ニュースレター(第5号 平成22年度版)(310KB)

法人化第2期を迎えて

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徳島大学長 香川 征

 

平成16年から国立大学法人が発足し、慌ただしくその対応におわれ、あっという間の第1期であった気がいたします。

 

平成22年4月1日に文部科学大臣から辞令をうけ、12代目の学長に就任いたしました。第2期では本当の意味での組織改革が求められ、またその成果が厳しく問われると言われています。

 

昨年、本学は創立60周年を迎え、記念事業の実施のため、同窓会関係各位に大変な御協力、御支援をいただきました。お陰をもちまして開学記念日である11月2日を中心に記念式典・祝賀会をはじめ様々な関連行事を無事終了することができました。同窓会会員の方々をはじめ地元各界の皆様から御寄附をいただき、目標の額を達成することができました。あらためて徳島大学を代表し、心からお礼を申し上げます。現在、60年史の発刊に向け作業中であり、まもなく発刊いたします。

 

また皆様すでに御存知と思いますが、東京都臨床医学総合研究所所長代行 田中啓二先生(本学医学部栄養学科卒業生、大学院修了生)が日本学士院賞を受賞されました。もちろん本受賞は徳島大学出身者では初めてであり、歴史的な快挙といえます。栄えある受賞をたたえ、徳島大学主催で7月末に祝賀事業を開催する予定です。

 

今年は7月頃に徳島で「びざん会」、また10月頃に東京で関東びざん会の開催が予定されています。皆様にお目にかかれることを楽しみにしています。法人化第2期も引き続き皆様の御指導、御鞭撻、御支援をよろしくお願い申し上げます。

 

助任の丘

創立60周年記念事業の一環として、常三島キャンパスに「助任の丘」を設置しました。学生及び教職員の憩いの場となるよう、また、地域の方々の安全にも配慮し、歩行者専用の空間としています。
助任の丘について、詳しくはこちらをご覧ください。(1MB)

 

同窓会の活動状況

 

渭水会(総合科学部同窓会)

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理事長 濱田 治良

渭水会の活動の一つとして渭水会会報の発行があります。この会報は、徳島大学教育学部が徳島大学総合科学部に改組され、それまで発行されていた徳島大学教育学部同窓会会報に代わって、昭和61年12月に第1号が発行された経緯があります。その後、年に1回あるいは2回発行され、平成21年度には第38号が発行されました。その発行部数は1万部で、終身会員に配布されています。この会報は渭水会の広報係5名を中心にして編集されています。平成20年度に広報係が刷新され、それに伴い第37号の会報から内容も新しくなりました。会報37号では井内孝幸会長の再任挨拶があり、その中で学部と大学院の改組が計画されていることが紹介されています。Topicsとして城戸久枝さんの「大宅壮一ノンフィクション賞を受賞して」の記事が掲載され受賞の喜びが綴られています。そして19年目を迎える「総合科学部では今(19)」のコラムでは石田三千雄教授の「ポストモダン時代におけるフィロソフィー・エシィクス」の記事が掲載されています。また河崎良行徳島大学名誉教授の「-海峡の風景- 彫刻展について」の紹介が掲載され、第37号の表紙はその彫刻展の作品である「流速計」で飾られています。さらに「特集」として「社会人一年生からのメッセージ」が組まれ、3名の卒業生の活動の様子が記されています。「私の就職活動」「社会人になって」「卒業から半年を経て」と題された記事にはそれぞれの職場での活躍の様子が生き生きと綴られています。また随想としては福田亜希子(旧姓武田)さんの「第22回国民文化祭とくしま2007 野外彫刻展に参加して」が掲載され、美術展・彫刻部門で優秀作品に選ばれた「宇宙時計」の制作に係わる秘話が紹介されています。さらに昭和25年に徳島師範学校を卒業された中島 護氏の随想「世界自然遺産 知床の山に登る」が掲載されています。

 

青藍会(医学部医学科同窓会)

