RI利用者は、実験に使用した器具や装置などは、使用前の状態にもどし、発生した廃液・廃棄物を適切に処理し、次に使用する人が、スムーズに使用できるようにしてください。ご協力お願いします。
徳島大学放射性同位元素総合研究室 利用の手引き「RI総研を利用するとき」より
5-5 放射性廃棄物の取扱いについて
(2)放射性(Hot)の廃棄物
a)可燃性固体廃棄物
- 紙類、ポリエチレン濾紙、布類、木片など焼却可能で乾燥可能のもの。
- 可燃性廃棄物は、オレンジ色足踏式室内用廃棄物容器に入れること。
- 廃棄物容器は一杯になる前に、容器からビニール袋(透明)を取り出し、可燃物以外の物が混入していないことを確認の上、放射性廃棄物記録票に必要事項を記入し、1枚目を管理室に提出、2枚目をビニール袋に付けて実験室の前の廊下に出すこと。
b)難燃性固体廃棄物
- プラスチックチューブ、ポリバイアル、ポリシート、ゴム手袋等
- 試験管、バイアル等の残液は抜き取ること。
- 破壊、圧縮をしないこと。
- 難燃性廃棄物は、灰色室内用廃棄物容器に入れること。
- 廃棄物の取り出し、記録等は可燃性廃棄物に準じて行うこと。
c)不燃性固体廃棄物
- ガラス、注射針、シリコン、塩ビ、アルミ箔、陶器、テフロン等
- ガラスバイアル等の中の残液は抜き取る。
- 破壊、圧縮はしないこと。
- 注射針は必ず注射筒からはずし、専用の小容器に入れ容器に針と明記して廃棄すること。
- 不燃性廃棄物は、赤色足踏式室内用廃棄物容器に入れること。
- 廃棄物の取り出し、記録等は可燃性廃棄物に準じて行うこと。
d)動物廃棄物
- 動物の屍体はマイクロ波動物乾燥装置で乾燥処置するため次の条件を満たすこと。
重 量:1kg_4kg
大きさ:230φ×150mm(H)の容器にはいること。
動物の屍体は必ず開腹すること。 - 上記の条件に当てはまらない場合は、管理室の指示に従うこと。
- 乾燥装置は1日に1回しか処理できないため、動物を廃棄するときには事前に予約簿に予約してください。
e)有機液体廃棄物
- 放射性有機廃液は焼却処理するための次の条件を満たすこと。 液体の種類:液体シンチレーションカウンター廃液
核 種:3-H, 14-C, 32-P, 35-S, 45-Ca
放射能濃度:3-H, 14-C, 35-Sは、37Bq/cm3
21-P, 45-Caは、3.7Bq/cm3
化学的条件:濾紙難燃性化合物及び爆発性化合物を含んでいないこと。
pHが5_9であること。
有害金属元素及び化合物を含まないこと。
そ の 他:濾紙等で濾過を行い沈殿物・固形物を除去しておくこと。
水溶性廃液や洗浄液を混入しないこと。 - 燃焼条件より逸脱した廃液については、蒸留、脱水剤によるRIの除去、無機塩による解乳化と脱水等の前処理を行うこと。
- 有機液体廃棄物はRI総研で貸与する6リットルの角型ポリ容器に入れること。
- 廃棄物容器は廃液が一杯になる前に、放射性有機廃液記録票に必要事項を記入し2枚目を容器に付け、1枚目を管理室に提出し指示に従うこと。
- 廃液が少量でも長期間使用しない場合は、上記の方法により処理すること。
- 有機液体廃液容器は、液漏れ等の危険性があるためバットを敷いて使用すること。
f)無機液体廃棄物
- 核種ごとに分類し、pHが5_9であること。
- 高粘度の液体・可燃性液体は入れないこと。
- 無機液体廃棄物は、一時保管室又は保管廃棄室の前の黒色25リットルポリ容器に廃棄し、放射性廃棄物記録票に必要事項を記入し管理室に提出すること。
g)その次のものは保管廃棄容器に収納できないので、事前に取扱主任者に連絡し指示に従うこと。
- 引火点25℃以下の引火性液体
- 酸の含有量が10%以上の強酸性液体
- HB抗原と伝染性病原菌を含むもの
- 貯蔵中腐敗のおそれのあるもの
- 多量の気体を発生させるもの
- 人の屍体およびその部位
(3)放射性及び非放射性廃棄物に関する注意事項
a)廃棄物は放射性及び非放射性廃棄物の分類に従って必ず分類して下さい。
b)放射性及び非放射性廃棄物は廃棄物容器からあふれないように早めに交換して下さい。特に放射性廃棄物は容器からあふれだすと床等の汚染の原因となりますから注意して下さい。
c)放射性及び非放射性廃棄物が廃棄物容器からあふれだしているのを発見した場合は実験室の扉に廃棄物容器(ビニール袋等)の交換を指示する札を掛けるので、すみやかに従って下さい。
d)廃棄物容器(ビニール袋等)の交換の指示後に廃棄物容器から廃棄物があふれだしている場合はユーザー責任者に連絡し交換を指示します。
e)廃棄物容器(可燃物・難燃物・不燃物)は実験室単位です。複数の教室が使用している実験室は代表の教室を実験室の扉の表札に表示して下さい。
5-6 実験室の整理・整頓、清掃について
- 実験室は、当該使用教室で4半期ごとに実験器具・試薬類の整理をし、清掃を行うこと。
- 上記の他、年間に2回(8月と3月を予定)床の洗浄、ワックス塗布を行う。なお、当日は、研究室の使用を停止する。
- 廃液、特に液体シンチレーション廃液は容器破損等が懸念されるため、早めに管理室に連絡し引き渡すこと。
徳島大学放射性同位元素総合研究室使用要領
(使用室の整理整頓)
第6条 研究室使用者は、常に使用室の整理整頓に努めなければならない。
2 前項の使用者が使用を終了したときは、使用室を使用前の状態に復元のいえ、放射線取扱者の点検を受けなければならない。