ストレス緩和ケア看護学分野

新着情報
- 平成29年度 専門看護師審査結果
- 今年度、新たに森美樹さん・中島元美さんの2名ががん看護専門看護師として誕生しました。また認定更新審査では三木幸代さん・町田美佳さん2名が合格しました。徳島県では専門看護師総数は8名になりました。皆様おめでとうございます!益々のご発展を祈念致します。
- 平成30年度 がん高度実践看護師WG講演会 in Tokushima
- 平成30年度がん看護インテンシブコースⅡとして、講師に渡辺浩良先生(徳島大学大学院医歯薬学研究部小児科学分野・准教授),原田香奈先生(東邦大学医療センター大森病院チャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS),松岡真里先生(京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻・准教授 小児看護専門看護師)をお迎えし、がん治療・療養過程にある小児・AYA世代に対する高度な看護実践の講演を行います。参加無料となりますので、がん治療・療養過程にある小児・AYA世代の看護実践に関してご興味ご関心のある方は是非ご参加ください。お待ちしております。
- 平成31年度 博士前期課程募集
- がんに羅患したことや手術や化学療法などによる侵襲を伴う治療を体験している人の苦痛緩和やセルフケアの 向上に結びつく援助方法について研究を行います。
※本分野においては,がん看護専門看護師を目指す人のための科目を設定しております。
- H30がん看護学合同セミナーⅠ"がん患者におけるリンパ浮腫と症状マネジメントの実際"
- 井沢知子(京都大学大学院医学系研究科・がん看護専門看護師)先生を講師に迎え、リンパ浮腫に関するドレナージやCNSの臨床実践に関するセミナーを行います。関心や興味がある方はどうぞ参加されてください。また今後、大学院に進学を考えている方、セミナーを通して実際の講義を体験しにきてください。
分野紹介
本分野は、がん患者の生命や生活を保護し、がん患者が主体的に治療・療養生活に取り組めるよう支援する方法を開発して、がん患者・家族のQOL 向上に貢献できる研究に取り組んでいます。また、患者・家族の複雑な健康問題に、専門的な知識・技術を駆使した高度実践看護師であるがん看護専門看護師の教育を行っています。
平成19年からは、がんプロフェッショナル養成プランに参画し、「中国・四国広域がんプロ養成プログラム」を開始し、がん看護のエキスパートを育成や中国四国のがん看護の質向上をめざした取り組みを、他大学院と協働して進めています。
基礎教育においては、成人・高齢者看護学教育の質向上のための研究に取り組んでいます。特に周術期看護学実習の学習効果をあげるための教育支援、オレム看護論を基盤とした高齢者看護教育に関連した研究を行っています。
教員紹介

- 専門分野
- がん看護学,周手術期看護
- 略歴
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1980~ 千葉大学看護学部(-1992) 1994~ 東海大学健康科学部 2003~ 徳島大学医学部保健学科 2008~ 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
ストレス緩和ケア看護学分野2016~ 徳島大学医歯薬学研究部
ストレス緩和ケア看護学分野(-現在)
- 主要研究テーマ
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- 乳がん患者に対する情報提供を中心としたセルフケア支援プログラムの開発
- がん患者のストレス-コーピングの促進
- 治療過程にあるがん患者に対するセルフケア支援プログラムの開発
- がん看護に対するキャリアディベロップメントに関する研究
- オレムのセルフケア理論を基盤とした看護教育の評価研究
- メッセージ
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大学院は、新しい知識・技術を学ぶだけでなく、これまでの自分の経験を意味づけし、実践知として捉えなおす貴重な時間になると思います。このことを、研究により新しい知見として成果を出していくことは、自分の枠を超えて世の中に波及効果をもたらしていくことでしょう。たぶん受験を考えられている皆様は、日々の実践の場では、後輩への指導やサポートをする立場にあることが多いのではと思いますが、“学ぶ”場に身を置き、志を同じくした仲間たちとの学習や語らいは、さまざまなフィードバックがあり、研究テーマを深めたりや看護実践のさらなる探求を可能にしてくれるはずです。
“学ぶ”ことや“一段自分を引きあげたい”欲求が少しでも自覚されたときは、大学院で学ぶことを選択肢のひとつにして頂ければ嬉しいです。本分野では、職場や家庭をもちながら長期履修制度を活用したタイムスケジュールのなかで学んでいる院生が多く、その熱意とエネルギーにいつも刺激されています。
がん看護のさらなる探求、あるいはがん看護専門看護師としてがん医療の質向上に関心と情熱ある方の入学を教室員一同、お待ちしています。