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会長 仁木 敏晴

本会の会員数は、平成21年度卒業生の98名を加えて総数5,410名(うち物故者429名)となった。北は北海道から南は沖縄県までの全国各地で活躍されており、また国外でも20数名の会員が留学等で活躍中である。

本会の主な年間行事としては、総会・評議員会・支部長会の開催、青藍会誌の発行(年2回)、会員名簿の発行(5年に1回)、若手研究者の優秀論文に対する青藍会賞の選考・授与、MD-PhD奨学金の選考・授与、青藍会講演会の開催、医学科新入生歓迎会の開催、卒業生への記念品贈呈などがある。

定例の総会、評議委員会、支部長会は毎年7月の「海の日」に開催している。過年度の事業報告、決算報告、次年度の事業計画、予算等の審議、各種報告等を行った後、青藍会賞の受賞講演および本会出身の新任教授による教育講演などがあり、最後に会館内のレストランエルボで懇親会を開催している。昨年度は、総会の前にHomecoming Dayを開催し、学部や病院の各種施設を見学してもらった。卒業以来久しぶりに学内を訪れた人も多く、母校の発展、施設の充実ぶりを目の当たりにすることができて好評であった。今年度も7月19日に開催予定である。前日に徳島で同窓会を開くなどして、当日多くの人が参加してくれることを期待している。

青藍会講演会は毎年大学祭の前夜に開催している。医学関係の領域を中心にご活躍中の方をお招きし、会員や学生のみならず一般にも公開する形でご講演をお願いしている。これまでに26回の開催を重ねており、昨年は東京大学医科学研究所の中村祐輔教授をお招きし、「ヒトゲノム解析で変わる21世紀の医療」と題してお話しいただいた。本年度は10月29日に開催予定で、柳田邦男先生をお招きし、「専門化社会とヒューマニティ-2.5人称の視点の提唱-」と題するご講演をしていただく予定である。

 

栄友会(医学部栄養学科同窓会)

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会長 津田 とみ

昭和39年に設置された医学部栄養学科も、本年度は栄友会第47期生を迎えることとなり、着実に50年の節目を迎えようとしています。栄友会では平成21年度に役員改選が行われ、私が会長を務めることになりました。びざん会の皆様には今後ともご指導のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、21年度は、徳島大学創立60周年という記念すべき年でありました。栄友会におきましても60周年記念事業の一環として定期総会にあわせ、平成21年6月26日に総会と記念講演会ならびに26日・27日の両日にホームカミングデーを実施いたしました。蔵本キャンパス青藍講堂で開催しました記念講演会では、世界的に活躍している卒業生の一人である大塚製薬(株)常務執行役員マーケティング本部長の笠章子氏(栄養学科19期生)に「私のキャリアライフ~仕事そして人との出会い~」と題してご講演いただきました。学生時代のエピソードから、大塚製薬に入社するに至ったいきさつや、その後の結婚・転職など仕事からプライベートなことまで、これまで歩んで来られた人生と人との出会いを大事にすることなどについてお話くださいました。出席者は100名を超え、大変盛況な会となりました。特に学部・大学院生の多くの皆さんには自分たちの将来を考える上で非常に有意義で貴重なお話を聞かせていただくことができたと思います。参加者の皆様にはホームカミングデーを兼ね、栄養学科棟を見学および実習食堂での懇親会にも参加いただき賑やかに同窓生の交流が行われました。ご講演いただきました笠氏ならびにご参加いただきました皆様に心から御礼申し上げます。

また、報道などでご存じの方もおられると思いますが、栄養学科卒業生(5期生)の田中啓二先生(現東京都臨床医学総合研究所所長代行)が平成22年度の日本学士院賞を受賞されました。栄養学科のみならず徳島大学出身者としても初めての受賞ということで、この歴史的な快挙を同窓生として大変誇りに思います。田中先生の受賞を同窓生一同心よりお慶び申し上げます。

 

睦眉会(医学部保健学科同窓会)

