学際的プロジェクト研究

平成12年度研究高度化設備費(公募分)について徳島大学に提出いたしました。


研究テーマ:ナノ構造をもつ高機能性物質に関する基礎研究とその応用          

研究組織:

 

所属学部等

職名・氏名

専門分野・研究テーマ

アイソトープ総合センター

医学部・医学科・放射線医学講座

◎教授・西谷 弘  放射線診断学(高次機能画像情報の臨床応用)
アイソトープ総合センター 助教授・三好弘一 放射線化学(シリカナノバブルに関する研究)

工学部・化学応用工学科・物質機能化学講座

            物質合成化学講座

 

 

      生物工学科・生物機能工学講座 

助教授・金崎英二 

助教授・河村保彦

講 師・南川慶二

助 手・西内優騎

教授・堀 均 

講師・永澤秀子

物理化学(新規な層状化合物の合成と物性の研究)

有機化学(フラーレン分子の誘導体化と機能開発)

有機材料化学(溶液内高分子の分子運動解析)

有機化学(立体選択的複素環合成法の研究)

化学生物学(癌治療増感法での制癌剤分子設計)

生物有機化学(腫瘍細胞における生物応答修飾物質・低酸素性細胞化学修飾剤の創製)

医療技術短期大学部・診療放射線技術学科

教授・竹川佳宏

教授・前澤 博

助手・阪間 稔 

放射線腫瘍学(癌の放射線治療)

放射線生物学(単色軟X線誘発内殻電離の生物学的効果)

核・放射化学(新中性子不足アクチノイド核種の探索とその壊変特性に関する研究)

研究組織における研究計画等:
 本研究組織は、ナノ構造を有する高次機能性材料を調製し、その物理化学的特性を明らかにするとともに、化学、生物、薬学、医学の各分野に応用することを目的とする。当研究組織では、シリカナノバブル、フラーレン分子、層状化合物などナノマテリアルの調製とその物理化学的特性に関する研究が、構成研究者等によってすでに展開されていること、、癌の放射線治療や、制癌剤と放射線増感剤の設計と合成に関する研究、単色軟X線の生物学的効果についての研究も個々に展開され、さらに、高次機能画像情報の臨床応用への研究も行われている。このように、本研究組織が、本研究テーマのもとに組織されたことは最も適当なことである。ナノマテリアルに高次機能性を持たせるためには、ナノ構造を構築するのみならず、ナノ領域での反応場を創出し、分子レベルでの分子認識と分子制御、分子デザインを行いたいと考えている。そのため、近接場原子間力顕微鏡により分子レベルでの観測と分析を行うとともに、時間分解測光システムにより、個々の分子の励起挙動をみることで、どの分子が実際の反応に寄与しているかを知ることができる。自己遮蔽型γ線照射装置による放射線照射は、安全にかつ大量にラジカルを生成させることができるとともに、ナノマテリアルのデザインを容易に行うことができる

要求した研究設備:ガンマ線照射・ナノ構造分析システム

1 ガンマ線照射装置    試料へのガンマ線照射          

2 近接場分光原子間力   ナノ構造の観察と分析顕微鏡システム

3 時間分解測光システム  ナノ構造からの蛍光測光 

共同利用する研究組織:

 

研究組織の代表職名・氏名

学部・学科等

専門分野(主たる研究内容)

教授・田中 均 

工学部・光応用工学科 高分子化学 (機能材料の合成と評価)

教授・馬場嘉信

薬学部・製薬化学科 薬品物理化学 (DNAの単一マニュピュレーションに関する研究)

教授・桑折範彦

総合科学部・自然システム学科  原子核物理学(原子核反応の研究)