- 専門分野
- がん看護学(Oncology Nursing)
- 略歴
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~ 徳島大学 助手, 医学部 (-2007.3.) 2007.4 徳島大学 助教, 医学部 (-2008.3.) 2008.4 徳島大学 助教, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
- 主要研究テーマ
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- 高齢がんサバイバーに関する研究
- 網膜芽細胞腫・家族性腫瘍に関する研究
- リンパ浮腫に関する研究
- 緩和ケアに関する研究
- メッセージ
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大学院は自分自身で主体的に学んでいく場です。臨床の中で生じた疑問や繰り返される現象、心の中で引かかっている事例、あの時のケアはどうすれば良かったのか?大学院で、ゆっくり時間をかけながら患者に取り巻いていた現象や背景、自分自身の看護に対峙してみませんか?きっと学部生の時に気付かなかった看護の深みを学ぶことになります。知らなかったことを知る楽しみを味わいに、是非大学院に学びに来てください。自分自身で自己を高めていく楽しさを体験してください。お待ちしております。
大学院
本学のがん看護専門看護師の教育課程は平成21年度に認可され、現在6名の修了生ががん看護専門看護師として徳島を中心に活躍しています。
博士前期課程
がんに罹患したことやがん治療を受けている人の苦痛緩和やセルフケアの促進に結びつく援助方法について研究を行います。
- *がん看護専門看護師プログラムを設定しています。
- *H28年度から38単位がん看護専門看護師課程に改定しました。
修了年度 | 氏名(博士前) | 研究テーマ (がん看護専門看護師プログラム:課題研究) |
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2010年 | 舘 美加 (2011年CNS認定) | 外来化学療法を受ける乳がん患者の倦怠感と日常生活活動量との関係 |
2011年 | 町田 美佳 (2012年CNS認定) | 放射線療法を受けている頭頸部がん患者の誤嚥に関する予測因子の検討 |
2011年 | 三木 幸代 (2012年CNS認定) | オキサリプラチンによる末梢神経障害をもつ進行再発大腸がん患者の体験 |
2011年 | 村田 直子 | 外来化学療法を受けている乳がん患者における未成年の子どもに対する病気を伝えるときの体験 |
2012年 | 富田 優子 | 治療・療養過程にある再発・転移がん患者のコントロール感の体験 |
2013年 | 尾形 美子 (2015年CNS認定) | 退院を控えた造血幹細胞移植患者のセルフケア行動の様相 |
2013年 | 玉村 尚子 (2014年CNS認定) | 積極的治療を受けている若年男性がん患者の体験 |
2014年 | 一宮 由貴 (2015年CNS認定) | 社会復帰過程にある若年乳がん患者が認識する夫の存在 |
2015年 | 松岡 由江 (2016年CNS認定) | 倦怠感のある終末期がん患者が認識する看護師の共感的態度 |
2017年 | 森 美樹 (2017年CNS認定) | 疼痛コントロールに難渋している終末期がん患者を在宅で介護する家族のストレス・コーピング |
修了年度 | 氏名(博士前期) | 研究テーマ |
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2008年 | 上田 伊佐子 | 再発・転移した乳がん体験者の心理的適応へのコーピングとその影響要因 |
2010年 | 谷口 啓子 | 放射線・化学療法を受ける頭頸部がん患者に対する「セルフケアを基盤とした口腔ケア援助プログラム」の効果の検討 |
2014年 | 瀧本 利砂 | 同じ病気の娘をもつ乳がん患者のニード |
2015年 | 藤村 由紀子 | 初期治療過程にある術後消化器がん患者における退院前と後のセルフケア能力とその関連要因 |
2017年 | 山下 かおり | 看護系大学生のキャリアコミットメントに関する研究 |
2017年 | 池添 照代 | 初期治療として手術を受ける消化器がん患者の治療に対する準備的取り組み |
博士後期課程
がんに罹患した人やがん治療・療養過程にある人の反応を概念化し、がんと共に生きる人のQOL促進につながる看護のケア技術開発に貢献できる研究を行います。
修了年度 | 氏名(博士後期) | 研究テーマ |
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2015年 | 上田 伊佐子 | がんサバイバーの心理的適応尺度の開発ー信頼性・妥当性の検討ー |
2017年 | 笹井 知子 | 診断から初回治療導入期における肺がん患者の不確かさの管理 |
2017年 | 今井 芳枝 | 転移のある高齢がん患者の治療に対する納得の要素 |
活動報告
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CNS事例検討会
CNSに対するフォローアップと、院生(CNSプログラム)の学習を目的に、事例検討会を定例(1回/月)で開催しています。
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がん看護合同セミナー「リンパ浮腫に対するセルフケア支援」
毎年、がんプロのコンソーシアムを形成している高知県立大学、岡山大学、広島大学、山口大学、および徳島大学のCNSコース院生に対する2日間集中のセミナーを開催しています。
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抄読会
毎月隔週で、院生を中心にprogress meetingを開催し、現在自分たちが取り組んでいる研究や課題に関して意見交換したり修論・学会発表の予演会行ってます。
お問い合わせ先
大学院生募集
大学院は、新しい知識や技術を学ぶだけでなく、自らの体験のなかにある看護実践や組織のなかでのあり様を内省し、次の実践に活かすための意味づけすることが最も大事な学習であると思います。日々の実践の場では、教えることや支援する立場にあることが多いと思いますが、“学ぶ”場に身を置き、志を同じくした仲間たちとの学習や語らいは、一人では難しい自分への気づきや実践知の探求を可能にしてくれます。
“学ぶ”ことや“一段自分を引きあげたい”欲求が少しでも自覚されたときは、大学院で学ぶことを選択肢のひとつにして頂ければ嬉しいです。知的欲求は人の本質的な欲求であり、看護職としてのキャリアをつくっていく源であり、人生の大事な節目にもなると思います。本学においては、職場や家庭をもちながら長期履修制度を活用したタイムスケジュールのなかで学んでいる院生が多く、その熱意とエネルギーはこの知的欲求が支えているのだと感じています。
あなたの中に蓄積された看護の経験を、
より確実なものにステップアップするために

【連絡先】
ストレス緩和ケア看護学分野
教授 雄西智恵美 准教授 今井芳枝
住所:〒770-8509 徳島市蔵本町3丁目18-15
電話:088-633-9026(雄西) 088-633-9038(今井)
メールアドレス:
conishi@medsci.tokushima-u.ac.jp
imai@medsci.tokushima-u.ac.jp