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会長 河田 明男

徳島大学は昨年「創立60周年」を迎え、様々な記念事業を実施して参りました。徳島県をはじめとして、優秀な人材である卒業生の活躍が顕著な事は皆様ご承知の通りです。

さて睦眉会は徳島大学医学部保健学科の同窓会であります。組織として看護・放射線・検査・助産の4職種から構成しております。その歴史は古く、看護部門では昭和18年に 徳島県立徳島医学専門学校附属医院看護婦養成所として第一歩を記しております。
放射線部門は35年・徳島大学医学部附属エックス線技師学校として出発しました。
検査部門は38年・徳島大学医学部附属衛生検査技師学校を基礎としております。
助産部門は32年・徳島大学医学部附属助産婦学校が設置されております。

昭和62年上記各学校が統合されて徳島大学医療技術短期大学部となり看護学科、診療放射線技術学科、衛生技術学科の3科構成で再出発をしました。
平成3年には医短に専攻科助産学特別専攻が設置され4年制の設置へと動き出しました。

平成13年には徳島大学医学部保健学科が設置され看護学専攻、診療放射線技術学専攻、 検査技術学専攻の構成で4年制学科としてスタートしました。

さらに平成18年大学院保健科学教育部(修士課程)、20年大学院保健科学教育部(博士前期課程)に改称し、完成形である博士後期課程の設置に至りました。また18年には徳島大学助産学専攻科が設置され、各専攻から数多の優秀な医療技術者が輩出されてきました。

このように歴史ある睦眉会を、ますます発展させて行く事が役員一同の希望であります。

5000名余を擁する睦眉会としては従来にも増して在学生、修了生、卒業生の為に会員相互の交流と親睦を計り、さらには会員にとっての「心の拠り所」となるべく活動し 発展して行きたいと考えております。

 

蔵歯会(歯学部同窓会)

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会長 薦田 淳司

平成22年3月に本学歯学部から28期生46名が卒業し、卒業人数は1,581名になりました。歯学部同窓会は平成2年に設立され、学び舎の所在地「蔵本」と「歯学部」の頭文字をとった『蔵歯会』の名称で呼ばれています。同窓会本部以外には、関東、東海、滋賀、大阪、兵庫、岡山、香川、愛媛、高知、徳島の10支部と大学支部が設立されており、それぞれに講演会を開催したり会報を作成するなどの活動を行っています。本部同窓会では、庶務・渉外、広報、福利厚生、学術、会計の担当部署で約30名の役員が執行に携わり、全国で活躍する会員の様々なニーズに対応しています。定期評議員会、総会、支部長会議を4月に開催し、年1回会報誌の発行、2年に1回会員名簿を作成しています。会員の慶弔時に電報等を送ったり、卒業生に記念品を贈ったりしています。ホームページhttp://www.tokudai-d.netを開設し、学術などのトピックス、大学内状況、支部活動、会員からの求人などの情報提供を行っています。

歯学部との連携も密にしており、毎年12月には歯学部と共同で進学・就職ガイダンスを開催し、卒後10年ほど経て活躍されている卒業生と卒後間もない臨床研修中の卒業生による講演会を開き、歯学部生が進路を決めていくうえで必要な情報を提供しています。また、4月の総会の後には、歯学科6年次と口腔保健学科4年次の学生を招いて支部説明会と懇親会を開催し、支部における歯科の状況を説明したり、進路相談を受けたりしています。とくに、平成23年3月に初めて口腔保健学科から卒業生が出るのを機に、歯学科と口腔保健学科の同窓生とともに同窓会活動を運営していきたいと考えています。

また、母校徳島大学に設立された同窓会連合会の一員として、毎年徳島で開催されるびざん会、2年毎に開催される関東びざん会と近畿びざん会に参加し、他学部の卒業生とも交流を深めています。

 

薬友会(薬学部同窓会)

