鼻・アレルギーグループ

2011年10月13日

アレルギー性鼻炎患者のヒスタミンH1受容体遺伝子多型の解析

鼻過敏症における最も重要なケミカルメディエーターはヒスタミンで、そのヒスタミンH1受容体が症状発現に深く関与している。ヒスタミンH1受容体遺伝子多型が重症度や薬効を規定する要因となっているか否かを明らかにする。アレルギー性鼻炎に関連する遺伝子の調節機構が明らかになると、その発現を調節する医薬が開発される可能性が高く、全人口の10人に一人以上が発症する国民病であるアレルギー性鼻炎の新しい治療法の開発が期待できる。(薬学部薬物学との共同研究)

 

鼻過敏症の動物モデルを用いたヒスタミンH1受容体の遺伝子発現の研究

  鼻過敏症動物モデル(ラット)を10% 2.,4 toluene diisocyanate(TDI)酢酸エチル溶液にて作成。くしゃみ、鼻汁、鼻掻きなど鼻アレルギー様症状を観察後、鼻粘膜、三叉神経節ニューロンなどを採取し、リアルタイムPCR法を用いてヒスタミンH1受容体mRNA発現の変化の定量的検討を行い、さらにbinding assayよる受容体蛋白量の測定も行っている。また薬剤(抗ヒスタミン薬、ステロイド、漢方薬)などを前処置し、その影響を検討している。(薬学部薬物学との共同研究)

 

スギとヒノキ科花粉の飛散予測

スギ花粉症患者数は全国に1800~2300万人、その診療費は年間1200~1500億円(1994年)と推定され、今や国民病なっている。戦後、建材、治水の目的で全国の国有林に広くスギが植林され、1960年後半より花粉産生力の強い樹齢30年以上のスギ林面積が増加した。また最近はヒノキの人工林も増え、スギ花粉と共通抗原性を持つヒノキ花粉の飛散増加が予想されている。花粉症の治療および予防のためには、飛散状況を把握することが重要であり、徳島県におけるスギ・ヒノキ科花粉の飛散状況を昭和56年より20年以上にわたり検討を行っている。(中山先生との共同研究)