本学総合科学部の内藤直樹准教授が第30回日本ナイル・エチオピア学会学術大会 公開シンポジウムで趣旨説明、パネルディスカッションを行います

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総合科学部の内藤直樹准教授が2021年4月17日に、第30回日本ナイル・エチオピア学会学術大会 公開シンポジウム「アフリカと日本を世界農業遺産でむすぶ:人新世におけるアグロエコロジーの保全にむけた対話」をオンライン開催します。

このシンポジウムでは、世界農業遺産(GIAHS)の登録・保全・利用に関わる可能性がある市民社会とアカデミアが一堂に会します。そして、ナイル・エチオピア地域の在来農業に関する知見の蓄積と、世界第二位の世界農業遺産登録地数を有する日本が、この地域のアグロエコロジーを保全するためにとりうる新たなアプローチについて考えます。そしてFAO、Slow Food、地域研究者、農家そしてシンポジウムに参加するさまざまな方と共に、GIAHSを介して日本とナイル・エチオピア地域をむすぶ可能性についての自由な対話をおこないます。

一般の方も参加可能な公開シンポジウムです(要事前登録)。

シンポジウム特設サイト https://naito-anthro-lab.org/janes30th/


詳細については、下記を参照してください。

A4_poster3 (PDF 2.6MB)

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第30回日本ナイル・エチオピア学会学術大会 公開シンポジウム
「アフリカと日本を世界農業遺産でむすぶ:人新世におけるアグロエコロジーの保全にむけた対話」

*一般参加歓迎(日本ナイル・エチオピア学会員以外も参加可能です)

時間:2021年4月17日 14:00-16:45
会場:ZOOMによる遠隔形式。前日までに参加登録フォーム(https://forms.gle/t1RXRtoNh8S2XKTL9)への申込が必要です。
使用言語:日本語


趣旨
このシンポジウムでは、世界農業遺産(GIAHS)の登録・保全・利用に関わる可能性がある市民社会とアカデミアが一堂に会します。そして、ナイル・エチオピア地域の在来農業に関する知見の蓄積と、世界第二位の世界農業遺産登録地数を有する日本が、この地域のアグロエコロジーを保全するためにとりうる新たなアプローチについて考えます。
2002年に開始したGIAHSとは、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり形づくられてきた農業上の土地利用、伝統的な農業とそれに関わって育まれた文化、景観、生物多様性などが一体となった世界的に重要な農業システムを国連食糧農業機関(FAO)が認定する仕組みです。GIAHSは世界遺産制度や野生生物保全制度とは異なる複合的な概念で、生きた、変化するシステムを重視しています。それゆえ、伝統農業をそのまま保全するのではなく、農業に関する知識の刷新を重視したダイナミックな保全戦略がとられています。
こうした世界農業遺産の理念や実践は、ナイル・エチオピア地域を対象にした在来農業研究の知見とも親和性が高い部分があります。この地域では、数え切れないほどのユニークな在来農業が、環境や社会経済的な変化のなかでダイナミックに展開してきました。しかしながら、これまでのところナイル・エチオピア地域を対象にした在来農業研究と世界農業遺産の推進との間に強いつながりはありません。また、食を通じたまちづくりを原点に、市民が主体となって文化的多様性と生物多様性の保全をおこなうスローフード運動と世界農業遺産の親和性も高いのですが、日本においては両者の協働は進んでいませんでした。
これらの問題意識を背景に、今回はFAO、Slow Food、地域研究者、農家そしてシンポジウムに参加するさまざまな方と共に、GIAHSを介して日本とナイル・エチオピア地域をむすぶ可能性についての自由な対話をおこないます。



