トップ

ラボは地球(ちきゅう)!? ()文化(ぶんか)飛び込み(とびこみ)新しい(あたらしい)世界(せかい)のトビラを開く(ひらく)学生(がくせい)たち

178_yokoso1.jpg

ナビゲーター
総合科学部(そうごうかがくぶ) 社会(しゃかい)総合(そうごう)科学(かがく)() 2(ねん) 北野(きたの) 真帆(まほ) (きたの まほ)
総合科学部(そうごうかがくぶ) 社会(しゃかい)総合(そうごう)科学(かがく)() 3(ねん) 北嶋(きたじま) (たい)(しゅう) (きたじま たいしゅう)

 

 

178_yokoso2.jpg

ラボは地球(ちきゅう)世界(せかい)飛び立つ(とびたつ)学生(がくせい)たち

 「文化(ぶんか)人類(じんるい)(がく)の〝文化(ぶんか)〞とは、当たり前(あたりまえ)すぎて意識(いしき)されることがないモノの見方(みかた)慣習(かんしゅう)価値(かち)(かん)のこと。普段(ふだん)生活(せいかつ)では意識(いしき)されない=見え(みえ)にくい〝文化(ぶんか)〞を意識(いしき)し、見える(みえる)ようにするために、文化(ぶんか)人類(じんるい)学者(がくしゃ)()文化(ぶんか)飛び込み(とびこみ)、カルチャーギャップを経験(けいけん)することからはじまります」という内藤(ないとう)先生(せんせい)学生(がくせい)たちは研究(けんきゅう)テーマに関連(かんれん)するカルチャーギャップを得る(える)ため、国内外(こくないがい)散らばっ(ちらばっ)ています。まさにラボは地球(ちきゅう)!というくらい、研究(けんきゅう)テーマによって行く先(ゆくさき)様々(さまざま)
 北野(きたの)さんが向かっ(むかっ)たのはイタリア。グローバリゼーションと家族(かぞく)農業(のうぎょう)についての研究(けんきゅう)行う(おこなう)ため、スローフードインターナショナルでインターンを行っ(おこなっ)ています。スローフードインターナショナルとは、(しょく)通じ(つうじ)文化(ぶんか)生態(せいたい)(けい)保全(ほぜん)目的(もくてき)にした運動(うんどう)行う(おこなう)国際(こくさい)NGO 。滞在(たいざい)(ちゅう)には地中海(ちちゅうかい)浮かぶ(うかぶ)(しま)、サルディーニャでファームステイも体験(たいけん)しました。
 ファームステイでは、この地域(ちいき)伝わる(つたわる)チーズ作り(づくり)学び(まなび)ました。1ヵ月(かげつ)(かん)滞在(たいざい)(ちゅう)には、農場(のうじょう)(ぬし)からスパルタ式(すぱるたしき)にチーズの製造(せいぞう)方法(ほうほう)仕込ま(しこま)れ、チーズにかける熱い(あつい)思い(おもい)知っ(しっ)たという北野(きたの)さん。その後(そのご)国連(こくれん)(しょく)
(かて)農業(のうぎょう)機関(きかん)(FAO)で内藤(ないとう)先生(せんせい)と共に(とともに)この体験(たいけん)をいかしたプレゼンを行い(おこない)ました。このときの意見(いけん)交換(こうかん)をきっかけに、帰国(きこく)()はスローフードインターナショナルとAirbnbの連携(れんけい)によるスローフードツアー商品(しょうひん)企画(きかく)販売(はんばい)を通じて(をつうじて)徳島(とくしま)(けん)西部(せいぶ)にある世界(せかい)農業(のうぎょう)遺産(いさん)サイトの保全(ほぜん)貢献(こうけん)したいと考える(かんがえる)ようになったといいます。
 このように北野(きたの)さんは、世界(せかい)学ん(まなん)知見(ちけん)とつながりを日本(にっぽん)地域(ちいき)づくりに活かし(いかし)ています。

178_yokoso3.jpg

フィールドワークは五感(ごかん)刺激(しげき)する未知(みち)(たび)

