組織再生制御学分野

山本 朗仁 教授   メールアドレス  akihito@tokushima-u.ac.jp

 間葉系幹細胞移植による再生医療は、様々な難治性疾患に高い治療効果を発揮することが期待されています。しかしながら、移植細胞の低生着率、腫瘍形成や免疫拒絶の危険性など、臨床応用には諸問題が山積しています。私どもは幹細胞が分泌する治療効果因子のみの投与による新しい再生治療法の開発を目指しています。これまでの研究で神経堤由来幹細胞とされるヒト歯髄幹細胞の無血清培養上清(CM)が、強力な組織再生因子を含有していることを見出しました。幹細胞CMによる単球系細胞の活性制御がホストの自己組織再生能力を左右することが明らかになりつつあります。私たちは幹細胞が産生する組織再生因子の実態を明らかにするとともに、細胞移植に頼らない再生因子によるCell-Free再生医療を開発しています。私どもはこれらの基礎医学研究成果をベッドサイドに届けることを目指しています。 

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組織再生制御学分野 教授 山本 朗仁
山本 朗仁
組織再生制御学分野
教授

私たちは乳歯歯髄幹細胞の上澄み液(SHED-CM)の組織再生能力に関して研究を行っています。これまでにその驚異的な再生能力を世界に先駆けて明らかにしました。現在、SHED-CMを用いて脊髄損傷などの治療法のない難治性疾患の治療薬を開発しています。さらに変形性顎関節症、ドライマウス、神経障害性疼痛など顎顔面領域における難治性疾患への再生治療応用も目指しています。興味のある方はいつでも連絡ください。

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