平成17年10月1日付けで足立昭夫教授からセンター長を引き継ぎました。前センター長は卓越した管理運営能力を発揮され、大学の放射線安全管理体制が整備されました。平成16年度には、競争的資金によるセンター本館施設・設備の改修、また学内教育研究プロジェクト経費による第3病棟1階の医学研究施設および2階のラジオアイソトープ教育訓練施設の新規整備が実現しました。新教育訓練施設には20名収容の講義室、実習室、準備室が設けられ、放射線業務従事者教育および学部学生実習に使用されています。
センターのスタッフは平成17年4月に学長裁量ポストにより就任した講師1名を加え、教員3名、ヘルスバイオサイエンス技術職員2名、技術補佐員2名の計7名となりました。スタッフはセンター利用者のための教育研究支援、放射線安全管理業務を行うとともに、ラジオアイソトープの応用・管理技術の研究を進め、その成果を利用者の支援に還元すべく努力しています。
ラジオアイソトープは生命科学や理工学の研究に今後も有用なツールであり、センターはその効果的活用のための支援施設です。現在、センターが提供できる設備は基礎的、汎用的なものに限られています。センターはアイソトープ利用のための基盤的な研究環境の提供とともに、将来は、アイソトープを用いた新しい研究技術を開発・導入し、部局横断的なプロジェクトを支えることのできる環境を整える必要があると考えています。
アイソトープの適正な使用と管理については常に社会から厳しい目が向けられています。センターの運営に対する全学の教職員、院生、学部学生の皆様のご協力、ご理解、ご支援をお願い申し上げます。