研究テーマ4

中空キャピラリーイオンクロマトグラフ

 

イオンクロマトグラフィーは,環境試料に含まれるイオン成分の多成分同時定量法として,最も有用な分離分析法の一つである。近年注目されているモノリスカラムは,粒子充填型カラムに比べて,低圧での送液が可能であり大型の高圧ポンプを必要としない。しかし,既に報告されているモノリスカラムを用いたイオンクロマトグラフは,ベースラインが不安定であるとともにバックグランドレベルが高く,目的試料の検出限界については述べられていない。また,中空キャピラリーカラムも低圧での送液が可能であるが,測定対象イオンとイオン交換基の接触面積が小さいため,カラムの分離能が極めて低く,中空キャピラリーカラムを環境微量成分の現場分析に用いた報告はない。

本研究では,高分離能を有する中空キャピラリーカラムを製作し,これまでに開発してきたオンライン溶離液発生装置等を集積することにより,現場分析型イオンクロマトグラフの構築を検討している。