放射線総合センター長(併)教授 三 好 弘 一
令和6年4月1日~令和8年3月31日
第4 期中期目標・中期計画に沿って、放射線総合センターの外部資金の確保、研究支援、放射線安全管理・安全教育訓練体制、社会貢献に向けた施策を実施するとともに放射線安全管理に資する人材育成を進めていきたいと思います。
外部資金の確保
利用料金や受託測定に関する規則改正や予約システムのクラウド版等を整備した結果、令和4 年度に受託測定1 件、令和5 年度に知財収入1 件獲得しました。引き続き、教育訓練並びに放射線関連測定の受託による外部資金確保を進めていきたいと思います。そのための有効な研究開発を進めて参ります。
研究支援
動物PET/CT 施設と連携してセンターで新規のPET 核種の合成実験と分析を行い、動物PET/CT 施設でPET 核種を使用するという体制を整備した結果、令和5 年度からCu-64 の使用が始まりました。引き続き、高レベルRI 利用研究の推進と安全な利用に関する研究開発を行っていきたいと思います。これらに基づく学内外への安全管理情報提供を行って参ります。
放射線安全管理・安全教育訓練体制
令和5 年度に法令改正への対応と測定信頼性確保に係るシステム構築と校正装置の試作を行うとともに、放射線安全管理に係る文書の電子化・システム化により関連文書のペーパーレス化を実現しました。更新と運用を適切に行うとともに、放射線安全管理に携わる人材を持続的に育成するために、サーベイメータや電子線量計の確認校正研修会等を開催します。引き続き、教育訓練e-Learning の充実に向けた研究開発を行って参ります。
社会貢献
ファミリーサイエンス教室、サイエンスクラブ、サイエンスセミナー、マンスリー放射線講座の充実と実施による一般の方への放射線の情報提供を引き続き行なっていきたいと思います。放射線理解のための簡単な実験を含むパッケージを研究開発して参ります。
皆様のご理解とご支援、ご協力を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。