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会長 平岡 功

徳島大学薬友会は徳島大学薬学部と徳島大学大学院薬学研究科の発展の支援と共に会員相互の交流と親睦を目的に、卒業生、在学生、教職員等により構成された会員数約5,200人の組織です。薬友会は関東、埼玉、近畿、岡山、広島、徳島、香川、愛媛、高知に支部を設け、それらを中心に活発な交流会が開催されています。

薬友会の主な活動内容は1)会員名簿の発行、2)薬友会誌の発行、3)卒業生への記念品贈呈、4)支部大会の開催、5)創立記念事業などの各種事業等であり、特に平成22年度は2年ごとに発行している薬友会誌を会員の皆様にお届けするべく、編集委員会を中心に現在準備を進めているところです。

さて、最近の薬学部をめぐる話題としては、平成18年度から始まった"薬学部6年制"に対応した病院・薬局における長期実務実習(平成22年度より)が始まります。この実習では、薬局と病院でそれぞれ2.5ヶ月の実習がおこなわれますが、母校の学生が薬友会会員のいらっしゃる薬局や病院でお世話になることもあろうかと思います。暖かくかつ厳しく、ご指導いただくことをこの場を借りましてお願い申しあげます。

薬友会は、前回のニュースレターでもご案内しましたように、薬友会では在学生の就職支援のため、同窓会ホームページの中に「採用を希望する薬友会会員と在学生を結ぶ情報提供のページ」を作成いたしました。(http://www.bikita.jp/class/?cl=c0c21b)

最近の経済状況の厳しさから、薬学部の就職状況も厳しさが一層増している状態です。薬友会としてもこの状況に対し何らかのサポートが必要と考え、上記ホームページの作成を行いました。

会員の皆様にはこの意図を斟酌いただき、ぜひとも母校の学生および院生の就職活動に御協力いただければ幸甚に存じます。

最後になりましたが、徳島大学及び徳島大学同窓会連合会の益々のご発展を祈念いたします。

 

工業会(工学部同窓会)

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理事長 美馬 敬正

徳島大学工業会は徳島大学工学部とその前身である徳島高等工業学校、徳島工業専門学校の卒業生、教職員等で組織された会員数約3万人の同窓会です。北は関東支部、南は九州支部まで全国16支部で活発な活動が行われております。

会則には「本会は会員相互の親睦ならびに母校の隆昌を計り進んで産業の発展に寄与することを目的とする」と記されております。

年度初めに、支部長会議を開催し全国各支部会員のご意見を拝聴し工業会活動活性化の源とし、総会時には著名人の講演を拝聴し研鑽を積んでおります。 工業会本部の主たる活動内容は

1.会報の発行(年1回)、同窓会名簿の発行(隔年)
2.ホームカミングデイの実施(同窓会開催時等に工学部の現況説明、工学部各学科棟・キャンパス案内等々)
3.工業会支部活動への援助
4.非常勤講師(無給)旅費支援(卒業生皆さんの経験・知識を特別講義として在学生への講義をお願いしています)
5.電子メールシステム(アドレスを登録してもらい最新の情報を会員の皆さんにニュースレターとして発信)
6.国際交流助成(国際会議での研究発表者への助成)
7.卒業生、修了生に対する表彰及び記念品贈呈
その他詳細につきましては徳島大学工業会のH.P.を是非ご一読下さい。

 

全国16支部に於きましては各支部毎に活発な支部活動を行っております。会員相互の親睦を兼ねたゴルフコンペ、ハイキング、名所旧跡めぐり等、さらには講演会、工場見学等、地域性を生かした特徴ある活動を行っております。

工業会での集まりは会員相互の親睦を計ると共に各界で活躍されている 方々との異業種交流の場と捉え情報交換の場として活用して戴きたいと考えております。徳島大学同窓会連合会交流会「びざん会」は更に幅広い業界の方々との出会いの場として異業種情報交換の場とも成ることを期待し、ひいては徳島大学の研究成果が、そして又卒業生の活躍が日本各界での、世界各地での牽引車となることを願っております。

 

六一会(大学開放実践センター同窓会)

