学部生へ

ここでは生薬学研究室が受け持つ授業・実習内容等について紹介いたします。
(見ていればの話ですが)高校生などの生徒さんにも、どんな内容の授業をしているかなど参考にしていただければ幸いです。
※平成24年度の情報です。カリキュラムの改変により、開講時期及び内容が変更される場合があります。各自、シラバスの要項に従ってください

 

授業について

  • 天然医薬品学1・2 (2年生前期・後期) 各1単位
  • 天然医薬品学3 (3年生前期) 1単位
  • 統合医療(4年前期)1単位

 

本授業では、生薬とは何か、漢方薬とは何か、生薬に含まれる成分の構造、その成分は自然界ではどのようにして作られるのか、その成分はどのようにして取り出し、医薬品に利用されているかについて総論的に勉強します。

 

テキスト参考書

天然医薬品学1・2・3

高石喜久他「薬学生のための薬用植物学入門・生薬学テキスト」(廣川書店)

高石喜久他「薬学生のための天然物化学テキスト」(廣川書店)

統合医療

高石喜久他「薬学生のための薬用植物学入門・生薬学テキスト」(廣川書店)

高石喜久他「薬学生のための天然物化学テキスト」(廣川書店)

プリント、資料など

 

試験で評価する。

 

天然医薬品学12年生前期(両科必須)
天然医薬品学1・2は関連ある教科である。
天然医薬品学1では主に生薬についての概要、原料となる薬用植物、植物以外の医薬品資源について学ぶ。次いで生薬に含まれる成分の化学構造及び、生合成について学ぶ。
天然医薬品学22年生後期(両科必修)
天然医薬品学2は天然医薬品学1に引き続きの講義となる。従って講義項目が授業の進行次第では前後することもある。
天然医薬品学2では医薬品として使用されている天然有機化合物、伝統医学、民族植物学、天然物質の取り扱い方、抗生物質、発酵における医薬品生産について学ぶ。
天然医薬品学33年生前期(薬学科必修,創薬化学科選択)

天然医薬品学3と統合医療は関連ある教科である。

天然医薬品学3では医療の現場で使用されている生薬・漢方薬について理解するために漢方医学の考え方、代表的な漢方処方の適用、薬効評価法などについて学ぶ。

統合医療 4年生前期(薬学科選択)
統合医療は、現代西洋医学(通常医療)と補完代替医療を組み合わせることによって、患者さんの身体と精神を総合的に考えて行う医療である。近年話題になっているサプリメントなどを含む補完代替医療のエビデンス等を理解するとともに、その意義を学ぶ。

 

受講者へのメッセージ

天然に存在する物質を私たちは医薬品、健康食品、サプリメントなど様々な形で利用しています。天然医薬品学はこうした我々の生活に多大な恩恵をもたらしてくれる天然物について学ぶものです。天然物化学を中心とした最新の学問(天然物の構造、生合成経路、構造決定法など)と共に、商品としての生薬(どのように使用するのか、何に効くのか)も学びます。ある程度の知識として生薬を覚える必要もあります。また、漢方についての知識も必要です。最近、市民の健康に対する関心が高く、生薬、民間薬、健康食品についてよく知っています。薬剤師には市民に正しい知識を教える必要があります。この天然医薬品学の講義を通じて、天然物および天然由来医薬品の魅力を知りましょう。

 

実習について

有機化学実習42年生・前期:7月頃(両科必須1単位)

生薬学・薬用植物学に関する実習です。この実習では、漢方方剤の原料である多数の生薬を観察し、さらにこれらの組織検鏡、化学的鑑定法について学習することにより、生薬を適切に使用することが可能な知識、能力を養うことを目的としています。さらに、多くの薬用植物に接し、それらの観察や学習を通して、民間薬などに対する適切な指導ができる知識を修得します。

 

ずらっと並んだ生薬の標本。まずは名前と形をを覚えます。

 

標本の細胞学的な観察+スケッチ。とても目にきます。

 

炎天下の薬草園実習。真剣に生薬の生の姿を観察です。

 

授業項目

  1. 薬用植物の観察
  2. 外観による生薬の鑑定
  3. 内部形態の観察
  4. 局方生薬の確認試験

テキスト・参考書

【生薬確認試験法一般】
日本薬局方解説書(日本公定書協会・廣川書店)
日本薬局方外生薬規格(原田正敏他・薬事日報社)
生薬学の参考書
生薬学(北川勲他・廣川書店)
生薬学(三橋博他・南江堂)
生薬学概論(難波恒雄他・南江堂)
原色和漢薬図鑑 上下(難波恒雄他・保育社)
【薬用植物学の参考書】
薬用植物学(西岡五夫他・廣川書店)
薬用植物学(幾瀬マサ他・廣川書店)
薬用植物学(木村孟淳他・南江堂)
【薬用植物図鑑】
原色牧野和漢薬草大圖鑑(難波恒雄監修・北隆館)
原色日本薬用植物図鑑(木村孟淳他・保育社)
【一般の植物図鑑】
学生版 牧野日本植物図鑑(牧野富太郎・北隆館:比較的購入しやすく手頃な図鑑です)
牧野新日本植物圖鑑(牧野富太郎・北隆館)
日本の野生植物 草本・木本(佐竹義輔他・平凡社:フィールド版もあります)

 

受講者へのメッセージ

生薬学は、植物組織学、天然物化学など広い範囲を包括する分野です。これまでに皆さんが学習した生薬学の知識はもとより、すでに実習で学習している有機化学的知識,顕微鏡の操作法などは十分習得されていることを前提に実習を進めますので、知識が曖昧なところはもう一度確認しておく必要があります。

 

成績評価基準・方法

出席と中間に行われる試験、およびレポート。

試験は鑑定の試験ですので毎回必ず出席しなければ解答ができません。したがって、欠席の場合は別に日時を改めてその実習を行ってもらいます。

 

質問があればいつでも5階の東端へ来て下さい。関係する本もたくさんあります。

最終更新日:2009年3月3日