2007年度卒業式・大学院修了式

平成20年3月24日、卒業式ならびに大学院修了式が挙行されました。

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祝卒業・2008年03月24日・薬学部祝賀会を終えて


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祝卒業、祝修了・2008年03月24日・薬学部祝賀会を終えて


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祝卒業、祝修了・2008年03月24日・薬学部軟式テニス部のみなさん

徳島大学薬友会誌第10号掲載

1990年2月より薬化学研究室を主宰してこられた長尾善光教授は、2007年3月31日をもって停年を迎えられ、2007年4月1日より徳島大学理事・副学長・知的財産本部長としてこれまで以上に多忙な毎日を精力的に過ごされております。同年5月には「医薬品合成に有用な有機化学反応の発見や有機硫黄化合物を用いた新薬開発など、薬学界において大きく貢献した」ことにより、第43回徳島新聞賞科学賞を受賞されました。なお、平成19年2月3日の最終講義及び定年退任記念祝賀会をはじめ、長尾善光教授定年退任記念事業には各方面から多数の方々のご賛同を賜り、「長尾善光教授定年退任記念誌」の発行(平成19年5月)をもちまして所期の事業計画を滞りなく終了することができました。ここに改めてご報告申し上げますとともに厚く御礼申し上げます。
平成19年4月1日からは私、佐野茂樹が長尾善光教授の後任として、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 創薬資源科学部門 機能分子創製学講座 分子創薬化学分野を担当させていただくこととなりました。1990年4月に助手として徳島大学薬学部へ赴任して以来、薬化学研究室(現 分子創薬化学研究室)では、公私にわたり格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。1951年に薬学部が設置され、市来崎寿蔵先生、藤田榮一先生、小林茂先生、長尾善光先生が歴代主宰してこられた伝統ある研究室を引き継ぐこととなり、その責務の重大さを痛感しております。藤田、長尾両先生は京都大学化学研究所での大学院学生時代の恩師でもあられ、感慨もひとしおです。これまで同様、「ヘテロ原子の特性を活用する新反応及び機能性分子の開発と創薬への応用」を研究課題の柱とし、薬学としての独自性と学際性を備えた有機化学的研究に鋭意取組み、薬学部4年制と6年制の併設という新たな時代のニーズに呼応した有能な人材の育成を目指し、日々努力いたす所存でございます。皆様には、より一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2007年度の研究室員は、私を含め、大学院博士後期課程4名、大学院博士前期課程10名、学部4年次学生6名、学部3年次学生6名、技術補佐員(秘書)1名の総勢28名です。研究活動はもとより、毎年恒例となった学部4年次学生の企画による研究室旅行(平成18年度:南紀白浜方面、平成19年度:伊勢志摩方面)や眉山でのお花見、バーベキューパーティー、歓迎会や忘年会などの各種コンパ、ソフトボール大会、ボーリング大会などを通して、チームワークを第一に研究室員全員が一丸となって日夜研鑽を重ねています。平成20年1月には博士後期課程2年の中尾允泰君が平成19年度日本薬学会中国四国支部学生奨励賞を受賞したという、うれしいニュースが飛び込んできました。その他、分子創薬化学研究室の近況は、ホームページ上にて随時紹介させていただいておりますので、ぜひ一度ご覧いただけますと幸いです。(http://www.ph.tokushima-u.ac.jp/?&rf=116)
分子創薬化学研究室の研究テーマにつきましては、大学院博士後期課程ならびに前期課程修了者の論文題目をもってその一端を紹介させていただきます。
*2006年度博士論文*
「共役アレニルカルボン酸エステル誘導体の合成開発研究(清水壽)」
「経口カルバペネム抗生物質テビペネムの合成開発研究(磯田武寿)」
「新規マクロライド系抗生物質ケトライド誘導体の合成研究(野村和司)」
「Studies on the Synthesis of Novel Dialkynyldiarylsilanes and the Related Chemical Reactions(陳青根)」
「ベンゾアゼピン誘導体の効率的合成法の開発研究(大谷直明)」
「アデノシンA3受容体拮抗剤、トリアゾロプリン及び縮合トリアゾロピリミジン誘導体の創製研究(岡村隆志)」
*2006年度修士論文*
「新規なタンパク質標識化合物ICG-ATT及びICG-MALの合成開発研究(井上尚兵)」
「フルオロオレフィンジペプチドミメティクスの立体選択的合成(黒田陽子)」
「ニューキノロン系抗菌剤の合成開発ならびにアンギバクチンの全合成研究(橋本佳奈)」
*2007年度博士論文*
「アゼチジン環構築を基盤とする新規抗菌剤の合成開発研究(池江克文)」
*2007年度修士論文*
「イソリクイリチゲニンの高効率的合成法の確立とそのZ異性体の合成研究(大久保好規)」
「σ対称1,3-ジオールを基質とする触媒的エナンチオ選択的アセチル化反応の開発研究(津村武史)」
「シロールならびに光学活性シリルアミンの合成研究(増田隆司)」
「1-シラアレン類の合成ならびにその応用研究(山田敏彰)」
最後になりましたが、薬友会の皆様のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。機会がございましたら、薬学部そして分子創薬化学研究室へお気軽にお立ち寄り下さい。研究室員一同、心よりお待ちいたしております。

