2008年度から始まった新しい企画として「FDとくとくセミナー」があります。このセミナーでは、授業改善のための具体的なスキルアップを目指してレクチャーやワークショップを中心に行うもので、2009年度は8月下旬から9月下旬にかけ、計4回実施しました。
【テーマ】●講演
「学務系職員養成プログラム開発」現況報告
【日 時】平成21年9月25日(金)16:30~18:00
【場 所】授業研究インテリジェントラボ(大学開放実践センター3階)
【参加対象】本学教職員、及びSPOD関係教職員
【講 師】学務部 出川 隆富 学務課長
【内容】
SPOD(詳しくはこちらから)では、事務職員の資質 ・能力向上を目的に、四国地区の国公立大学、短期大学、高等専門学校の職員が集まり、SDプログラムの開発を進めています。今回のご報告では、SPOD-SDプログラム開発セミナー(第2回~第4回)において、参加職員の皆さんがチームごとに作成したプログラム案を元に、作業グループがまとめたものを中心にご報告いただきました。具体的にはSDプログラム開発の概要、「学務系職員養成プログラム」の内容、構築の手法及びこれまでの作業過程についてご報告頂きました。人員が少なくなる中、事務職員の能力向上を効率的に行うことや必要な能力について分かりやすく提示することの重要性、学生相談など職員と教員が連携していくべき事項などについて話し合われました。
【テーマ】●講演
身体教育の再考-身体を通じた教養教育への模索-
【日 時】平成21年9月18日(金)16:00~18:00
【場 所】授業研究インテリジェントラボ(大学開放実践センター3階)
【参加対象】本学教職員、及びSPOD関係教職員
【講 師】全学共通教育センター/ソシオ・アーツ・サイエンス研究部 荒木秀夫先生
【内容】
人間の示す多様な能力を統一的に把握しようとする理論を、 体験的な学びを通して学んでいく授業をご紹介いただきました。知性として、教養としての「身体知」を学ぶ授業の中で、実際にさまざまな動きを体験し、その意味を学んでいくもので学生の教養を深め、興味をかきたてる工夫についてご教示頂くとともに、教養をもつことの大切さ、考えることの意味、学生を教育していくことの意義についてご教示を頂きました。
【テーマ】●講演
ワークショップ「学習意欲を高める工夫を考える」
【日 時】平成21年9月4日(金)15:00~17:00
【場 所】授業研究インテリジェントラボ(大学開放実践センター3階)
【参加対象】本学教職員、及びSPOD関係教職員
【講 師】大学開放実践センター 田中 さやか先生・香川 順子先生
【内容】
講演の部では、田中先生より、大学生の学習動機の因子や背景、学習意欲の構成要素など、学習意欲を高める方法に関する理論的な枠組に関してお話がありました。また、香川先生 からは、学習を促すための授業デザインとして、参加型授業の方法と留意点や、またSNS、MoodleなどICTを利用した授業について、紹介頂きました。ワークでは「授業改善シート」の作成に取り組みながら、ご自身の授業の長所や課題を見出し、課題の解決方法について グループ全員でアイデアを出し合いました。セミナー後には「自身の授業について、他の方と意見を交えることができ、大変有意義な時間でした」といった感想も頂くことができました。
【テーマ】●講演
Significant Learning (意義ある学習)を目指す授業設計
【日 時】平成21年8月28日(金)16:00~18:00
【場 所】授業研究インテリジェントラボ(大学開放実践センター3階)
【参加対象】本学教職員、及びSPOD関係教職員
【講 師】大学開放実践センター 川野 卓二先生
【内容】
学生に意義のある学習体験を提供するために、Fink(2003)が提唱するSignificant Learningの体験を目指した授業設計の12ステップをご紹介頂きました。具体的には、新しい授業科目を計画する際や、既存の授業を改善する際の手続きの参考になるもので、授業に関する状況要因、学習目標、評価方法、授業内容、学習活動など、授業設計の際の要点についてステップを踏みながら統合的に組み立てる方法についてお話を頂きました。