教育理念

 

 

1)薬学部の教育理念

 

  

医療技術の高度化,医薬分業の進展等に伴い,医療の担い手としての高い資質を持つ薬剤師の養成が必要とされている。同時に,基礎研究を出発点とする歴史的背景を持ち,世界的にも高い評価を得ている我が国の薬学研究における次世代の研究者の育成は,薬学教育の両輪として必要であり欠かせないものである。

 本薬学部では,生命科学を基盤とする薬学を研究・教授することを通して,薬の専門家としての知的・技術的基盤形成に必要な教育と深く医療に関わる使命感と倫理観を持たせる教育を行い,以って,人類の福祉と健康に貢献する人材を育てることを理念として,薬剤師養成のための専門教育を行うことを目的とする6年制の「薬学科」と創薬・製薬科学の研究者養成のための専門基礎教育を行うことを目的とする4年制の「創製薬科学科」を設置した。

 

 「薬学科」では医療人として国民の命を守り,健康を確保するという重大な任務を負う人材を養成することを基本とし,社会から望まれる薬剤師の養成を実現するため,基礎的な知識・技能はもとより,豊かな人間性,高い生命倫理観,医療人としての教養,課題発見能力と問題解決能力,生涯にわたる研究心,現場で通用する実践力,コ・メディカルスタッフとしての自覚と能力,国民の健康を守る意識,将来にわたる学習意欲を有する人材を養成する。

 

 「創製薬科学科」では,1922年創立以来80余年に渡り一貫した創設理念である「新薬の創製を目指す」伝統により培われた「創薬学科」を標榜する教育・研究を基盤とし,医薬品をとおし国民の命を守り,健康を確保するという重大な任務を負う人材を養成することを基本として,薬学の基礎知識・技能はもとより,豊かな人間性,医療にかかわるものとしての高い倫理観と教養,課題発見能力と問題解決能力,生涯にわたる学習意欲を有し,世界の生命科学,創薬科学に貢献する人材を養成する。

 

 両学科共に、幅広い知識と技能を身につけ多様な薬学の分野で連携・対応し得る能力を持ち、自らの活躍できる場を積極的に開拓できる可能性を持った人材の社会への輩出を目指している。この様な人材を本薬学部では「インタラクティブYAKUGAKUJIN」と呼んでいる。

 

学部2学科教育の特徴を大学院まで継続し、ともに薬学専攻と創薬科学専攻の2専攻それぞれの分野で学部・大学院一貫教育を目指すとともに、各専攻の目的に特化した特徴ある教育カリキュラムを設定し、他分野の理解を深める教育を行う。研究指導に関しては、学生個人の感性を高めさせ、想像力を豊かにし、創造力と研究能力を発揮しうる人材の育成を心がけ、学生の研究意欲の増進を図る。

 

 

2)大学院薬科学教育部の理念

 

創薬科学専攻

 

分子設計及び分子機能、医薬分子創製、環境資源科学などの講義ならびにゲノムインフォマティックスや分子科学計算に基づく創薬ターゲット分子の探索、精密有機合成化学による新規有機化学反応の開発、天然医薬資源の探索とその生成機構の解明などの研究指導を通して先進的な創薬・製薬技術の開発に携わる研究者・技術者の養成を目指す。

薬学専攻

 

高度に進化する医療に対応する先端的医療薬学教育および薬物治療の向上と副作用・薬害防止を目指した薬物体内動態制御法、薬物治療ターゲットの探索、個別薬物治療法の確立および臨床と連携したトランスレーショナル・リサーチなどの研究指導を通して、医療の最先端で活躍できる研究実践能力を持った指導的薬剤師と、新規医薬品の応用創薬およびレギュラトリーサイエンスに関わる医療薬学研究者の養成を目指す。

 

 

3)学科配属等について

 

 

本学部では、6年制学科「薬学科・定員40名」と4年制学科「創製薬科学科・定員40名」を設置している。薬学科は、医療人としての志の高い、薬剤師養成の為の薬学教育を主目とする。創製薬科学科は、社会の多様なニーズに応えるため薬学の基礎知識を持って、企業の医薬情報担当者や医薬品販売に携わる人材並びに大学院に進み、製薬企業や大学で研究・開発に携わる人材の養成を目的とする。多様な薬学生の進路を考慮し、本学部では学生が入学後、薬学の基本(コア)を十分に学んだ後、本人の希望や能力・適正に応じ、より的確な進路に進むことが、本人の将来に対し最適であると判断し、入学時に学科振り分けを行わない一括入学を実施している。 

学生は入学後、同一カリキュラムに基づき全学共通教育と有機系、生物系、物理系、臨床系の薬学基礎(コア)科目を3年前期まで学ぶ。このことにより、薬学を修める者としての学問上の基礎が高いレベルで身に付き、薬学科又は創製薬科学科のどちらに進んでも課題に円滑に取り組む事が出来るようになる。学生は3年半薬学の基礎を学びながら、入学時からクラス担任やアドバイザーに相談して助言・指導を受け自分の将来を考えて、進みたい学科を決めることが出来る。