スウェーデン・ ルンド大学への交換留学(2021年冬号)
ルンド大聖堂、スウェーデン語の授業の先生と一緒に、ルンド大学の図書館前にて
総合科学部 社会総合科学科 4年
佐野 みどり( さの みどり)さん
私は2019年8月から半年間、スウェーデンのルンド大学に交換留学していました。ルンドは町全体がキャンパスといわれています。町の中を歩いていると知らぬうちにルンド大学の敷地内に入っているということは多々あります。ルンド大学は学生数が北欧最大であり留学生が非常に多く、その数は3000人程です。そのため、ほぼ全世界の人達と関わることができます。
ルンドでの生活
私はルンドで寮生活ではなく、半年間ホームステイをしていました。ルンドは学生数が非常に多いことからアパートなどは争奪戦になります。そこで、私はアパートや寮での生活ではなくホームステイでの生活を選択しました。スウェーデン人の生活スタイルを間近で感じることができたのはとても貴重な経験になりました。ホームステイ先での会話は英語だったのですが私がスウェーデン語の勉強をしていたのでホームステイ先の子どもたちとは時々スウェーデン語で会話していました。そのおかげで英語だけでなくスウェーデン語の上達も早かったように感じました。また、スウェーデンの人達は環境問題に興味を抱いている人が多いように感じました。ホームステイ先には4人の子ども達がいたのですが一番下の子(9歳)が既にヴィーガン(※)の選択をしていたことにはとても驚きました。理由を聞くと、学校の授業で動物製品を生み出す畜産業が地球規模の環境汚染を引き起こしているということを知ったからだそうです。ルンド大学公式のSNSで行われた調査でもヴィーガンの人の割合が半分を占めていました。そのため、どこのお店に行ってもヴィーガン専用のメニューが当たり前のように置いてありました。誰もがヴィーガンを選択できるような社会になっていました。
大学での授業
私は半年間で4つの授業を選択していました。スウェーデン語の授業(レベル1、2)、スカンジナビア半島におけるジェンダーに関する授業、そして言語学に関する授業です。私は、以前よりジェンダー研究に興味を抱いていたこともあり、男女平等が最も進んでいる国の一つとされているスウェーデンで開講されているジェンダー研究の授業を選択しました。すべ
ての授業においてですが、グループワークが多かったです。思うように自分の意見が言えないことが多々ありましたが、グループのメンバーに助けてもらいながら授業を受けていました。
留学中は何事も自分で決断し実行していかなくてはいけません。そのため、自分が発言したことには責任を持つことができるようになりました。また、責任を持つことにより自分自身に自信をもつことができるようになりました。新型コロナウイルスの流行により海外へ留学することは難しくなっていますが、留学できるチャンスがあれば皆さんもぜひ挑戦してみてください。
言語カフェの様子、ルンド大学生と、大学主催のスポーツフェスティバルの様子