興和株式会社医薬事業部東京創薬研究所証明写真.JPG                           
会社員(研究職)(執筆当時)
柿内 直哉
Kakiuchi Naoya

Q.学部卒業以降の学歴、職歴                                 
2016年3月  徳島大学薬学部創製薬科学科 卒業
2018年3月  徳島大学薬科学教育部創薬科学専攻博士前期課程 修了
2022年3月  徳島大学薬科学教育部創薬科学専攻博士後期課程 修了
2022年4月  興和株式会社 (医薬事業部東京創薬研究所) 入社

Q.現在の仕事内容について                                                         
 液体クロマトグラフや核磁気共鳴装置などの各種分析機器を駆使し、医薬品候補化合物の原料や中間体の品質基準の設定や、適切に品質評価するための新しい分析法の開発を行っています。

Q.博士後期課程に進学したきっかけ                                                         
 博士前期課程で取り組んだ研究に自身のアイデアを取り入れて発展させたいという思いと、研究者として活躍する上で博士の学位が必須であると考えたためです。自身の所属する分析科学研究室の田中秀治教授や諸先輩方からの勧めもあり、進学を決意しました。

Q.博士後期課程に進学したメリット                                                        
 大学院で身に着けた「考える力」が現在の業務に役立っていると思います。実験が上手くいかないときに何が問題かを考え、打開策を見出す力は大学院と企業での研究に共通していると思います。企業によっては、研究所を海外(欧米、欧州、亜州など)に展開しています。日本と比べてアメリカでは博士号取得者の割合が多く、博士号を取得していることが最低条件とみなされるため、グローバルで活躍したい方は特に博士後期課程への進学をお勧めします。

Q.博士・博士後期課程への進学を考えている方へのメッセージ                                                         
 博士前期課程では、担当教員の指導の下で研究をすることが多いと思いますが、博士後期課程では主体的に、自身の独自性をもって研究をすることができます。実験が上手くいかないときや新たなアイデアが出てこないときには悩んで苦しむこともありましたが、最終的に原著論文として自身の研究を世界に公表する度に大きな達成感を味わうことができました。金銭的な面で進学を悩んでいる方もいるかと思いますが、日本学術振興会の特別研究員や各種奨学財団の奨学生に採用されれば、経済的に心配をすることなく研究に取り組むことができます。一人前の研究者に近づくために、博士の学位取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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