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会長 吉岡 滋

六一会は、大学開放実践センターの公開講座で学ぶ受講生とセンター教職員によって構成された組織であり、昭和61年センター創設の年に結成されました。講座間の垣根を取り払い「大学生涯学習」という学びの絆で結ばれた同窓会です。

本会は、会員相互の学習や親睦を主眼としながら、センターとの相互支援の関係を構築することによって、受講生及び学生との交流・連携さらには地域社会の活性化や社会貢献を目ざし下記の活動を実施しています。

ところで、「生涯にわたる大学教育」の支援を看板に掲げたセンターでは平成21年度の実績では公開授業を含む175講座を開講し、2,747人の方々が受講され、国立大学第1位の実績を誇っています。社会人による各種テーマによる学びは、文化・芸術を育み、人間関係の再構築を促進する要因と言わなければなりません。また、学びの活用によるボランティア活動等は地域貢献を果たすことなります。人が心豊かで、生きがいの持てる、住みよい郷土徳島の形成は、センターで行っているような高度で専門的学問及び生涯学習の拠点としての活動の場が重要であると思慮いたします。

同窓会連合会の皆様におかれましても、講座ガイドブックをご高覧頂き、センターで学びながら、かつまた、六一会にご入会いただき、仲間とともに楽しく活動し、健康で文化的な生きがいに充ちた人生を送りませんか。

 

主な活動 ------《生涯学習から地域の発展へ》-----------

1. センター事業のサポート・参加:公開研究会、講演会、公聴会、自主防災・防犯委員会、ゴーヤカーテン等の美化等
2. 徳島大学教員等による講演会、研究室深訪
3. 学生との交流・連携:大学祭への参加、学びのコミュニティーの共通教育の授業に参加
4. 研修旅行、ハイキング
5. 徳島大学同窓会連合会活動
6. 同好会活動:「美術館倶楽部」「俳句倶楽部 彩雲」「読書倶楽部」
7. 会報の発行、ホームページの作成

 

卒業生紹介

各界でご活躍される卒業生をご紹介します。

 

渭水会

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福永 哲夫 ふくなが てつお

学芸学部保健体育科 1964年卒業
国立大学法人 鹿屋体育大学学長
東京大学名誉教授
早稲田大学名誉教授
日本学術会議会員

 

1941年徳島市生まれ。子どもの頃からスポーツが大好きで現在も体育スポーツ科学に従事。
徳島大学卒業後徳島県立小松島西高等学校教諭(1964~1966)。東京大学大学院教育学研究科で体育学の研究に従事(1966~1971)。1974年にヒトの筋力の研究で博士号取得(教育学博士、東京大学)。1973年~1975年に西ドイツ政府留学生(DAAD)としてケルン体育大学スポーツ医学研究所に留学し筋血流量の研究に従事。1973年中京大学体育学部助教授を経て1979年より東京大学教養学部助教授、同教授(1990)。1996年東京大学大学院総合文化研究科生命環境科学系教授をへて、2002年早稲田大学人間科学部教授。東京大学名誉教授。早稲田大学スポーツ科学部教授(2003)を経て2008年より国立大学法人鹿屋体育大学学長。2009年早稲田大学名誉教授。2009年日本学術会議会員。学会活動;2009年より日本体育学会会長、日本ゴルフ学会会長、日本トレーニング科学会顧問。受賞暦;2001年日本バイオメカニクス学会賞受賞。2003年国際バイオメカニクス学会学会賞(Muybridge Medal Award)受賞。2010年秩父宮記念スポーツ医科学賞功労賞受賞。

 

青藍会

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高上 洋一 たかうえ よういち

医学部医学科 昭和53年卒業
独立行政法人 国立がん研究センター中央病院臨床検査部長
東京医科大学内科学第一講座客員教授
専門分野:小児科学、骨髄移植・末梢血幹細胞移植

 