 もうひとりのナビゲーター、北嶋(きたじま)さんは、夏休み(なつやすみ)期間(きかん)利用(りよう)して、ネパールのお茶(おちゃ)生産(せいさん)()へ。現地(げんち)製茶(せいちゃ)工場(こうじょう)毎日(まいにち)大量(たいりょう)お茶(おちゃ)試飲(しいん)し、香り(かおり)(あじ)違い(ちがい)(からだ)学び(まなび)ました。 
お茶(おちゃ)という植物(しょくぶつ)加工(かこう)することで、これほどまでに香り(かおり)(あじ)違い(ちがい)生み出す(うみだす)ことができるのか、というのがネパールで感じ(かんじ)たカルチャーギャップです。産地(さんち)によっても作り方(つくりかた)によっても、
(いく)通り(とおり)にも変化(へんか)するお茶(おちゃ)奥深(おくふか)さにふれながら、試飲(しいん)繰り返す(くりかえす)うちに、この違い(ちがい)生み出す(うみだす)職人(しょくにん)(わざ)強い(つよい)興味(きょうみ)持つ(もつ)ようになりました。
 こうしたフィールドワークは、(わたし)にとって五感(ごかん)刺激(しげき)する未知(みち)との遭遇(そうぐう)日常(にちじょう)潜む(ひそむ)カルチャーギャップを楽しみ(たのしみ)ながら、日々(ひび)研究(けんきゅう)進め(すすめ)ています。そう語る(かたる)北嶋(きたじま)さんの目標(もくひょう)は、お茶(おちゃ)のフェアトレードによってネパールの貧困(ひんこん)問題(もんだい)解決(かいけつ)することにあります。

178_yokoso6.jpg

ジビエ商品(しょうひん)開発(かいはつ)など地域(ちいき)根ざし(ねざし)社会(しゃかい)貢献(こうけん)活動(かつどう)

 このように世界(せかい)舞台(ぶたい)にした研究(けんきゅう)だけでなく、地域(ちいき)根ざし(ねざし)社会(しゃかい)貢献(こうけん)活動(かつどう)もおこなっているのが、内藤(ないとう)ゼミの面白い(おもしろい)ところ。そのひとつにジビエの商品(しょうひん)開発(かいはつ)があります。いまや日本(にっぽん)全体(ぜんたい)深刻(しんこく)()しているシカやイノシシによる農作物(のうさくもつ)環境(かんきょう)安全(あんぜん)への脅威(きょうい)解決(かいけつ)するために、利用(りよう)されていないシカ(にく)使っ(つかっ)たソーセージを開発(かいはつ)。ビジネスを通して(をとおして)野生(やせい)獣肉(じゅうにく)食べる(たべる)という(しん)習慣(しゅうかん)定着(ていちゃく)をさせることを狙い(ねらい)大学(だいがく)(さい)やイベントなどで販売(はんばい)行っ(おこなっ)ています。
 この(ほか)内藤(ないとう)先生(せんせい)京都大(きょうとだい)(がく)国立(こくりつ)民族(みんぞく)(がく)博物館(はくぶつかん)での共同(きょうどう)研究(けんきゅう)率い(ひきい)ていることから、第一線(だいいっせん)活躍(かつやく)する文化(ぶんか)人類(じんるい)学者(がくしゃ)研究(けんきゅう)(しつ)集まる(あつまる)ことも。徳島(とくしま)にいながら、文化(ぶんか)人類(じんるい)(がく)最先端(さいせんたん)触れる(ふれる)ことができると、交流(こうりゅう)楽しみ(たのしみ)にしている学生(がくせい)多い(おおい)といいます。
 内藤(ないとう)先生(せんせい)専門(せんもん)はアフリカの牧畜(ぼくちく)(みん)難民(なんみん)開発(かいはつ)援助(えんじょ)人道(じんどう)支援(しえん)に関する(にかんする)研究(けんきゅう)ということもあり、日本(にっぽん)アフリカ学会(がっかい)(ちゅう)四国(しこく)支部(しぶ)(ちょう)日本(にっぽん)ナイル・エチオピア学会(がっかい)評議(ひょうぎ)(いん)もされています。そのため、アフリカ研究(けんきゅう)最前線(さいぜんせん)にも触れる(ふれる)ことができるので、ゼミの先輩(せんぱい)には日本(にっぽん)のアフリカ研究(けんきゅう)拠点(きょてん)である京都(きょうと)大学(だいがく)大学院(だいがくいん)進学(しんがく)する(ひと)もいます。
 仲間(なかま)たちと本気(ほんき)議論(ぎろん)し、新しい(あたらしい)世界(せかい)触れ(ふれ)てみたいと思っ(おもっ)ている(ひと)、そして世界(せかい)学ん(まなん)だことで()知識(ちしき)人脈(じんみゃく)駆使(くし)して、地域(ちいき)社会(しゃかい)問題(もんだい)解決(かいけつ)したいと考え(かんがえ)ている(ひと)にとって、この研究(けんきゅう)(しつ)最適(さいてき)場所(ばしょ)かもしれません。

178_yokoso4.jpg178_yokoso5.jpg

閲覧(えつらん)履歴(りれき)