平成19年7月13日徳島大学-名城大学合同シンポジウム開催!

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このたび、徳島大学と名城大学が共同で「医療現場と連携した新しい薬剤師養成教育を目指して」というテーマでGP関連合同シンポジウムを下記の要領で開催致しますのでご案内申し上げます。
徳島大学薬学部と名城大学薬学部はそれぞれ文部科学省の平成18年度「地域医療等社会的ニーズに対応した質の高い医療人養成推進プログラム」(医療人 GP)、および平成16年度「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP)に採択され、徳島大学薬学部は「医療の現場と直結した薬剤師養成教育の実践」、名城大学薬学部は「医学教育との連携による臨床薬剤師教育」というテーマに対し日々取り組んでいるところです。
本シンポジウムでは前半で今回のGPでの取り組みやこれまでの成果を発表し、後半では総合討論の形式で、フロアからの発言も求めて医療人としての薬剤師養成に関する情報交換の場を提供することを目的に開催いたします。
本シンポジウムでは特別講演者として、文部科学省から薬学教育専門官の松谷 治様をお招きし、ご講演をして頂くこととなりました。また、米国アラバマ州サンフォード大学薬学部(Samford University, McWhoter School of Pharmacy)のロバート・ヘンダーソン先生(Professor Robert P. Henderson)を招聘し、米国における薬学教育と薬剤師の役割についてお話しいただく予定です。
ご関心のある方は、どうぞ奮ってご参加下さい。参加費は無料です。

プログラムはこちら(98KB)

平成19年7月13日徳島大学-名城大学合同シンポジウム報告

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意見交換会
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シンポジウム会場前
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シンポジウム受付
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講演中
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総合討論
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質疑応答

平成18年度採択徳島大学・医療人GP-
平成16年度採択名城大学・特色GP 合同シンポジウム
「医療現場と連携した新しい薬剤師養成教育を目指して」報告
平成19年7月 13日13:00-18:00、徳島大学長井記念ホール)

徳島大学薬学部と名城大学薬学部は、それぞれ文部科学省の平成18年度「地域医療等社会的ニーズに対応した質の高い医療人養成推進プログラム」(医療人 GP)、および平成16年度「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP)に選定され、徳島大学薬学部は「医療の現場と直結した薬剤師養成教育の実践」、名城大学薬学部は「医学教育との連携による臨床薬剤師教育」というテーマで取り組んでおります。これら事業の一環として、両大学のこれまでの成果を報告し、討論する「医療現場と連携した新しい薬剤師養成教育を目指して」のタイトルで合同シンポジウムを185名の参加者を得て開催しましたので報告します。
本シンポジウム冒頭に青野敏博徳島大学長と岡田邦輔名城大学薬学部長の挨拶をいただきました。招待講演として、松谷治文部科学省薬学教育専門官から「薬学教育への期待」と題して、薬学教育改革の正否はそれぞれの大学の教育目標をカリキュラムの中で具体化し、着実に展開できるかにかかっており、6年制教育の充実に期待するとの趣旨のご講演をいただきました。
基調講演として、滝口祥令徳島大学薬学部教授は「薬学6年制教育のはじまり」のタイトルで、6年制教育の流れと6年制教育実施の課題について話され、各大学が目指す教育理念と養成する薬剤師像を全教員が共有することの重要性を強調されました。また、松葉和久名城大学教授は、「職能教育のあるべき姿」として、専門職としての薬剤師は公的使命と社会的責任が強く求められていて、専門職実践の背景にはより精密な科学のバックアップが必要であると述べられました。
シンポジウム講演者の土屋浩一郎徳島大学教授は、「医療現場と直結した薬剤師養成教育を開始して」について講演され、能動学習の導入などの取り組みの現状について報告され、医療系(薬学、医学、保健学)の学生が一同に会する医療入門科目などでは、運用を始めて座席数などの物理的な問題があることが分かったなどと指摘されました。また、平野正美名城大学教授は「臨床医からみた薬剤師への期待」として、教育目標を明快にしたカリキュラムの編成と評価システムの不断の改良等の米国のシステムが参考になると述べられ、薬学教育への提言として臨床薬学教員の養成とともにプリセプターの養成と確保が課題であると指摘されました。
名城大学大学院修了生の加藤隆寛氏は、臨床薬学専攻臨床技能コースの1年間の大学病院の研修成果について報告された。特に定期的な症例報告会での治療、患者ケアでの議論から、治療中には気づかなかった疑問が見えてくるとともに、発表能力を深めることが出来た等の具体的成果について報告されました。
米国Samford大学の. R.P.Henderson博士は、「Roles of Clinical Preceptor in U.S.」と題して講演されました。その中で、米国におけるプリセプターの役割と現状を概説された後、プリセプターの基本的要素や質問方法、傾聴態度などの望ましい技法などについて紹介されました。
総合討論では、高石喜久徳島大学薬学部長の司会により、全ての講演者および参加者からコメントをいただき、新しい薬学教育、薬剤師教育の充実化に向けた熱のこもった討論がなされました。 最後に川上博徳島大学副学長から、徳島大学及び名城大学での医療薬学教育の更なる充実に対する励ましの挨拶をいただきました。
なお、今回のGP合同シンポの関連行事として、10:30-11:30に、「患者のこころ・臨床医学を理解するための学習方略について」と題して徳島大学-名城大学-Samford大学意見交換会を開催し、各大学の取り組みを紹介し情報交換を行いました。また、18:00-19:00には懇親会を行い、活発な情報交換の場とすることができました。
最後になりましたが、今回ご参加いただいた方々、シンポジウム開催にあたりご協力いただいた関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。

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