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食品中に含まれるフラボノイドの効果的摂取が肥満や糖尿病の予防や治療に役立つのではないかと期待されている。フラボノイドの一種であるノビレチンは、アディポカインを調節することにより脂質異常症及びアテローム性動脈硬化を改善させること、また高血糖とインスリン抵抗性を改善させることが報告されている。徳島県の特産品であるスダチは、柑橘系果実として広く知られており、スダチ果実の年間生産量は8,000トンに上る。このうち半分は果実として使用されるが、残りは搾汁されてジュースなどに加工されるため、年間200トンにも及ぶ搾汁残渣が生成され、有効利用が求められている。近年、搾汁残渣中のスダチ果皮に抗糖尿病効果を有する有効成分が含まれることが明らかとなり、スダチチンと名付けられたが、その有効成分の特定や詳しいメカニズムの解明は未だなされていない。スダチの果皮から抽出されたスダチチンは、フラボノイドの一種であるノビレチンと類似していることから、肥満や糖尿病に効果的な作用を示すことを明らかにしている。

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