プログラム
14:00-14:15 趣旨説明
内藤直樹(徳島大学・准教授)
「アフリカ在来農業研究と日本の世界農業遺産をひらく」

14:15-14:45 基調講演
遠藤芳英(FAO・CBE・GIAHS Coordinator)
「FAO世界農業遺産事業の概要と東アフリカとの関連」

14:50-15:35 パネルディスカッション
渡邉めぐみ(Slow Food Nippon・代表理事)
「消費を通じた食文化の保全:味の箱船とプレシディオについて」
藤本武(富山大学・教授)
「アフリカにおける農業遺産の可能性:エチオピア西南部のエンセーテ栽培」
内藤直樹(徳島大学・准教授)
「地域の農業遺産をむすぶ:日本における世界農業遺産の特徴と課題」

15:35-15:45 休憩
15:45-16:45 総合討論
コメンテーター 林浩昭(国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会・会長)



遠藤芳英 国際連合食糧農業機関 気候変動・生物多様性・環境問題対策室・世界農業遺産コーディネーター
2002年に開始した世界農業遺産イニシアティブの運営に関する中心的役割を担ってきた。また、世界第二位の登録地をもつ日本の世界農業遺産サイトの保全に関する諸アクターとの連携を強化してきた。

渡邉めぐみ Slow Food Nippon・代表理事
学生時代にSlow Food Youth Network, Tokyoを立ちあげ、2015年にスローフード協会が設立した食科学大学で修士号を取得。Slow Food Nipponの立ちあげから運営の中心的役割を担ってきた。

林浩昭 国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会・会長
農学博士。2004年に東京大学大学院農学生命科学研究科での職を辞し、故郷である国東半島でシイタケの原木栽培や七島藺栽培を中心にした農林業をはじめる。2013年に認定された世界農業遺産「国東半島・宇佐の農林水産業循環(大分)」の推進や保全に関する中心的役割を担ってきた。

藤本武 富山大学 学術研究部人文科学系・教授
博士(人間・環境学)。エチオピアの農耕社会を対象にした長期のフィールドワークに基づく、在来農業や食文化の動態に関する人類学的研究をおこなってきた。

内藤直樹 徳島大学大学院社会産業理工学研究部・准教授
博士(地域研究)。東アフリカの牧畜社会や難民キャンプを対象にした人類学的研究。2018年に世界農業遺産に認定された「にし阿波の傾斜地農耕システム(徳島)」の申請に関わった。


主催:日本ナイル・エチオピア学会
共催:科学研究費補助金 挑戦的研究(萌芽)(2020728)「ゾミア的空間の地球史にむけたプレリサーチ:非人間中心主義的転回への人類学的応答」研究代表者:内藤直樹
科学研究費補助金 基盤研究A(16H01968)「応答の人類学:フィールド、ホーム、エデュケーションにおける学理と技法の探求」研究代表者:清水展
トヨタ財団2020年度国内助成プログラム しらべる助成「雑穀と若者のつながりで豊かになる地域社会をつくる」申請代表者:内藤直樹


関連資料
内藤直樹 2021「ジンルイガクのトリセツ:世界農業遺産が生まれる現場から」清水展・小國和子(編)『職場・学校で活かす現場グラフィー:ダイバーシティ時代の可能性をひらくために』明石書店.
https://www.akashi.co.jp/book/b557451.html
Aurelie Fernandez. et.al. 2020 Globally Important Agricultural Heritage Systems, Geographical Indications and Slow Food Presidia: Technical note. FAO.
http://www.fao.org/3/cb1854en/cb1854en.pdf
Webinar Globally Important Agricultural Heritage Systems: an opportunity to restore ecosystems and achieve the SDGs. FAO.
http://www.fao.org/giahs/event-giahs-ecosystem-restoration
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第30回日本ナイル・エチオピア学会学術大会大会事務局:内藤直樹(委員長)
事務局連絡先:〒770-8502 徳島市南常三島町1丁目1番地 徳島大学総合科学部 内藤研究室事務局専用メールアドレス:30th.janes[at]gmail.com<http://gmail.com/>(送信の際は[at]を@に変換してください)
日本ナイル・エチオピア学会ウェブサイト https://www.janestudies.org
 

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