河村研究部長

大学院社会産業理工学研究部長  河村 保彦

 徳島大学大学院社会産業理工学研究部のホームページをご覧いただきありがとうございます。平成294月にこれまでの総合科学研究部、理工学研究部、生物資源産業学研究部の3研究部は融合し、「社会産業理工学研究部」に改組致しました。新たな研究部は、教育-研究-教員組織の分離・独立を実質化するという本学の方針のもと、教員組織として当常三島地区の文系並びに理系の教員団を融合して発足しました。

 旧3研究部の母体となった3学部は、平成284月に改組・発足した文系の新総合科学部、旧総合科学部の理系(総合理数学科及び社会創生学科環境共生コースの一部)と工学部(生物工学科を除く各学科及び工学基礎教育センター)が協力・融合した理工学部、並びに総合科学部社会創生学科環境共生コース及び工学部生物工学科を基礎とした生物資源産業学部です。これら3学部のうち、先の2学部はそれぞれ長い歴史と伝統を有しており、すでに卒業生及び大学院修了生は40,000名を超え、熱意あふれる教育者や優れた公務サービスの担い手、気鋭の技術者や研究者を多数輩出し社会に貢献してきました。

 一方、科学技術と産業の振興は資源の乏しい我が国において重要なキーワードです。近年は、アジアの各国が一様に力をつけ、市場に魅力ある様々な製品を供給しています。そのため、私たちにとって製品の選択肢は広がる一方です。そうした現況下、我が国は成熟した社会となり少子高齢化も進んでいわゆる高度成長という用語は、とうに昔のものとなっています。これから私たちが世界に存在感を発揮していくにはどうしたら良いのか。また一国の問題に留まらず、精神的にも物質的にもより豊かな生活環境を人々が享受し幸多い生活を謳歌するため、我が国の立ち位置はいかにあるべきか、課題は山積しています。こうした課題に対処するため、文部科学省は「大学改革実行プラン」を策定し、社会変革の核となる大学づくりを推進しています。大学の使命は申すまでもなく、教育、研究、社会貢献であり、それらの活動を通じて有用な人材を世の中に送り出すことです。

 徳島大学大学院社会産業理工学研究部では、目前となっている第4次産業革命(Industry 4.0情報技術を駆使した製造業の革新)に対して、産学官金の多様な業務の中核として活躍できる人材を輩出することを目指しています。同時に今世紀に遭遇するであろう多様な課題(環境問題、災害、内政、外政等々)に対峙する時、その拠り所となる思想と方法論も提示していかなくてはなりません。そのため、旧来の文と理と寄り添いはかつてなく重要になると考えられます。前世紀に想像された様々な事物が実現されたばかりか、さらに先行してしまっている例も珍しくはない現代、次の展望を示すことは本学と当研究部に課せられた新たな使命です。本ホームページをご覧いただく皆様が当研究部の概要をご理解いただき、目指す方向性に共感していただければ幸甚に存じます。