個別化医療に向けた薬剤応答性関連遺伝子の同定

医薬品適正使用に有益な情報を提供することを目的とし、医学部の講座の協力の下、医療情報システムを使用し、医薬品使用による有効性・安全性の評価と、それらに影響を与える遺伝子の同定を行っている。

1)シタラビン、ビンクリスチン、並びに抗菌剤投与による副作用発現に関与する遺伝子の同定

シタラビンは急性白血病の治療に使用されている抗がん剤である。しかし、アレルギー、発疹、肝障害などの副作用が発現することがある。またシタラビンの大量療法は結膜炎などの眼症状や、発熱、筋肉痛などを引き起こす「シタラビン症候群」が発現することもある。

ビンクリスチンは急性白血病、悪性リンパ腫など、さまざまながんの治療に使用されている抗がん剤である。しかし、便秘、神経障害などの副作用が発現することもあり、思い場合は治療を中止しなければならないこともある。

抗菌剤は細菌を殺し、増殖を防ぐ効果があるが、皮疹やアレルギー、痙攣、腎機能障害など重篤な副作用を引き起こすことがある。

従って、予め副作用の発現を予測することができれば、安全な薬物治療の実施が可能である。これら医薬品の副作用発現に関与する遺伝子を同定することで、薬を服用する前に遺伝子を調べることで、個人個人の体質に合わせた有効かつ安全な薬物治療が行えることを目指しています。

 

 

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