食品機能学分野についての紹介

2017年8月28日

ご挨拶

  201611より、食品機能学分野の教授を担当している河合です当分野では、「健康第一」 「自由と責任」 をスローガンに、日々の研究活動を通じて、それぞれのメンバーが健全かつ自由な発想のもとで目標に向かって力をつけていけるような研究室運営を目指しています 2016年12月より叶奈緒美・助教、2017年1月より大西康太・助教も加わり、研究室としての新たなスタートを切ったところです。当分野の教員は3名とも農芸化学を基盤とする食品化学領域の出身です。農芸化学的観点、つまり化合物あるいは分子を化学的に見つめながら、生命科学の本質を追究する姿勢を基本に、医学・栄養学という本学科の素晴らしい環境とも融合しながら、当分野独自の食品機能性研究を確立できるよう研究室一丸となって進んでいきたいと考えています。共同研究や人材交流も積極的に行なっていきたいと考えておりますので、食品の機能性と健康(や老化・疾病)との関連に興味のある方は、是非ともお気軽にお問い合わせください。

 

教室の沿革

  食品機能学分野は、食品学講座として昭和40年4月に開設され、初代教授として吉田昭教授が就任されました。吉田教授は昭和47年5月に名古屋大学農学部に転出され、同年11月から平成4年3月まで佐々岡啓教授が本講座を担当されました。佐々岡教授の定年退官後は、同年5月より小川正教授が本講座を引き継がれました。平成10年4月小川教授の京都大学食糧科学研究所転出に伴い、平成11年1月より寺尾純二教授が就任されました。その後、平成16年4月には国立大学法人化と同時に実施された大学院部局化により、大学院ヘルスバイオサイエンス研究部「食品機能学分野」に名称変更しました。吉田教授時代のタンパク質・食物繊維研究に始まって、佐々岡教授による特殊アミノ酸、小川教授により食品アレルゲン、寺尾教授による酸化ストレス・食品抗酸化成分研究など、これまでに大きな成果が生み出されています。平成28年3月に寺尾教授が定年退職された後、同年11月より河合慶親が教授として当分野を担当しています。

(徳島大学医学部栄養学科創設50周年記念誌より一部抜粋)

 

 

教育と研究

  学部教育では、食品科学に関連する講義・演習(食品学基礎、食品プロセス学、食品素材学、食品衛生学、栄養英語、食品健康学演習)および実験実習(食品学実験、食品プロセス学実習、食品衛生学実習)を担当しており、特に「化学」を基盤とした観点からも栄養学について考えることができる管理栄養士の育成を目指しています。大学院教育では、食品機能学特論や学部横断型科目の「健康食品・漢方」「生命倫理入門」などを担当しており、ヒトの健康に対して食品科学が担う役割について、化学的な観点に加えて生物学的視点からも捉えることのできる人材の育成を目指しています。研究面では、ヒトの老化・疾病あるいは生体の恒常性維持に関わる仕組みや関連する生体分子に対して、食品に含まれる活性成分がどのように作用するかについての化学生物学研究を通じて、ヒトの健康に貢献する食品成分とその活用法の提案を目指しています。

 

  また、農業体験を通じて「植物」自体がどのように生育し、食品として活用されているかについて考える機会を設けています。日々の研究活動に加えて、こうした課外活動や学会発表などの経験も通じて、学生さんの個の力を高めていきたいと考えています。