RI利用者は、実験に使用した器具や装置などは、使用前の状態にもどし、発生した廃液・廃棄物を適切に処理し、
次に使用する人が、スムーズに使用できるようにしてください。
ご協力お願いします。


徳島大学放射線総合センター 利用の手引きより

2 廃棄物の分類・取扱について

 廃棄物は非放射性廃棄物(COLD)と放射性廃棄物(HOT)に分類します。センターで用意した袋に廃棄物を分類して入れて、
 実験終了後にそれぞれの廃棄物容器に入れてください。

センターで用意しているポリ袋

サイズ(寸法) 袋一杯にした時の容量(目安)
65×85cm 40リットル   緑色黄色、透明 
No.20(46×60cm) 20リットル 透明 
No.15(30×45cm)  7リットル 透明
No.12(23×34cm) 3リットル 透明
No.10(18×27cm) 1リットル 透明

1.非放射性廃棄物(COLD)の分類・処理

  容器
可燃物 角型ポリペール(フタ:黄色)   緑色のポリ袋
廃プラスチック類 角型ポリペール(フタ:青色 透明のポリ袋 
ゴム・ガラス・陶磁器・金属類  角型ポリペール(フタ:緑色 透明のポリ袋
資源ごみ(びん類) 青色の丸型ポリペール 透明のポリ袋
感染性廃棄物 感染性廃棄物用段ボール 黄色のポリ袋

センターで用意したポリ袋(透明)にCOLDの廃棄物を分類して入れてください。
・袋を閉じて分野名を記入し、汚染がないことを確認してからCOLDの廃棄物容器に入れてください。

※ COLD の廃棄物容器には、汚染した紙・手袋等のHOT 廃棄物を入れないでください。
※ 必ず残液を抜いてください。びん類やポリ容器はすすいでから廃棄してください。
※ サーベイメータ等で汚染がないことを確認してから廃棄してください。
※ 廃棄物が袋または容器から溢れ出さないように、早めに処理してください。
※ 動物実験に関わったCOLD 廃棄物は、感染性廃棄物として廃棄してください。
※ 動物処理室オートクレーブで滅菌したものは、放射性廃棄物(HOT)として処理してください。

2.放射性廃棄物(HOT)の分類・処理     

  品目 容器
可燃物 紙、布等、ポリエチレンろ紙 黄色廃棄物容器
難燃物 ポリエチレン、プラスチック、酢酸ビニル等 グレー色廃棄物容器 
不燃物 ガラス、陶器、金属、ゴム、シリコン、アクリル、塩ビ等  赤色廃棄物容器
無機液体  水溶性液体で、pH5~9とする 半透明ポリ容器
有機液体 液体シンチレーション廃液 2L角型ポリ容器
動物 動物屍体及びその部位、排泄物  乾燥装置で脱水処理

A)可燃物・難燃物・不燃物の処理方法
 ① センターで用意したポリ袋(透明)に可燃物・難燃物・不燃物を分類して入れてください。
 ② B 棟の廃棄物処理室まで持っていき、廃棄物処理室に置いてあるパソコンで廃棄物の必須データを入力し、
  バーコードシールをポリ袋に貼ってください。
 ③ 廃棄物処理室にある指定の廃棄物容器に入れてください。

 ※ 廃棄物は実験室に放置せず、実験を行った日のうちに処分してください。
 ※ バイアル、チューブ、プレート等の溶液は必ず抜き取ってください。

 ※ 注射針は、廃棄物処理室に置いてある注射針入れに捨ててください。
 ※ 別表「RI 廃棄物(難燃物・不燃物・非圧縮性不燃物)の分類表」(P.18)を参考に、正しく分類してください。
 ※ HOT 廃棄物とCOLD 廃棄物の分類方法は異なるので注意してください。

B)無機廃液の処理方法
 ① 1 日の実験で発生した廃液を廃棄物処理室に持っていき、核種別の適切な容器の廃棄前の重量計の値を読み取る。
 ② 容器に廃液を入れ、廃棄後の重量計の値を読み取り、廃棄重量をもとめる。(重量計には触らないでください!)
 ③ 廃液が容器の肩口(25ℓ)に達したら管理室に連絡してください。
 ④ 廃棄物処理室に置いてあるパソコンで廃棄物の必須データを入力し、バーコードシールをパソコン横の無機液体記録表に貼ってください。

