ようこそ!代謝栄養学分野へ

2016年1月8日

 

 

                  ★ ようこそ、代謝栄養学分野へ ★

 

 

1.教室の沿革

 

 昭和41年4月に特殊栄養学講座が開設され、初代教授に白井伊三郎先生が就任された。

昭和49年に白井先生が国立善通寺病院院長として転出され、新山喜昭先生が二代目教授に就任された。

新山先生は平成6年までの約20年間、本教室の教授としてご活躍されたが、同年に定年退職された。

平成6年に中屋豊先生が三代目教授として就任された。本教室は平成16年に、大学院の再編とともに

教室名を「代謝栄養学分野」と改名したが、中屋先生は平成25年9月までの約20年間、

教室の運営に尽力され、同年に退職された。

平成27年現在は阪上浩教授、原田永勝講師、堤理恵助教、および鈴江夢実技術補佐員の3名で運営している。

 

2.研究 ~糖尿病・肥満に関する研究~

 

 2型糖尿病の病態解明や新規治療法の開発を目的として、肥満に焦点を当てて研究している。

2型糖尿病の激増の主因として肥満症患者の増加が挙げられるが、

脂肪組織を形成する主な細胞の一つである脂肪細胞の発生・増殖・分化機構、

肥大化や細胞死制御機構の解明から脂肪細胞の生活史の全容を明らかとすることで、

新たな肥満・糖尿病病態治療法の確立を目指している。

特に、生体中の中性脂肪合成経路(グリセロール3-リン酸経路)の初期段階で働くグリセロール-3-リン酸

アシルトランスフェラーゼにはGPAT1~GPAT4の4つのアイソフォームが同定されているが、その中のGPAT2を発見した。

また、ヒトにおけるGPAT1遺伝子の転写調節機構の一端を明らかにした。

GPAT遺伝子の発現を増加させる脂質合成転写因子SREBP1についても、

新規アイソフォームであるSREBP1を△を発見し、

現在はSREBP1△の発現調節機構と生活習慣病発症との関連性について研究を行っている。

またアディポサイトカインなどの液性因子に着目して、中枢における運動制御機構の末梢シグナルの役割解明を目指している。

さらに肥満病態のみならず動脈硬化の発症における摂取脂肪酸の組成に着目して、新たな機能を有する脂肪酸の同定を試みている。

すなわちエネルギー過剰病態である肥満・糖尿病に対して、脂肪酸・運動・栄養の各観点から、

臨床応用可能な研究基盤の確立を目指している。

一方、臨床栄養学に関しては、徳島大学糖尿病臨床研究センターや膠原病内科とともに

糖尿病や関節リウマチへの新規な栄養学的介入を目指し共同研究も進めている。