高上洋一先生は、昭和53年医学部医学科を卒業後、聖路加国際病院で2年間の臨床研修を行い、その後、徳島大病院、四国がんセンターを経て、1983年から1986年までは米国テキサス州のM. D. Anderson病院・腫瘍研究所の臨床医員として小児癌の化学療法や骨髄移植にたずさわった。帰国後は徳島大学小児科に在籍し、世界に先駆けて徳島大学にて末梢血幹細胞移植技術を開発し確立させた。1997年に国立がんセンター中央病院に招聘され、我が国最大規模の骨髄移植センターを立ち上げ、今では我が国の同種移植の半数以上を占める、いわゆるミニ移植を開発し普及させた。現在は、特にトランスレーショナルリサーチの成果に基づいた探索的治療(遺伝子治療、免疫療法や再生医療)の臨床開発に注力している。臨床研究活動を益々活発に展開されており、英文原著は既に270編を発表しており、海外での招待講演も60回を超えている。

 

睦眉会

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宮井 千恵 みやい ちえ

徳島大学医学部附属看護学校 昭和47年卒業
高知大学医学部附属病院 看護部長・副病院長
社団法人高知県看護協会 第一副会長
高知県知事表彰 平成19年11月

 

昭和47年徳島大学医学部附属看護学校を卒業後、約9年間同病院の小児科病棟や脳神経外科病棟に勤務された。昭和56年高知医科大学医学部附属病院の創設準備メンバーに抜擢され転出、過酷な状況下で手腕を発揮された。開院後約10年間は看護師長として主に小児看護に携わってこられ、平成7年には看護部長に就任され、今日に至っている。

看護部長就任後は、人材確保と育成に情熱を傾け、心の通う人間関係の構築に努力され、辞職率の激減や看護師自身がキャリアデザインを描くなどの成果をあげられている。また、平成16年からは副病院長を兼任され、病院の機能改善にも取り組んでこられた。都道府県がん診療連携拠点病院として「がんにおける質の高い看護師育成研修」を高知県より委託、主催され、平成19年11月、医療功労者として高知県知事表彰を受賞された。さわやかな笑顔が魅力的な卒業生代表である。

 

蔵歯会

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石丸 直澄 いしまる なおずみ

歯学部歯学科 平成6年卒業 博士(歯学)
大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 口腔分子病態学分野 准教授
専門分野 病理学、免疫学

 

平成11年 徳島大学助手歯学部附属病院(臨床検査室)
平成15年 徳島大学助教授歯学部(口腔病理学講座)
平成15年 徳島大学医学部・歯学部附属病院病理部副部長併任
平成16年4月より現職

 

石丸氏は卒業後、歯学部口腔病理学講座に入局し、研究、教育及び病理診断業務に従事してきた。研究においては一貫して自己免疫疾患の発症機序の解明を目指した基礎研究を進め、多くの研究成果を上げており、平成19年には文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞している。臨床面では日本病理学会の口腔病理専門医として病理診断業務に携わっている。現在、自己免疫疾患の新たな診断法あるいは治療法の開発を目指した研究に取り組んでいる。

 

薬友会

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森川 則文 もりかわ のりふみ

昭和56年 徳島大学薬学部製薬化学科卒業
昭和58年 徳島大学大学院薬学研究科修士課程入学 (薬品物理化学研究室)修了
平成5年 薬学博士 (徳島大学 乙薬第8号)

 

森川則文氏は薬学部を修了後、19年間大学病院の薬剤師として勤務された後、平成14年に広島大学大学院医歯薬学総合研究科に臨床薬物治療学研究室の教授に着任されました。森川氏のご専門は医薬品のPK/PD研究ですが、臨床研究だけではなく、大学発ベンチャーとして平成17年に(株)ファーマシスト・サポートを立ち上げて薬剤師技能開発再教育用教材ソフト「患者百選」を開発し薬の総合コンサルティング業を通じて大学と社会とを結ぶ道筋を整え、また平成18年には文部科学省の現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)を獲得し「地域連携薬剤師高度化教育プログラム」で薬剤師教育に取り組まれました。