お知らせ

博士後期課程2年の中尾允泰君が平成19年度日本薬学会中国四国支部学生奨励賞を受賞しました。
平成19年度日本薬学会中国四国支部学生奨励賞受賞者一覧

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2008年01月24日・学部長室での表彰状授与式を終えて

薬学部だより Vol. 1 掲載

新任教授紹介 - 分子創薬化学分野 教授 佐野 茂樹 -

2007年4月1日より、長尾善光教授(現徳島大学理事・副学長・知的財産本部長)の後任として、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 創薬資源科学部門 機能分子創製学講座 分子創薬化学分野を担当させていただくこととなりました。1990年4月に助手として徳島大学薬学部へ赴任して以来、薬化学研究室(現 分子創薬化学研究室)では、公私にわたり格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。1951年に薬学部が設置され、市来崎寿蔵先生、藤田榮一先生、小林茂先生、長尾善光先生が歴代主宰されてこられた伝統ある研究室を引き継ぐこととなり、その責務の重大さを痛感しております。藤田、長尾両先生は京都大学化学研究所 大学院生時代の恩師でもあられ、感慨もひとしおです。これまで同様、「ヘテロ原子の特性を活用する新反応及び機能性分子の開発と創薬への応用」を研究課題の柱とし、薬学としての独自性と学際性を備えた有機化学的研究に鋭意取り組んでいきたいと存じます。2006年度からは薬剤師養成のための薬学部6年制がスタートし、日本の薬学界は大変革期を迎えておりますが、決意を新たに研究と教育に粉骨砕身努力いたす所存でございますので、皆様には、今後ともなお一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
教育研究者情報


退任教授ご挨拶 - 徳島大学副学長・研究担当理事 長尾 善光 -

本年3月31日付けで教授職を定年退任いたしましたが、青野学長の要請にて、思いがけなくも、4月1日より副学長・研究担当理事・知的財産本部長を拝命し徳島大学に残留しております。京大化研の助手に着任して以来、実に37年間教員として教育・研究に邁進してきましたが、現在では管理職を歩んでおります。大学院生時代も含めますと、42年間研究生活を過ごしてきたため、研究への思い入れは強く、今でも全く変わりません。研究体制を基盤とする大学管理・運営において如何に学長を支援していくかが私のミッションと認識しています。現在私は、全学の研究体制が恒常的に如何にあるべきかを大所高所から思索し、大学の研究連携推進本部でブレーンの先生方と共に重要課題について企画・調整・運営しております。そこでは、37年間の教員体験と学部長経験が生かされております。さて、大学における研究を論じるには、教育も論じなければなりません。大学の使命である教育・研究・社会貢献は互いに密接に関連しており、大学教育は、小・中・高等学校での教育とは異なることを認識しなければなりません。小中高校での教育は、主として教科書に基づき、静的で、普遍的で、標準化されたものでありますが、大学での教育は教科書教育ばかりでなく、教員自らの高度な研究に裏打ちされた教育であり、ダイナミックであり創造的であるべきです。
大学での研究成果と育成された学生(人材)は大学の知的財産であり、社会に提供されなければなりません。従いまして、独創的で高質な研究展開には、大学院博士課程院生の確保と教育が間断なく重要であり、それにより、研究を標榜する徳島大学たる評価に値するものです。

2007年度卒業論文発表会

平成19年12月22日、薬学部2階多目的室にて卒業論文発表会を開催しました。
平成19年度学位論文

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学部4年次学生・2007年12月22日・卒業論文発表会を終えて

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研究室メンバー・2007年12月22日・卒業論文発表会での一コマ


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研究室メンバー・2007年12月22日・卒業論文発表会を終えて

お知らせ

平成19年10月12日、薬学部1階インフォメーションプラザの研究室紹介パネルを更新しました。
分子創薬化学紹介パネル

平成19年10月1日より、6名の3年次学生が研究室に配属されました。
メンバー*Members

2007年度研究室旅行

平成19年9月4日(火)から6日(木)にかけて、伊勢志摩方面への研究室旅行に出かけました。

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研究室メンバー・2007年09月05日・ミキモト真珠島にて


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学部4年次学生・2007年09月05日・鳥羽湾めぐり観光船「龍宮城」にて


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研究室メンバー・2007年09月05日・旅館 戸田家にて

お知らせ

長尾善光徳島大学研究担当理事・副学長は「医薬品合成に有用な有機化学反応の発見や有機硫黄化合物を用いた新薬開発など、薬学界において大きく貢献した」ことにより、第43回徳島新聞賞科学賞を受賞されました。
徳島新聞ニュース

平成19年4月1日より、長尾善光教授は徳島大学理事(研究担当)、副学長、知的財産本部長にご就任になられました。
国立大学法人徳島大学役員紹介

その他の教室だより * News

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