登録されてRI施設を利用している方々へ


 RI施設を利用する際は、ラボコート、手袋、個人線量計を必ず着用して実験/研究を行ってください。また、RI施設を利用するときは、各施設で決められていることを遵守し、主任者の指示に従ってください。これは、RI施設を使用する際のルールであり、常識です。また、不明な点があれば、利用者自身の勝手な判断をせず、主任者の指導に従ってください。

 また、システム的に改善すべき点な等がありましたら、まず、主任者に相談してください。利用者の利便性を優先しますと、放射線安全管理は成り立たないことを理解してください。そのためには、利用者自身が放射線安全管理を十分理解する必要があります。なぜ、ラボコートを、手袋を、個人線量計を着用しなければいけないのか、汚染検査をしなければならないかについてです。

 教育訓練でお話しているように、日本では、「放射線障害防止法」や「人事院規則」が制定されており、徳島大学では、「徳島大学における放射線障害の防止に関する管理規則」を定め、各施設は、「放射線障害予防規定」に沿って放射線安全管理がなされています。しかしながら、利用者自身 がこれを遵守しなければ、何の意味もありません。利用者ひとりひとりがルールを守 るべきことは、法律以前のあたりまえのことです。教育訓練を受けてRI施設を利用 している皆さんが規則を知らなかったというようなことは、まったく通用しないこと ですし、非常に恥ずかしいことです。JCOの事故に見られるように、知識がなく理解ができていないために事故が起こっているのは、衆知の事実です。

 これからは、文部科学省(旧科学技術庁)の抜き打ちの立ち入り検査が積極的に行われますし、学内においても相互の施設検査を実施する予定にしています。その際に、利用者の不適切な使用等がありましたら放射線安全管理専門委員会等で報告するとともに、施設の利用停止や教育訓練の再受講等、適当な処置をすることになります。

 


平成13年6月7日