2010年を迎えて  教授 二川 健

2011年10月17日

「坂の上の雲」を目指している我が研究室について

昨年最後の研究室のデータ会で尋ねましたが、司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読んだ学生が少なかったのは少し残念でした。ぜひ読んでください。明治という国家がどのように作られ、どのような人物がそれに参画していったかがよくわかります。
皆さんは研究を始めたばかりであり、また皆さんの所属している研究室は、新体制となり2年半が過ぎたところです。まだまだ登っていかなければなりません。今の日本は、これから先、下っていく局面が多くなると思います。しかし、だからといって皆さんのような若者までが下を向いて“世の中の流れだから仕方ない”と諦めていては、駄目なのです。確かに生きにくい時代ですが、上を向いて一歩一歩、歩んでいきましょう。

 

「まことに小さな国が、開花期を迎えようとしている。」

2010年も就職は非常に厳しいと思いますが、貧しくとも明治人が上を目指して頑張ったように、我が研究室で学んだ知識と経験を生かして、活躍してください。
その皆さんの努力が実るように、数年後には「まことに小さな研究室が、開花期を迎えようとしている。」と言えるように私も研究室の運営の方向を誤らないよう努力していきます。我々と同じ筋肉の研究で一時代を築かれた大沢先生がNatureメンター(ドイツ語で優秀な指導者という意味)賞を受賞されたニュースをきっかけに、大沢先生の著書「飄々楽学(ひょうひょうらくがく)」を昨年末読みました。研究者どうしの人間的な関わり合いや新しい学問の分野はどうやって生まれるのかがよくわかりました。優秀な人材を多数輩出し“大沢牧場”と呼ばれた大沢研究室には到底及びませんが、私も退職時“二川培地”と呼ばれるような研究室を目指したいです。(誰だ?必要最小限の栄養素しか入っていませんと言ってるやつは!?(笑))

 

日英同盟

次回のNHKドラマの「坂の上の雲」は日英同盟がテーマです(今年の年末に放送されます)。この同盟は、日本が自分の意志で、かつ対等の立場で結んだ最初の外国との同盟であります。この条約が結ばれていた間、日本の成長は著しく、負け戦もありませんでした。我が研究室(徳島大学)が今年宇宙実験を行うことが縁で、JAXA(宇宙航空研究開発機構)との連携を強めつつあります。幸いなことに我が研究室の卒業生もJAXAで働くようになりそうです。この連携強化が、我が研究室(徳島大学)にとっての日英同盟になるように発展させていきたいと思っています。

 

もちろん身体とこころの健康あっての研究(仕事)です。
体調管理をきっちりとして、今年も良い年になるよう頑張りましょう。

 

2010年1月
徳島大学・大学院ヘルスバイオサイエンス研究部・生体栄養学
教授 二川 健