹の中心部にある「心材」がどのようにして形成されるのか、そこにはどのような遺伝子が関わっているのかを、解明すべく日々研究に取り組んでいます。日本は森林資源の豊かな国です。将来的に森林資源を最大限に有効活用するため、我々と一緒に樹木が秘めた謎の解明に挑みましょう。【2025年度掲載】 -
教授 松木 均生物の環境適応性は脂質多様性に関係する。生体膜脂質の構造と機能から存在意義の解明へ!
生物の環境適応性は脂質多様性に関係する。生体膜脂質の構造と機能から存在意義の解明へ!教授 松木 均生物資源産業学部 生物資源産業学科 応用生命コース地球上のありとあらゆる場所に生物は生息しています。この生物の優れた環境適応性は、生物を構成する細胞内には膨大な種類の生体膜を作る脂質が存在していること(脂質多様性)に密接に関係することを高圧力研究から突き止めました。生体膜脂質の多様性は、脂質分子内の官能基構造(モジュール)の組み合わせが数多く可能であることに起因しています。このモジュールの組み合わせを入れ替えてできる沢山の脂質が形成する生体膜の状態が、環境に依存してどのように変化するのかを系統的に調べ、個々の生体膜脂質の構造や機能を明らかにしてきました。このモジュールの可変性は際限無い反面、モジュールの配列順序はほぼ全ての生物において不変になっています。これは一体何故でしょうか?モジュールの配列順序を変更させた非天然脂質の膜状態を調査することにより、生体膜脂質の存在意義に関する情報が得られるものと考え、現在、研究を精力的に進めています。【2024年度掲載】研究室ウェブサイト https://biomembeng-tokushima-u.com/ -
講師 渡邉 崇人昆虫食のイメージを一新、環境にやさしくサステイナブルな食用コオロギを研究
昆虫食のイメージを一新、環境にやさしくサステイナブルな食用コオロギを研究講師 渡邉 崇人生物資源産業学部 生物資源産業学科 生物生産システムコース既存の畜産と比較し、環境負荷の低いたんぱく源として注目の昆虫食。その中でも雑食で飼育しやすく、味もいいコオロギに着目して研究を進めている。研究と並行して、食用コオロギを扱う徳大発ベンチャー企業『グリラス』を起業し、『無印良品』を展開する株式会社良品計画と協業した「コオロギせんべい」は、昆虫食のイメージを一新。“環境にやさしくサステイナブルな食料” へ、これまでの価値観を見事にアップデートしました。企業と共にこのストーリーを描き、現在に至る昆虫食ブームの仕掛け人が渡邉助教。学生として徳島大学に在籍中からコオロギの基礎研究を続け、生物資源産業学部の誕生をきっかけに、コオロギの食用化という応用研究に取り組んでいます。【2022年度掲載】
