禁煙にチャレンジしてみましょう

2018年(平成30年)7月から「改正健康増進法」が施行され、受動喫煙による健康影響が大きい若年者や患者等に配慮し、
学校・病院等では原則敷地内禁煙(室内全面禁煙)が義務付けられました。

本学でも2019年7月より「敷地内禁煙」となり、屋内は全面禁煙屋外は特定屋外喫煙場所以外で全面禁煙となりました。
(※加熱式タバコについても同様に取り扱われます)

喫煙者の皆さんへ                                      

タバコは自分自身のみならず、周囲の非喫煙者に対しても「受動喫煙」という形で健康に影響を及ぼしていることを常に
自覚しましょう。喫煙するときは決められたルールを守るようにして下さい。また、自分の健康も考え、禁煙にチャレンジ
してみましょう
。言うまでもなく、20歳未満の喫煙は法律で禁止されています。

自分の健康のため、周囲の人のため禁煙することを考えてみましょう。
・喫煙する場合は
         周囲の人に“望まない受動喫煙”がないように指定された場所のみで喫煙しましょう。
         
大学内外を問わず迷惑とならないようにマナーを守りましょう。
                       (路上喫煙や歩行喫煙、吸い殻のポイ捨てはしてはいけません。)

この取り組みは、学生、教職員だけでなく、本学を利用する全ての方が対象となります。
みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。

 

タバコによる健康被害

タバコの煙には三大有害物質とされるニコチン、タール、一酸化炭素以外にも有害物質とされる成分が数百種類含まれており、そのうち70種類は発癌性物質になります。これら有害物質は癌をはじめとする肺の病気や心臓の病気の発症と関連性があり、妊婦の喫煙は胎児の発育遅延や乳幼児突然死症候群を起こします。

                

受動喫煙
本人が喫煙しなくても身の周りのタバコを吸わされてしまうことを受動喫煙といい、本人が喫煙しているのと同じ病気のリスクが生まれてしまいます。タバコの吸い口からフィルターを介して吸う煙を主流煙といい、火がついた部分から立ち上がる煙を副流煙といいますが、受動喫煙はフィルターを介さない、より有毒物質を含んだ副流煙を主に吸うことになります。また、タバコの煙を吸わなくても、煙が壁や衣服、埃に吸着されると、そこから有害物質が放出され健康被害が生じます(三次喫煙と言われています)。そのため、タバコの匂いがするレベルで、たとえ煙が目に見えなくても、壁や衣服から有害物質を吸入しタバコによる健康被害を受けている/与えていることに注意しなければいけません。

★加熱式タバコ
たばこ葉やその加工品を燃焼せずに、電気的に加熱して発生するニコチンを吸入する加熱式タバコが2013年に販売が開始され、2016年頃より急速に普及しています。加熱式タバコは、従来の燃焼式タバコ製品と比較して数多くの有害物質の発生量が抑えられており、喫煙による健康被害が低減することが期待されています。そのため、多くの人がタバコ会社による加熱式タバコの広告をみて、新型タバコに変えることによって「病気は減る」さらには、「ほとんど病気にならない」と考えています。

しかし、実際のところ加熱式タバコで健康への影響がどの程度抑えられるのかについては不明です。現時点では、タバコ煙にさらされることに安全なレベルというものがないこと、加熱式タバコの煙に逆に多く含まれている有害物質もあること(下図のタバコ煙中の有害物質を参照してください)、動物を用いた検討では加熱式タバコにおいても呼吸器系や循環器系、胎児への影響が見られることなどから、加熱式タバコも喫煙者や受動喫煙者の健康へ悪影響を及ぼす可能性は高いと考えられ、喫煙は推奨されていません。

