新型内視鏡の開発

2011年10月18日

新型内視鏡1新型内視鏡2

 

徳大耳鼻科では新しい形状記憶型撓性咽喉頭内視鏡を開発しており、特許申請を完了しています。また、徳島大学病院倫理委員会の承認を得て、すでに患者さんの診察に使用しています。その結果を金沢での耳鼻咽喉科臨床学会で田村助教授が発表し、大きな反響がありました。現在は、科学技術振興財団のシーズ発掘試験研究費を得て、試作機を作成してもらったマイクロニクス社と共同で改良を進めています。さらに、経済産業省のグラントを申請中であり、薬事法上の承認を得たいと考えています。

 

新型内視鏡3新型内視鏡4

 

この内視鏡の新規性は、第1に術者が一人で内視鏡の鉗子操作(右手)と患者の舌引き操作(左手)ができ、局所所見がワイヤレスのモニターで観察でき、同時に記録もできる点です。新規性の第2は、内視鏡のプローブが硬性と撓性の中間の硬さであり、手術に最適の形状に変形させ、手術中はその形状を維持できる点です。新規制の第3は、CCDカメラと鉗子の相対的な位置を最適に設定でき、さらにその位置で鉗子の刃先の方向を自由に設定できる点です。

新型内視鏡5

 

この形状記憶型撓性咽喉頭内視鏡が完成すれば、入院の上、全身麻酔下での喉頭微細術が必要であった患者さんの一部、あるいはかなりの部分が、日帰り手術で可能になるかもしれません。新型内視鏡は手術機器として開発を進めていますが、舌根部などの異物摘出にも威力を発揮すると考えています。さらに、鉗子チャンネルを使用しないで咽喉等の観察、記録用にも使用できます。勤務医だけでなく、開業の先生にも使っていただける内視鏡に育てて生きたいと思っています。徳大式新型内視鏡にご期待下さい。