~徳島大学-広島大学医療人GP合同シンポジウム~報告

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平成18年度文部科学省大学改革推進事業の一つである「地域医療等社会的ニーズに対応した質の高い医療人推進プログラム」(通称:医療人GP)に、本学部の「医療現場と連携した新しい薬剤師養成教育の実践が採択され本年は最終年度となりました。今回は、「社会的ニーズに対応した薬剤師養成教育の実践と展望」のメインテーマのもと広島大学との合同シンポジウムとして以下のようなプログラムで開催しましたので簡単に紹介します。

プログラムの内容はこちら(300KB)

~招待講演と特別講演~

本シンポジウムでは、青野敏博徳島大学長のご挨拶に続き招待講演を渡部廉弘課長補佐と関野秀人薬事企画官にお願いし、元薬学会会頭の市川厚教授に特別講演をいただいた。
文部科学省渡部氏は、長期実務実習ついて大学側が主体的に取り組み実質的に内容の高いものにするために、実習施設や学生に大学側が積極的に意思疎通を図ること、実務実習事前学習の内容を実習施設に情報提供を充実させることが重要であると述べられた。また、実務実習や共用試験では大学全体での取り組みと認識することが必要であると強調された。
厚生労働省関野氏は、薬剤師は職域拡大に積極的に取り組むべきで、勤務医の業務負担を軽減し医師不足の解消に役立つような業務がターゲットとして考えられると指摘し、制度が実態を作るのではなく、薬剤師が色々の方面で活躍することによって、制度が後からついて来るのがこれからの改革の方向であると薬剤師の奮起を促した。
特別講演の市川先生は、新しい薬剤師教育では医療現場で直面する一般的課題を解釈・解決するための基礎力、実践力及び総合力を備えることも必要で、そのためには臨床事例に基づくPBLやSGD学習法を臨床薬学実習や実務実習において効果的に学習する姿勢を教育すべきであり、教育現場と医療現場の相互理解が薬学教育の発展のため重要であると強調された。

~シンポジスト講演~

広島大学の小澤教授は、コミュニケーション能力を備えた薬剤師を養成するための教育プログラム、1.倫理等を幅広く学習しコミュニケーションの基本的技能を習得する知識教育プログラム、2.患者のつらさを実感し他職種間でのコミュニケーション能力を習得するプログラムを実施し、3.倫理観・使命感を基盤として患者とのコミュニケーションの中から解決策を考えるプログラムを実施した成果を報告した。
本学の木原教授は、本学部GPプログラムの重点項目として、生涯を通じて学習する習慣を身につけさせるため、能動学習などの学生参加型医療薬学科目の導入、全医療人に求められる人間力やチーム医療等に関する医療系学部共通科目の修得、医療人としての再教育システムを構築し、教員の意識改革を図るなどの3点を中心にその取り組みの状況と成果を報告した。能動学習は学外の講演会参加やボランティア活動等を行い20ポイント以上取得すれば卒業時に演習単位1単位を認めるもので、アンケート調査から80%以上の学生が得られたものが多いと高い評価をしている。
昭和大学木内教授は、1年~3年次学生に対して薬学部、医学部、歯学部、保健医療学部(計600名)の枠を超え、4学部横断型のPBLチュートリアル教育を報告した。これにより低学年からの連続性のあるチーム医療学習のプロセスが、チーム医療を日常の医療の中で実践定着化し、より良い医療を提供することに繋がると強調した。
京都大学の佐治英郎教授は、高度医療や創薬、育薬を先導的に担う薬剤師の育成を目的に、1.薬学教育ナビゲーションシステム、2.自立型学習を基盤としたチュートリアル教育、3.語学教育、海外インターンシップ、4.早期体験学習、5.他学部連携インテグレーション教育の実施状況と成果を報告した。
ついで総合討論では講演者全員がパネラーとなり、今後の薬剤師養成教育は大学、実習受け入れ施設および各職能団体が緊密な連携のもとで進めることの重要性などについて意見交換がされ、本シンポジウムを盛会に終えることができました。
最後になりましたが, 本シンポジウムを開催するにあたってご協力いただいた関係各位に厚く御礼申し上げます。

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