卒後研修プログラム 耳鼻咽喉科・頭頸部外科とは

2011年10月19日

耳鼻咽喉科・頭頸部外科とは

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耳鼻咽喉科・頭頸部外科は、他の医療分野と異なる特徴ある科です。その理由は、耳鼻咽喉科が臓器別ではなく、頭頸部という部位によって分類された科だからです。すなわち、頭頸部の眼球と脳脊髄を除く全ての疾患を扱うことから、耳鼻咽喉科・頭頸部外科と呼ばれています。

耳鼻咽喉科は気道である鼻、口腔、咽頭、喉頭、気管の疾患を扱います。また、食物の通路である口腔、咽頭、食道も耳鼻咽喉科の担当領域です。このように、耳鼻咽喉科は呼吸、嚥下という生命維持に不可欠な機能とその障害を扱い、治療する科なのです。

耳鼻咽喉科はまた、聴覚、平衡覚、味覚、嗅覚などの多くの感覚器を扱う科です。同時に、発声器官や顔面神経などの運動器も扱います。聴覚と発声は最も重要なコミュニケーション手段であると同時に、好きな音楽を聞いたり歌ったりする楽しみに必要な機能です。このような感覚、発声、顔面神経による喜怒哀楽の表現は、生命の維持に必須ではありませんが、人にとって必要不可欠な機能と言えます。耳鼻咽喉科は、患者さんが大いに楽しい人生を送るための手助けを行うことのできる科でもあるのです。

耳鼻咽喉科では、頭頸部癌の切除再建術、聴力改善手術や音声外科といったの機能再建手術などの外科的治療だけでなく、アレルギー性鼻炎やめまいといった内科的治療が中心となる疾患も扱っています。小児の患者も多く、小児耳鼻咽喉科というsubspecialtyもあります。このように耳鼻咽喉科・頭頸部外科の担当範囲は、想像以上に広く、興味の尽きることはありません。耳鼻咽喉科・頭頸部外科を卒後臨床研修の選択科目にぜひ、選択していただきたいと思います。