ニコチン依存症は病気として認められています                         

喫煙者がタバコを吸わないと、イライラや不安、眠気、だるさを感じることがあります。これらはニコチンの離脱症状になります。ニコチンにはコカインやヘロイン並みの依存性があり、血中のニコチン濃度が下がると離脱症状が出現し、タバコに手を出し吸いたくなります。この依存状態を「ニコチン依存症」といい、病気として、保険適用の禁煙治療が可能です。
下記のニコチン依存症判定テストで5点以上の場合は、ニコチン依存症として診断される可能性があります。

  

また、朝起床後にタバコを吸いたくなるまでの時間が短いほど、ニコチン依存症が深刻であると言われています。

 

禁煙にチャレンジしてみましょう

○禁煙の効果
 若年である程、禁煙による健康改善はありますが、何歳から始めても疾患のリスクを軽減し余命を延ばす効果があります。

     

○どうやって禁煙をするの?                             
 禁煙には、
  ・ニコチンに対する身体の依存
  ・タバコを吸っていた場面になるとタバコを急に吸いたくなる心理的な依存

 この両方に対処する必要があり、誰もが同じ方法で成功するとは限りません。
 まずは、自分にあった禁煙方法をみつけるところから始めてみましょう。

 ①禁煙治療によって禁煙をする方法
  より確実に禁煙をしたい方は、医療機関での禁煙治療を受ける事をおススメします。 一定の要件を満たしていれば、ニコ
  チン依存症として健康保険等を使って受けることが可能です。禁煙をサポートする薬としては飲み薬や貼り薬、ガムの
  ような薬があり、使用することで比較的楽に、より確実に、より費用もかからずに禁煙することが可能となり、禁煙成功率

  は1.5-2倍上がります

 ②日常生活の工夫
  禁煙にチャレンジする際には下のような日常生活の工夫をおこなってタバコへの依存に対処してみましょう。
  ・禁煙開始日をはっきりさせる
   
周囲の人にも禁煙宣言をしてみましょう。
  ・喫煙のきっかけとなる環境や状況を避ける
   飲み屋、パチンコなどタバコが吸いたくなる場所を避ける、タバコを購入できる場所に近づかない、タバコを吸わない
   人の横に座るなど。

   タバコを勧められた場合の断り方も考えてみましょう。
  ・タバコが吸いたくなったら代わりになる行動をする
   口寂しくなったら、別のもので代用したり(お茶を飲む・野菜スティックをかじる・糖分の少ないガムやあめを口にする
   など
)、スポーツなどの健康にいいことや散歩、趣味などをしたりしてみましょう。
   吸いたくなったら1分間ほど我慢してみることも有用です(吸いたい気持ちは数分で消えます)。
  ・家族や友人・同僚などの協力が得られるようサポート体制をつくる

 

徳島大学の現況   

徳島大学の学生の喫煙率は順調に年々低下傾向です。徳島大学職員の喫煙率も同様に低下を見せています。
これは、本学にかかわるすべての人にとって、快適なキャンパス環境の
維持につながっています。
引き続き、みんなで協力してキャンパス内禁煙に努めましょう。

          

                                                         
                    徳島大学職員の喫煙率
                 (職員定期健康診断問診票より喫煙率を算出)
                       

喫煙は一度始めてしまうと止めるのに努力が必要になります。タバコを吸い始めないようにしましょう。また、禁煙は一人で
行うと困難にぶつかることもあります。保健管理センターでは禁煙のための情報提供・相談を行いサポートを行っています。

=保健管理センターでは禁煙に関する次のような支援を行っています=

保健管理センターでは学生及び教職員の健康増進の一環として禁煙をおススメしており下記を実施しております。

   ・禁煙相談全般       ・呼吸機能検査(要予約)
   ・保険診療で禁煙治療を実施している医療機関の案内
    (参照:徳島県内の禁煙治療に保険が使える医療機関(kinen-map.jp)(一般社団法人日本禁煙学会)

「禁煙支援についてどんなものなのか知りたい」「すぐにでも禁煙したい」「禁煙がなかなかできなくて困って
  いる」など状況は様々と思いますが、禁煙について考える機会となればと思います。是非ご相談ください。

 

 

 

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