良性発作性頭位めまい症

2011年10月13日

良性発作性頭位めまい症(BPPV)は耳性めまいの中で最も頻度の高い病気です。最近10年程でBPPVに対する考え方が急速に広まってきたこと、疾患概念も臨床家に広まってきているわりにはまだ一般での認識は低いように思われます。

原因として半規管結石説とクプロ結石説があり、半規管結石説とは耳石器より脱落して半規管内に入り込んだ耳石が頭位変換によって半規管内を移動し、この刺激によってめまいが誘発されるというものです。クプロ結石説とは耳石器から脱落した耳石がクプラという場所に付着し、クプラが重力に反応するようになったものです。

症状は病気の名前が示すとおり、頭位変換時におこる回転性のめまいです。ただめまいは基本的には頭を動かし終わった後は長くは続きません。

 

 

検査

耳石が入り込む場所によってBPPVは後半規管型・外側半規管型・前半規管型に分けられ、めまい発作時には必ず眼振という眼の動きが出ます。この眼振を見てどこに耳石があるのかを判断するので、実際に頭を動かしてめまいを誘発し、その時に出る眼振を見てみることが大事です。他の病気が混在していることもあるので聴力検査や画像検査を追加することもあります。

 

 

治療

その名の通り基本的には予後良好の病気です。治療には耳石置換法という理学療法を行います。この治療法は信頼のおける論文等で80%以上の有効率が報告されていて、めまいの消失時期を早めることも証明されています。ただ一部にこの治療法に抵抗し、強い回転性めまいが続く場合には手術療法などの治療法が必要な場合もあります。