◎廃棄の条件
・有機液体、硝酸を混入しないでください。
・ pH5~9 の範囲とします。ビーカーで扱える量のうちに中和してください。中和に塩素を含む試薬を用いないでください。
・RI 原液などの高濃度無機廃液は、紙に吸収させて、放射性可燃物として廃棄してください。
 多量の場合は管理室に相談してください。
・放射能濃度:2kBq/ml 以下。
  (核種が複数の場合、それぞれの核種の濃度限度の割合の和が1 を超えないこと。)

C)有機廃液(液体シンチレーション廃液)の処理方法
 ① 新システムでの廃棄データ入力時に必要な、ボトル番号をセンターで記入した放射性有機廃液記録表を管理室で受け取り、
   必要事項を記載後、管理区域内のロッカーより有機廃液用ボトルを持っていき、ボトルに取り付け使用してください。
 ② ボトルの使用開始日より1ヵ月程度で廃棄物処理室の所定の場所に置いてください。
 ③ 液量はボトルの肩口までとしてください。
 ④ 廃棄物処理室に置いてあるパソコンで廃棄物の必須データを入力し、容器に添付している有機廃液記録表に
  バーコードシールを貼ってください。
 ※ 液体シンチレーション廃液以外の有機廃液は処理できません。液体シンチレーション廃液以外の有機廃液が出る場合は、
  事前に管理室まで申し出てください。
 ※ 集荷の条件:放射能濃度2kBq/ml 以下
   2kBq/mlを超える有機廃液は集荷できず、希釈処理が必要になりますので、希釈処理料金として
   濃度超過分1kBq/Lあたり10,000円を課金します。可能な限り、濃度限度を超えないようにお願いします。
 ※ 有害物質を含む薬品を使用した器具等の洗浄廃液は、「徳島大学特殊廃液処理手引き」に従って処理してください。

流しで洗浄する前に、
・機器等に付着したゲルは、水で流す前にできるだけ取り除いてください。
・第一次洗浄廃液…有機液体が付着した器具等はエタノール等で洗浄し、廃液は有機廃液用(液シン用)ボトルに回収する。
・第二次洗浄廃液…第一次洗浄を行った器具等や水溶性薬品が付着した器具等を水で洗浄し、廃液は無機液体廃棄物容器に回収する。

D)動物の処理方法
 ① 実験動物の処理は、利用者に行ってもらいます。
 ② 動物屍体を溜めないように、「動物処理マニュアル」に従って処理してください。
 ③ 廃棄作業室に置いてあるパソコンで廃棄物の必須データを入力し、バーコードシールを動物廃棄物記録表に貼ってください。
 ④ 動物実験に伴う廃棄物(血液や組織が付着したものなど)はオートクレーブ等で滅菌してください。
   (管理区域でオートクレーブ滅菌したものはすべて放射性廃棄物です。)
 ⑤ オートクレーブ滅菌後の廃棄物は、バッグごと新しいポリ袋に入れて廃棄してください。

3 実験室の整理・整頓、清掃について

  1. 廃棄物等は実験を行った日に処理し、実験室に溜めないでください。ドラフト内に多量の廃液等を放置しないでください。
     液シン廃液は容器破損等が懸念されるため、早めに処分してください。
  2. 常に、実験台、床、ドラフト等の整理整頓を行い、実験室を良好な状態に保ってください。
  3. 床の洗浄・ワックス塗布を行う場合は、センターの使用を停止します。
  4. センターを利用する全ての分野等は、年度末に不要な物を処分して、整頓された実験室で次年度の実験ができるようにしてください。
     ○卒業される学生の方、異動等で学外へ出られる先生方は…
       使用していたもので、今後は不要になる物を全て処分してください。
     ○センターを初めて利用する方は…
       不要なものを処分してから実験を始めてください。不明な場合は指導教員に尋ねてください。
     ○継続して使用する方は…
       毎年度初めに期間を決めて(5 月中旬頃までを予定)実験室を整理整頓してください。実験室を共同使用している場合は、
       講座間で日程を調整して一緒に掃除するようにしてください。
  5. 器具等を洗浄するとき、第一次、第二次洗浄液は廃液ボトルに回収してください。
     第一次洗浄廃液:有機液体を使用した器具等はエタノール等で洗浄し、洗浄液を有機廃液(液シン)用ボトルに回収する。
     第二次洗浄廃液:第一次洗浄を行った器具等または水溶性の薬品を使用した器具等は水で洗浄し、洗浄液を無機廃液用ボトルに回収する。

徳島大学放射線総合センター使用要領

(使用室の整理整頓)

第6条 センター使用者は、常に使用室の整理整頓に努めなければならない。
2 前項の使用者が使用を終了したときは、使用室を使用前の状態に復元のうえ、放射線取扱主任者の点検を受けなければならない。