頭頚部腫瘍

2011年10月13日

頭 頸部腫瘍とは顔面頭蓋、頸部に発生する腫瘍の総称で、首から上の腫瘍を指します。脳・脊髄の中枢神経系や眼窩内の病変は除きます。発生部位は口腔、咽頭、気管、食道、鼻・副鼻腔、外耳・中耳、唾液腺、甲状腺、リンパ節、皮膚、骨・軟骨、軟部組織など非常に多彩です。頭頸部の悪性腫瘍の発生率は全悪性腫瘍の5%程度を占めます。

代表的な腫瘍として聴器腫瘍、鼻・副鼻腔腫瘍、口腔腫瘍、上咽頭腫瘍、中咽頭腫瘍、下咽頭腫瘍、喉頭腫瘍、唾液腺腫瘍、甲状腺腫瘍についての説明は上部バーより選んでください。

 

頭頸部癌における発癌要因

頭頸部癌の発癌要因として長期にわたる外的発癌危険因子への曝露が挙げられます。発癌危険因子として長年の喫煙や飲酒の慢性刺激が代表的なものです。その他に慢性炎症、放射線、ウイルスなどの関与が考えられています。

喫煙が関連している癌でも頭頸部癌は代表格で、喉頭、口腔、中・下咽頭癌が特に喫煙と関係しています。喉頭癌患者の喫煙率は95%以上ときわめて高率で、病理学的にも喫煙が上皮の発癌促進作用があることが明らかになってきています。

アルコールは元来、発癌物質ではないのですが、多くの場合タバコとの相乗効果で発癌母地を作ると考えられています。これらの刺激を受ける口腔、中・下咽頭、食道、声門上部では共通の発癌因子として作用すると思われます。

慢性炎症が発癌に関与しているものとして上顎癌や中耳癌があげられます。実際上顎癌は副鼻腔炎の減少にともなって激減してきています。

 

頭頸部悪性腫瘍の病期分類

現在臨床で広く用いられている頭頸部悪性腫瘍の病期分類はUICCで定められたTNM分類です。頭頸部腫瘍では鼻・副鼻腔、口腔、上・中・下咽頭、後頭、唾液腺、甲状腺の腫瘍があげられています。

T分類は原発巣の癌の大きさ・周囲への進展の程度をあらわしています。数字が大きくなるにしたがって原発腫瘍が進行しているということになります。N分類は所属リンパ節(頚部リンパ節)への転移の程度をあらわしています。T分類、N分類は各腫瘍によって基準が決められていますので、上部バーより参照してみてください。M分類は遠隔転移をあらわしていて、離れた臓器への転移のすすみ具合を示しています。

MX 遠隔転移の評価が不可能

M0 遠隔転移なし

M1 遠隔転移あり