社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラムとは

文部科学省では、大学における教育研究資源を活用した、社会人の再就職やキャリアアップ等に資する実践的教育への取組を推進する「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」を平成19年度から委託事業としています。
徳島大学薬学部では平成20年度の公募に対し、「既卒薬剤師のキャリアアップを目指した教育支援プログラムの構築」という事業名で応募し、採択されました。

◆文部科学省のホームページ◆

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応募の契機

平成24年度から6年制薬学教育課程を修めた薬剤師の卒業が始まります。これら新制度の卒業生は従来の薬剤師(4年制薬学教育)とは大学における臨床教育において大きな違いがあることから、大学としては既卒の(4年制)薬剤師に対して臨床適応能力の向上を目指した自学自習の場を提供することを目指し、本事業を提案いたしました。

どのような取り組みか

本事業では、本学薬学部の臨床薬学講座と臨床薬学実務教育室が中心となり、文部科学省が提案したプログラムの対象者である主に離退職した薬剤師を対象とし、臨床薬学の基礎知識を習得する学びなおしの基礎コース(Aコース)、および現職の薬剤師を対象とした、代表的な120例の疾患に基づいた症例検討演習によりキャリアアップを目指す応用コース(Bコース)を設定します。
各コースは1年間とし、e-ラーニングにより開講し、さらにスクーリングとして、年2回程度公開講座や、希望者には徳島大学薬学部模擬薬局および医学部クリニカルスキルラボラトリーでの実習を行うことを目指しています。各コースの修了者には薬学部内に設置する「既卒薬剤師キャリアアップ委員会」が理解度について評価とアドバイスを行い、修了証を交付することとなっています。(図参照)

取り組みの中身

薬学部では本取り組みの前に「文部科学省による平成18年度「地域医療等社会的ニーズに対応した質の高い医療人養成プログラム」(医療人GP)」に採択され、その事業の一環として先進的米国薬学教育実践者である米国ウェストバージニア大学のTerry Schwinghammer博士を本学に招聘する機会を得ました。
その際、博士の著書で全米の薬学関係者の自学自習書として最も広く使われている「Pharmacotherapy casebook」を是非本学の薬学教育に使用したい旨を申し入れ、博士本人と出版社の両者に快諾をいただき、その結果日本語版への翻訳とウェブ上での使用許可を得ることが出来ました。
本事業のBコースは、この「Pharmacotherapy casebook」を基にした一般の病院や薬局で遭遇する約120の代表的な疾患について、疾病の基礎から処方の組み立てまで、体系的に学べることを目指して鋭意日本の医療事情に合わせた内容の改変に取り組んでいる所です。

取り組みの現状

Aコース・Bコースともにe-ラーニングで全てを行うため、現在本学内に専用のサーバーを設置する準備を進めています。また本事業を円滑に進めるため、技術補佐員2名を新たに採用してコンテンツの作成を行っています。
v本事業のうちAコースは平成21年度より参加者の募集を開始し、Bコースについてもコンテンツの作成ができ次第、随時開始する予定です(詳しい取り組み内容および募集内容等については、本ホームページ上にてお知らせいたしますので、今しばらくお待ち下さい)。
本事業では薬学部同窓会組織(薬友会)にもご協力を頂き、コンテンツの内容や運営についてご意見をいただくことにしています。

本学薬学部における事業実施体制

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事業の進捗状況(2009年1月中旬)

  1. イラストの作成について
    eラーニングでは、小さな画面に大量の文字情報を載せることは不可能なことと、学習者の興味を継続してもらうことを念頭に、出来る限りイラストを多用したeラーニングの原稿を作成することと致しました。
  2. ホームページの構成について
    新たにeラーニングのためのパッケージソフトを購入すると、不要な機能が多いことや、操作が煩雑でコンテンツを作成する場合にも手間がかかることを憂慮し、今回は出来るだけシンプルな機能に特化したホームページの作成を行うことと致しました。
    また、将来の学内の学生に対する「ケーススタディ」へ利用することも考え、学部内の出席管理システムとの統合も考慮し、ホームページの作成を行いました。
  3. スライド原稿について
    eラーニングで用いるスライド原稿は、講義で汎用されているMicrosoft社のPowerpointを用いることといたしました。
    Powerpointの原稿を、ホームページ用のファイルに変換し、使用します。
  4. 音声データの作成
    今回のeラーニングでは、スライドだけではなく音声データ+テキストスクロールも付加したコンテンツを作成する計画です。
    その理由として、画面上では記述できる文字数に制限があること、および強調したいことを音声データであれば繰り返して話すことが可能と考えたからです。
    そして、今回のeラーニングでは合成音声を導入することを計画しています。
    その理由は、医療に関する情報は進歩が早く、2年前の情報は既に時代遅れと言わざるを得ません。例えば用法・用量の変更、効能の追加、剤形の変更、治療ガイドラインの変更、等々、変更が頻繁になされています。
    そうした状況に対応するためには、eラーニングのコンテンツも、例えば60分の講義が連続マイク収録されていると、1カ所変更するたびに60分の収録を行う必要があり、メンテナンスに多大の労力がかかることが予想できたからです。
    そのため、個々のスライド毎に読み上げテキストを作成し、それをeラーニングのスライド閲覧に合わせて再生するシステムを構築しています。
    こうすることにより、1カ所の変更がある場合でも該当のスライドとテキストファイルを編集するだけで作業が完了することとなり、メンテナンス性が格段に向上いたします。
    それと同時に、読み上げているテキストも、パソコン画面の下部で表示することで、目と耳を使った効率的なeラーニングシステムを準備しています。

平成20年度「大学教育改革プログラム合同フォーラム」ポスターセッションで、本取組を発表してきました

場所:パシフィコ横浜
日時:平成21年1月13日、午前10時~午後4時
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以下に、その時の資料を紹介します。

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