横谷謙次准教授@社会総合科学域心理学分野の論文がjournal of nonverbal behaviorに掲載されることになりました。

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横谷謙次准教授@社会総合科学域心理学分野の論文が令和元年5月30日に国際的に権威のある学術雑誌であるjournal of nonverbal behaviorに受理されました。 

 

発表タイトル:治療関係を画像処理技術によって可視化した成果

  

以下はjournal of nonverbal behaviorに掲載予定の論文の要約です(Yokotani, K., Takagi,G., Wakashima,K. (in press). Nonverbal synchrony of facial movements and expressions predict therapeutic alliance during a structured psychotherapeutic interview, Journal of Nonverbal Behavior)

※英語を直訳しているので、一部適当でない表現もありますが、ご容赦下さい。


 

「面接中の患者と治療者の身体部分の非言語的同調性(NVS)は、治療関係と結びついていることが分かっている。一方、顔のNVSと治療関係との関連性は不明のままである。この関連性を明確にすることは、NVSを理解する上で重要である。したがって、本研究では画像処理技術を使用して、この関連の定量的証拠を示す。

この研究の55人の参加者は、大学生である。参加者と治療者の両方の顔は、構造化された面接の間にビデオ録画された。機械学習を行った分類機は、顔の動きと表情の観点から、500,500人の参加者の顔と500,500人のセラピストの顔を定量化した。

結果は、幸せな表情と怖い表情の同調性の絶対量が治療関係と正の関係にあることを示した。一方、参加者の性別、年齢、顔の動きの量、および顔の表情の量は制御されていても、左眼球運動の対称的な同調性は治療関係を否定的に予測していた。表情の同調性の絶対量は2秒以内の感情的相互作用とみなされたが、左目の動きの対称的な同調性は感情的相互作用のブロッカーとみなされた。


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