三浦 哉 教授(@社会総合科学域 人間科学系)らの研究論文「サルコペニア群と非サルコペニア群との運動効果の比較検討」が、第55回中国四国リハビリテーション医学研究会優秀発表賞を受賞しました。
リハビリテーション医学研究会は、神経疾患、骨関節疾患、呼吸・循環器疾患、小児疾患やがん、加齢などに伴って起こる生活機能上の問題を診断・治療するために、科学的な体系の構築に寄与することを目的とした公益社団法人であり、中国四国地方部会は組織の一つです。
本研究は、有酸素性および無酸素性の運動効果があるステップエクササイズトレーニングを地域在住の高齢者女性に実施しました。その結果、加齢により骨格筋量の低下したサルコペニアグループでは、健常者よりトレーニング後に骨格筋が増加することが明らかになりました。サルコペニアの改善に効果的な運動方法として、創造性、論理性、企画性、将来性がリハビリテーション医学分野への貢献性が高く評価されました。
サルコペニアは転倒率の上昇、動脈硬化および糖尿病の発症率を高めることが報告されており、今後、それらの予防効果についても明確にしていく予定です。
【研究チームメンバー】
・三浦 哉(大学院社会産業理工学研究部社会総合科学域 教授)
・出口 憲市(大学院総合科学教育部地域科学専攻 博士前期課程平成23年度修了)
・田村 靖明(大学院総合科学教育部地域科学専攻 博士後期課程令和2年度修了)
・橋本 祐司(大学院総合科学教育部地域科学専攻 博士前期課程平成28年度修了)
・森 和之(徳島県鳴門病院 理学療法士)
・島田 祐希(徳島県鳴門病院 理学療法士)
・平岡 友望(徳島県鳴門病院 理学療法士)
・高井 健次(徳島県鳴門病院 理学療法士)
・野々瀬 翔吾(徳島県鳴門病院 理学療法士)