現在も年間100回以上の臨床薬学の講演会および年間3回のTDM実習を継続して行い、臨床薬剤師の育成と生涯教育に精力的に取り組んでおられます。

 

工業会

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藤田 訓彦 ふじた くにひこ

工学部電気工学科 昭和46年卒業
株式会社きんでん 代表取締役社長

 

藤田氏は、昭和46年に徳島大学工学部電気工学科を卒業後、昭和47年に近畿電気工事株式会社(現株式会社きんでん)に入社。平成12年取締役東京支社長、平成14年常務取締役東京支社長、平成15年代表取締役専務取締役東京本社代表、平成17年代表取締役副社長を歴任し、平成19年より現職に就任した。藤田氏は、入社以来、現場経験が長く、自らを「工事屋」と称するほど「現場」に対する思いは強いものがある。社長就任後もその経験を生かし、常に現場に根ざした経営を心がけている。また、人材の育成を最重要課題と位置づけ、優れた技術・技能を次の世代に伝承していくためには、職場や部門の壁を越えてコミュニケーションのとれる風通しのよい会社であることが不可欠であると常々指導している。株式会社きんでんは、「エネルギー」「環境」「情報」を三本柱とする総合設備工事会社として発展を続けてきた。近年、特に環境についての取り組みについて注目度が高くなってきており、太陽光発電や風力発電等の新エネルギー分野、スマートグリッドの研究等にも力を入れていくことにより、より一層社会に貢献していきたいと考えている。

 

工業会

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東原 敏昭 ひがしはら としあき

工学部電気工学科 昭和52年卒業
株式会社日立プラントテクノロジー 代表執行役 執行役社長

 

東原氏は、昭和52年に徳島大学工学部電気工学科を卒業後、株式会社日立製作所に入社した。入社後は、制御用コンピュータを用いた電車の運行管理システムや電力の系統制御システムの開発などに従事し、平成2年には米国ボストン大学大学院(コンピュータサイエンス学科)を修了した。平成18年に同社 情報・通信グループCOO、平成19年には執行役常務 電力グループCOO、平成20年には日立パワーヨーロッパ社プレジデントに就任し、活動の場をドイツに移した。そして、平成22年4月から現職である株式会社日立プラントテクノロジー 代表執行役 執行役社長に就任した。同社は、「環境&省エネ技術でインフラを担う」をスローガンに、水事業に代表される地球環境に配慮した豊富な製品・システムをグローバルに提供している。日立グループが注力する「社会イノベーション事業」の中核企業として発展・飛躍をめざす同社において、大型案件でのプロジェクトマネジメントや顧客視点に立ったソリューションビジネスで豊富な経験を持つ東原氏の今後の益々の活躍が期待されている。

 

六一会

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青木 和代 あおき かずよ

大学開放実践センターの講座は現職の頃より受講し、退職後は私の生活の重要な支えの一つになっています。思い起こせば十代の終わりから七十路を近く迎える年に至るまで、子育て期間を除いても、優に四十数年徳島大学にかかわり、本当に深い絆で結ばれていると実感しています。六一会には大学の先輩である元六一会会長の竹本弘子さんに誘われ、何もわからぬまま会報発行の係を命じられ現在に至っています。会報は今年で24巻になります。先人たちの残した「六一会」の灯を絶やさぬよう片隅でささやかながら活動のお手伝いをさせてもらっています。又お遍路講座を受講した関係で徳島マラソン大会では、遍路姿でランナーたちのお接待をし、学生支援室の「学びのコミュニテイ」にも参加し、現職時代とは全く違う職種の人たちに出逢い、多くのことを学ばせてもらいながら、地域社会活動にも参加することができました。

 

徳島大学同窓会連合会ニュースレター第5号
発行日: 平成22年7月1日
編集: 徳島大学同窓会連合会事務局
連絡先: 〒770-8501
徳島市新蔵町2丁目24番地
国立大学法人徳島大学総務部秘書課
TEL 088-656-7006
FAX 088-656-7012

最終更新日:2011年3月31日

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