めまいグループ

2011年10月13日

眼球運動の3次元主軸解析法の開発

眼球運動は、従来の水平・垂直・回旋といった3成分で運動するのではなく、ある回転軸を中心とした回転運動である。 我々は眼球運動を3次元的に回転軸とその軸周りの運動として解析する3次元主軸解析法を開発し、眼球運動を3次元的に解析する方法を開発した。

赤外線CCDカメラにより眼球の動きを撮影し、3次元主軸解析法を用いることによって、2次元の画像を3次元に再構築する。これにより眼振の立体的な運動を解析することができる。

眼球運動の3次元主軸解析法の開発

BPPVの研究

良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、めまい診療で最もよくみられる疾患の一つである。その病態としては半規管結石症とクプラ結石症が考えられている。BPPVの病態の違いが半規管機能へ与える影響及び治癒率への影響を研究している。

外側半規管型BPPV患者の半規管動特性

垂直半規管型BPPV患者の半規管動特性

BPPVの臨床統計

 

バーチャルリアリティの研究

 

没入型バーチャルリアリティ装置(CAVE)でバーチャル逆転眼鏡を装用し、視覚前庭ミスマッチが生体に及ぼす影響を検討している。また、バーチャルリアリティの視聴により姿勢制御の視覚依存性が低下することから、平衡障害患者の平衡訓練や老人の転倒を予防するリハビリテーションに応用を試みている。 (産業技術総合研究所との共同研究)

 

バーチャルリアリティーを用いた新しい平衡訓練の開発

武田憲昭教授が取締役として参加しているベンチャー企業(株)VRスポーツが開発したバーチャル・スノーボード・システムにより、新しい平衡訓練法の開発を行っています。一般に体操選手はバランスがよいと信じられていますが、正しくありません。我々は体操選手ではなく弓道選手のような姿勢制御を獲得させる訓練法の開発をめざしています。(香川大学工学部知能機械システム工学塚本教授、和田助教授、奈良県立医大生理学和田講師との共同研究)

 

メニエール病の研究

メニエール病は、反復するめまい発作に難聴、耳鳴、耳閉感、聴覚過敏などの聴覚症状を随伴する疾患で、社会生活上の影響が強い。1974年に厚生省(現厚生労働省)から難病の特定疾患に指定されており、基礎・臨床のいずれの方面からも精力的に研究が行われているが、いまだにその原因は不明である。近年は高齢者の初発例が増加する傾向にあり、軽症例や非典型例も増加しており、その診断・治療法を確立することは急務と考える。メニエール病の典型例の多くでストレスがきっかけになることから、情動中枢やストレスホルモンが病態に関わるということは以前から推測されてきた。現在までも様々な方法でストレスとメニエル病の関係を評価した報告はあるが、ストレスを客観的に評価する方法がなかったために定量性にかけ、個体差が大きく正確に評価できているとは言えない。

DNAチップとは、ストレスホルモンとその受容体、増殖因子・サイトカインとその受容体、アポトーシス関連遺伝子、ストレス抵抗性遺伝子、などの1400のストレス関連遺伝子を選び出し、そのcDNAオリゴヌクレオチドアレイ特別にデザインしたチップである。本DNAチップを使用することにより、現在まで正確な検討が行うことが出来なかったメニエール病患者におけるストレスの評価が可能となり、メニエール病の病態の解明に向け貴重なデータとなることが期待できる。

ストレス解析用DNAマイクロアレイを用いたメニエール病患者のストレス評価

 

脳磁図を用いた大脳皮質前庭領野の研究

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めまいを知覚する前庭皮質を同定する目的で、視覚誘発加速度感覚により活性化される大脳皮質について、脳磁図を用いて検討している。 (産業技術総合研究所との共同研究)

 

空間識異常をコードするシグナルの形成と標的ネットワークに関する分子生物学的研

 

めまいは空間識異常で発症する。空間識異常をコードするシグナルは脳のどの部位で形成され、どの部位を標的とするネットワークを形成しているのかについて、過重力やカロリック刺激により空間識異常のモデル動物を作成し、ヒスタミン神経系を中心に解析しています。